三方良しの公共事業推進研究会新潟支部の皆さんとの意見交換会、
先方のリクエストには、できるだけ対応しなければと、
いくつかのネタを仕込んで臨んだ私に、
「まずプレゼンテーションを」との仰せである。
「どんなんいきましょ」と問う私に、団長の小野さんのリクエストは、
「情報発信の必要性について」。
それならばと、今夏、施工管理技士会セミナーで披露した『情報発信ノススメ』というネタをベースにして一席。
意見交換会の基調となるプレゼンテーション、のつもりが、
受け手の皆さんの反応の良さについつい乗せられ、
いささかしゃべりすぎたかな?
と反省するほどの長広舌を振るってしまったそのあと、
意見交換も佳境となってきたころ、
「”現場”をやっていくうえでもっとも大切なものは何だと考えていますか?」という質問。
唐突かつ本質的なその問いに、「う~ん」と腕組みし、いったいどれぐらい考えただろうか。
たぶんわずか数秒だったのだろうが、口をついて出てきたのは、
「ひとつだけあげよ、と言われるなら、私は”感性”だと答えます」
思わず、「あ~あ、そっちの方向へ行くのかよ」と、別の私が笑ったのが見えたのだが、
それは、今までもこれからも、私がもっとも大切にするものには違いない。
ただ少なくとも、「技術屋でござい」と声を高くする人間としては、
もそっと具体的な何かを言えないものかと、内心ちょっとばかりがっかりしてしまったのも確かである。
ところがどっこい、そんな自分の思いとは裏腹に、幸い真っ先に賛同をいただいて、ホッと胸をなでおろし、
唐突かつ本質的な問いだったからこそ、率直なところが浮かび上がったのだろうと、ひとり納得。
まこと咄嗟のやり取りというやつは、難しいものである。
そうこうするうちに昼の会は終わり、ひろめ市場に河岸を変えての二次会。
「あれ、私もそのとおりだと思うんです。気づくチカラって大切ですよね」
ある参加者にそう言われビビッときた。
「そうそうそれそれ。その言葉のほうがピッタリ。私が言いたかったのはそのことなんですよ」と返事をしたあと、急いで頭のなかにメモメモ。
「気づくチカラ」
素敵な言葉をありがとう、なのである。
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