花ごよみ

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真夏の方程式 東野圭吾

2012-03-18 | 本 な、は行(作家)

真夏の方程式

夏休みに、伯母一家経営の、
美しい海辺の町に立つ旅館で、
過ごすことになった、
小学校5年生の少年、恭平。

仕事のため訪れた湯川も、
同じくその宿に宿泊。

もう1人いた宿泊客が、
翌朝、命を落としていた。

彼は元刑事だった。
これは事件か事故か?

彼がこの町に来た理由は?
湯川はなにに気づいたのか?

湯川博士登場の長編ガリレオシリーズ。


過去に犯してしまった罪を償わず
その秘密を覆い隠すため
また罪を重ねる。

加害者は何もなかったように生きている。

過去の事件と現在の事件との関連性。

罪のない善良な被害者である元刑事、
被害者、遺族は気の毒過ぎます。
このまま事件を事故のままで
終わらせていいのでしょうか?

事実を明らかにしないというのは
疑問に感じました。

過去の事件に対する、
旅館の娘である成美の行動も、
いまいちはっきりしなくて
共感には至りませんでした。

恭平はこれからの人生、
耐えられないほどの重荷を背負って、
生きていくことになります。

秘密を守りたいという理由だけで
大人達のしでかした行為は
許されないと思います。

恭平を見る湯川の、
温もりのある目が救いでした。




コメント (6)
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