Good News Ministry

聖書的観点から見た世界の社会的、政治的、文化的、地域的現実を捉え、祈り備える。

イスラエル総選挙 ネタニヤフ氏勝利 投票率71.3%

2022年11月04日 | 世界情勢
イスラエル選挙管理委員会は3日、1日に投開票された総選挙(定数120)の結果を発表した。右派と極右政党などで構成されるネタニヤフ元首相の陣営は64議席で半数を超え、勝利が確定した。ネタニヤフ氏は今後、右派政権を発足させるための組閣協議に入る。選管によると、ネタニヤフ氏率いる右派「リクード」が32議席で第1党となったほか、極右の政党連合「宗教シオニズム」が14議席、ユダヤ教政党が計18議席を獲得した。宗教シオニズムは2021年の前回選から8議席増やした。一方、右派、左派などを含むラピド政権は51議席にとどまった。ラピド首相率いる中道政党「イエシュアティド」は24議席で第2党だったが、左派の「メレツ」が議席を得るための最低得票数に達せず、6議席を失うなど支持を伸ばせなかった。ラピド氏は3日、敗北を認め、「イスラエル国民のために、ネタニヤフ氏の幸運を祈る」と述べた。激戦を反映し、投票率は71・3%と15年以来の高水準だった。国内多数派のユダヤ系、少数派のアラブ系とも投票率が上がったとみられる。(11/04/2022 毎日新聞)

米「ノアの箱舟」テーマパークに集まる創造論者達

2022年11月02日 | 世界情勢
AFP通信によると、米ケンタッキー州ピーターズバーグにある、実物大をうたう「ノアの箱舟」を再現したテーマパーク。進化論を偽りとする世界観を主張し、全米から天地創造説の信者が訪れている。テーマパーク「アーク・エンカウンター」(箱舟との遭遇)とその関連施設「創造博物館」では、紀元前4000年ごろに神が文字通り6日間で天地を創造したとの信念が全面に押し出されている。キリスト教福音派の信者たちが、約6500万年前の恐竜の絶滅といった、科学的事実に鋭く反論する壮観な展示を目当てにここへやってくる。

「進化論者は恐竜を利用して自分たちの世界観を誇示します。ですからその恐竜を、言うなれば取り返しているのです」と、「アーク・エンカウンター」と「創造博物館」の共同設立者マーク・ルーイ氏は語る。同氏は肉食恐竜アロサウルスの骨格標本の横に立ち、ここでは恐竜について異なる見解を提示していると話した。「その大半は約4500年前、ノアの洪水で絶滅したのです」創造博物館は2007年に開館した。資金は天地創造説を確固として信じる団体「アンサーズ・イン・ジェネシス」(創世記に答え)の募金活動と支援で賄われた。2016年には、そこから約70キロ離れたウィリアムズタウンに「アーク・エンカウンター」がオープン。ノアの箱舟のレプリカは、聖書に記載されている通り全長150メートル、高さ15メートル、幅25メートルの大きさだ。

米世論調査会社「ギャラップ」が2019年に行った調査によると、米国人の40%は、神が人間を創造したのは今から1万年前にも満たない数千年前の出来事だと考えている。米国における天地創造説を扱った著者で、ニューヨーク州立大学ビンガムトン校の歴史学者アダム・ラーツ氏は、米国で創造論者を自称することは、むしろ「より広い文化的分断における識別子」になると指摘する。「例えば、『私は創造論者と言えると思います。なぜならポルノグラフィーが嫌いだし、人工妊娠中絶の権利やLGBTQ(性的少数者)の権利を認めたくないからです』といった具合です」共同設立者のルーイ氏によると、このテーマパークと博物館に来るのは大半が共和党支持者だ。施設として候補者を支持することはすべきでないとしつつも、「今日の政治的争点を避けては通れない」と語った。(10/31/2022 KiriShin)