かぎろひのうた

無系譜の短歌集団として50年の歴史をもつかぎろひ誌社に参加して、かぎろひ誌社と旭川歌人クラブの活動をお知らせしたい

十月歌会の歌

2010-10-21 21:07:19 | 仲間の歌
飛びたちし喉の蝶の代りとぞ日々に六錠のめど怪しき         清水紀久子

流線型、上、上、かさね入道雲山並みも消え芒ぞ侘し         久保田一恵

さびしきよ老いてゆ友と別るるは花舗にピンクの花を選びぬ      早坂 信子

タクシーで近くの店へ出でてゆく「寝たきり」「居たきり」怖るる母は  香月千代子

十月の朝露まとい朝顔は今日も咲いてる 頑張れ私          智理 北杜

鳥の群れ急旋回を繰り返す三日月のかげあはき夕空          松倉美知子

深山に巣を張り獲物を待っている蜘蛛の時間をわれは持たざる     西勝 洋一

鉄路みなその錆色のおだしきに時のま鋭く光る線見ゆ         石山 宗晏

忙しなくほつえしずえを渡りいる日雀にわが眼しばし奪わる      柊 明日香

雲間より枝も真白き岳樺を探して下る姿見の池(すがたみ)は晴れ   鎌田 章子
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