kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

IPOラッシュその行方は?

2017-12-13 06:44:29 | 日記
12日の東京市場は2万3000円回復を目前に4営業日ぶりに下落して
引けました。スマホ向けレンズ大手の中国企業が中国のスマホ出荷
台数が2割減少したことを受け香港市場で9%近く下落したことで世界
最大のスマホ市場である中国での減速懸念が高まり日本の電子部
品各社にも売りが広がりました。

またこのところ戻り歩調だったFAや半導体関連銘柄にも軟調なもの
が目立ちました。一方三菱UFJや三井住友のメガバンクや第一生命
などの保険株も年初来高値を更新し今後のリード役として市場には
期待する声もあったようです。もっとも米国の長期金利が低迷してい
る状況でどこまで金融銘柄の人気が続くのか疑問視する見方もある
ようです。

FOMCを通過すれば年内のイベントもなくなり海外投資家はクリスマ
ス休暇で市場参加者が減少します。今年は世界的な株高から既に
十分な利益を上げた投資家が多いことからここでリスクを取って上値
を買い進む投資家は少ないと言う見方もあります。現在は米国株なか
でもNY市場上場銘柄が減税期待もあり連日高値を更新しています。
好調なNY市場に投資家の目が向いていてなかなか日本株にマネー
が向かっていないのが現在の姿です。米国市場での金融株高でメガ
バンクなど金融銘柄に写真相場が起きている程度です。

売買代金の6割から7割を占める海外投資家の動きが乏しくなれば
東京市場でも大型銘柄よりも少ない資金で値幅が取れる小型銘柄
が好まれる地合いになります。12日今年の高値を更新した金融銘
柄のような大型株には決して追い風と言える環境では無くなります。
こんな見方を跳ね除けてどこまで金融銘柄の上昇が続くかがポイン
トになりそうです。ある意味年内に2万3000円乗せから一段高するか
どうかの分かれ目になりそうです。

金融株高が持続しなければ年内はIPOラッシュもあり新興市場での
小型株祭りになるかもしれません。また今日は一部市場に公開時の
時価総額が5000億円を超える物流大手のSGホールディングスが新
規公開になります。初値はいくらになるのかが注目されます。やはり
一部市場に3月に上場したスシローのように公開価格割れなんてこ
とがあるとIPO銘柄でも一層選別色が強まるかもしれません。

12月は26社の新規公開が予定されています。12日が2社、13日が
4社、14日、15日がそれぞれ2社の10社が今週公開されます。今週
のIPO銘柄の好・不調が年内のIPO市場の行方を左右するかもしれ
ません。


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