MVKのいろいろ

残り少ない人生、その楽しい余生のあり方を目下研究中

白い山茶花

2009年10月21日 | Weblog
散歩の道すがら、途中、道端に白い山茶花が綺麗に咲いていた。

山茶花・椿(つばき)科。
・学名 Camellia sasanqua
Camellia : ツバキ(カメリア)属
sasanqua : サザンカ(日本名)
Camellia は、17世紀のチェコスロバキアの宣教師「Kamell カメル」さんの名にちなむ。

・開花時期は、10/10頃~翌2/10頃。
・花の少ない晩秋から初冬にかけて咲き出す。 長い間咲き、正月を過ぎても楽しめる。
・椿(つばき)の漢名(中国名)「山茶花」が、いつの頃からかこのサザンカの名前として
間違って定着した。
読みは「山茶花(さんさか)」 →「茶山花(ささんか)」→「さざんか」というぐあいに変化したらしい。
上記から、「山茶花」の漢字名も本当は誤用。
(どこかで椿とサザンカが混同されたのでしょう。
こういうのって、一度定着したら軌道修正はほとんど不可能ですね。みんな、その間違ってる方を本物と思ってしまうから)

・日本が原産地。江戸時代に長崎の出島のオランダ商館に来ていた医師ツンベルクさんがヨーロッパに持ち帰り、西欧で広まった。
学名も英名もサザンカ(Sasanqua)。


・花はとてもよい香り。
・1枚ずつ散る。(薮椿は花ごと散る)。
開花時期は、薮椿は春になってから、山茶花は秋から冬咲き、と異なる。
また、寒椿とは、葉っぱも花も開花時期もほぼ同じでなかなか見分けがつかないが、 背丈でおおよそ区別できる。 → 寒椿
(ただ、寒椿の中でも背の高い「獅子頭」などとはなかなか区別しにくいです)

・11月3日、12月4日の誕生花(山茶花)
・花言葉は「困難に打ち勝つ、ひたむきさ」(山茶花)


・「山茶花を 雀のこぼす 日和かな」 正岡子規
「山茶花の 花や葉の上に 散り映えり」 高浜虚子





白い紫式部

2009年10月20日 | Weblog
それほど珍しくないかも知れないが、白い色の紫式部を見つけた。紫式部も、もう見納めの時期だと思うので、あえてアップすることにした。。(この花の正式名称は、白式部です。)

紫式部 ・熊葛(くまつづら)科。
・学名 Callicarpa japonica
Callicarpa : ムラサキシキブ属
japonica : 日本の
Callicarpa(カリカルパ)は、ギリシャ語の 「callos(美しい)+carpos(果実)」が語源。
「美しい実」の意味。


・山野などに生える。
都会では、植物園以外ではあまり見かけない。
・紫色の実の清楚な美しさを、平安美女の「紫式部」(西暦1000年頃の人)にたとえた。
また、紫色の実をびっしりつけることから「紫重実、紫敷き実(むらさきしきみ)」と呼ばれていたものが、いつのころからか源氏物語の作者・紫式部を連想させて「紫式部」となっていったとの説がある。

・よく似た「小紫」は、紫式部を小さくしたものなのでこの名前になった。

紫式部 → やや大型(背が高い)。実も大きめ。
実は比較的バラバラにつける。
小紫 → やや小型(背が低い)。実も小さめ。
実は枝に沿ってかたまるようにつける。

・11月5日の誕生花(紫式部)
・花言葉は「上品」(紫式部)


七変化(しちへんげ)

2009年10月19日 | Weblog
この花は、前に一度アップしたことがあるが、今回、まさに七変化に相応しい花に遭遇したので再度紹介したい。

七変化・熊葛(くまつづら)科。
・学名 Lantana camara
Lantana : ランタナ属

・開花時期は、 6/20頃~11/10頃。長い間咲き続ける。
・同じ茎から微妙に違った色の花を咲かせる。 まさに色の”七変化”。
実も、緑→青→黒、と変化しておもしろい。
・別名「ランタナ」。
・10月27日、11月9日の誕生花 (ランタナ)
・花言葉は「合意、協力、確かな計画性」 (ランタナ)


オクラ

2009年10月18日 | Weblog
散歩の道すがら、オクラの花が、今頃、畑で咲いていた。

オクラ ・葵(あおい)科。学名 Abelmoschus esculentus
Abelmoschus : トロロアオイ属
esculentus : 食用になる Abelmoschus(アベルモスカス)は、アラビア語の「abul-mosk (じゃこう(香り)の父)」が語源。

・アフリカ原産。
・名前は英語の「okra」から。 (原産地の地名らしい)
日本語が語源じゃないんですね。 (お蔵、かと思った)
フランス名は「gombo(ガンボ、ゴンボ)」。
・夏、黄色いきれいな花が咲き、そのあとにできる実があの「おくら」になる。
食用です。切り口が5角形、独特のねばねば。
さくさくおいしい♪。

・世界各地で栽培される。
日本では鹿児島と高知が代表的産地。
・別名 「陸蓮根(おかれんこん)」 「アメリカネリ」


風船葛(ふうせんかずら)

2009年10月17日 | Weblog
散歩の道すがら、近所でフウセンカズラを見つけた。残念ながら、もう、花の盛りを過ぎたようだ。

風船葛 ・無患子(むくろじ)科。
・学名 Cardiospermum halicacabum
Cardiospermum : フウセンカズラ属
halicacabum : ホオズキのようなCardiospermum(カルディオスペルマム)はギリシャ語の「cardia(心臓)+ sperma(種子)」が語源。ハート形の種子、の意味と思われる。

・初秋に緑色の風船形の実がなる。 じつにユニーク。
風船唐綿のようなとげとげはない。
実の中にあるタネの姿はかわいらしい。
・蔓性でまわりのものにどんどん巻き付いていく。
そこから「葛(かずら)」の名がついた。



ペンタス

2009年10月16日 | Weblog
このペンタスの花は、知人宅で咲いていたものでる。珍しい花なので写真に撮らせて戴いた。



ペンタス ・茜(あかね)科。学名 Pentas lanceolata
Pentas : ペンタス属 lanceolata : 細長な楕円形の
Pentas(ペンタス)は、ギリシャ語の「5(Pente)」が語源。花弁の数から。

・熱帯アフリカ原産。 明治末期から大正初期に渡来。
・枝先に星形の花をたくさん咲かせる。夏から10月頃まで咲く。
・色は赤、ピンクなど。

・別名 「草山丹花」(くささんたんか)。
「山丹花(さんたんか)」に似ているところから。


独活(うど)の実

2009年10月15日 | Weblog
散歩の道すがら、いわゆる独活(ウド)の大木と言われるような木が生えている。
この独活も花が終わって現在、実が成ったところである。
この様な光景は、都会では一寸お目に掛かれないと思う。

独活 ・五加(うこぎ)科。
・学名 Aralia cordata
Aralia : タラノキ属
cordata : 心臓形の

・猪独活(ししうど)は花火のような花のつきかた、
独活(うど)は球形がバラバラに配置されたような形。
・春に若芽や根茎の部分を食用にする。
若芽 → 天ぷらにするとおいしい
根茎 → こまかく刻んでマヨネーズをつけると
かみごたえのいい食感になります。
・風のないのに動くように見えるので「うごく」と呼ばれ、しだいに「うど」になった。
漢字の「独活」の字もそこから。

・本来は「生土」の意味で、土から芽が持ち上がるように出てくることを 表わした名前。

若い芽は香りが良く食用にもされるが、花が咲くくらいまで大きくなってしまったら食用にもならず、”大きいばかりで役に立たない”とのことで「ウドの大木」のことわざがある。
・「土当帰」とも書く。
・別名 「山独活(やまうど)」



杜鵑草(ほととぎす)

2009年10月14日 | Weblog
昨日、散歩の途中、杜鵑草(ほととぎす)の花に出合った。長いこと人生をやっているが、花のホトトギスは知っているが、鳥のホトトギスについては良く知らない。我が子を、鶯の巣に移して育てて貰うチャッカリ屋さんだと言うくらいしか知らない。



杜鵑草 ・百合(ゆり)科。
・学名 Tricyrtis hirta
Tricyrtis : ホトトギス属
hirta : 短い剛毛のある
Tricyrtis(トリキルティス)は、ギリシャ語の「treis(三)+ kyrtos(曲)」が語源。
三枚の「外花被」というところの基部が曲がっていることから。

・開花時期は、 8/25頃~11/15頃。
・秋に日陰に多く生える。
・若葉や花にある斑点模様が、鳥のホトトギスの胸にある模様と似ていることからこの名に。
葉にある斑点は花が咲く頃には消えるらしい。
・「杜鵑」とも書く。
・鳥のホトトギスの方は「不如帰」と書く。


・いろいろな種類がある。
「玉川(たまがわ)杜鵑草」
「黄花(きばな)の杜鵑草」
「黄花(きばな)の突抜(つきぬき)杜鵑草」
「高隈(たかくま)上臈杜鵑草」
「相模(さがみ)上臈杜鵑草」
「紀伊(きい)上臈杜鵑草」
「土佐(とさ)上臈杜鵑草」など多数ある。
(日本原産のものは約10種類ある)
・9月12日の誕生花(杜鵑草)
・花言葉は「秘めた意志」(杜鵑草)



季節はずれのクレマチス

2009年10月13日 | Weblog
我が家のクレマチスが、今頃、季節はずれなのにに咲き始めた。そう思ったら、散歩の途中、やはり道端で同じクレマチスが咲いていた。これは、陽気の加減かどうか、その理由はまったくわからない。

クレマチス ・金鳳花(きんぽうげ)科。
・学名 Clematis florida(鉄線)
Clematis patens (風車)
Clematis : センニンソウ属
florida : 花の目立つ
patens : 広がった、開出した
Clematis(クレマチス)は、ギリシャ語の「clema(巻き上げ、つる)」が語源。

・開花時期は、4/25頃~ 6/20頃。
・いろいろな色で咲きます。
・古くから茶花に使われるなどの和風のイメージと今風の洋風のイメージの両方をもつ。

・別名 6枚ものは「鉄線」(てっせん)、8枚ものは「風車」(かざぐるま)。
「クレマチス」はこの2つの総称。
「鉄線」は、つるが細くて丈夫で針金のようであることから。中国原産。
「風車」は花の形から。日本原産。 (でも、7枚のものをときどき見かけます。
これって、どっち?)
・5月19日、6月19日の誕生花
(クレマチス)
・花言葉は「精神的な美しさ、旅人の喜び」
(クレマチス



コリウス

2009年10月12日 | Weblog
そろそろ紅葉の便りが聞かれる今日この頃、本日は、カラフルなコリウスを紹介しよう。これは、散歩の途次、道端で見つけた花(葉っぱ)である。

コリウス・紫蘇(しそ)科。
コリウス・学名 Coleus blumei
Coleus : コリウス属
blumei : オランダの分類学者「ブルーム」さんのColeus は、その雄しべの形から
ギリシャ語で「Koleos(刀のさや)」と呼ばれたことに由来。

・インドネシアのジャワ島原産。
・色鮮やかな葉っぱが特徴。
とんがった紫色の花とともに秋によく見かけます。

・別名 「錦紫蘇(にしきじそ)」
「金襴紫蘇(きんらんじそ)」
紫蘇(しそ)に似ていて、かつ、葉っぱの色がにぎやかなところから。
・10月15日の誕生花
・花言葉は「健康」