全旭川短歌大会の互選高点歌
妻である束縛もまた善しとしてピリ辛らっきょうシャリシャリと食む 宮本順子
鉄棒にしつかと躰をぶら下げて見えぬいのちの重さを知れり 杉本靖子
ささやかに妬かせしことも遠き日の君の忌はまた黄花咲き満つ 昇ミドリ
亡き夫が集めし石の値もしらずつけもの石にうってつけなり 煙山慶子
ぽろぽろと涙をこぼす紫陽花に問えば時雨が泣かせるという 柴田康子
マネキンの胸元ツンと美しく秋の風はやファッションを呼ぶ 篠垣勝子
硝子玉はめてもダイヤに見えるよな人に育てと亡母は言いゐし 宮田清子
病む母の手皺に深く刻まるる農を支えし一世の誇り 鈴木とし子
妻である束縛もまた善しとしてピリ辛らっきょうシャリシャリと食む 宮本順子
鉄棒にしつかと躰をぶら下げて見えぬいのちの重さを知れり 杉本靖子
ささやかに妬かせしことも遠き日の君の忌はまた黄花咲き満つ 昇ミドリ
亡き夫が集めし石の値もしらずつけもの石にうってつけなり 煙山慶子
ぽろぽろと涙をこぼす紫陽花に問えば時雨が泣かせるという 柴田康子
マネキンの胸元ツンと美しく秋の風はやファッションを呼ぶ 篠垣勝子
硝子玉はめてもダイヤに見えるよな人に育てと亡母は言いゐし 宮田清子
病む母の手皺に深く刻まるる農を支えし一世の誇り 鈴木とし子