答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

細かくしないと見えないもの

2014年10月03日 | CCPM

急にスイッチが入ったかのようにCCPMについてまた書く。

怒涛の三連チャンである。

一昨日からのどれもこれもが初級編(ここんところが理解できてりゃ腹に入れやすいという意味で)ではあるが、

あまり皆さんが触れないことなので、御用とお急ぎでないかたはつきあってほしい。

興味のある方ならば、少しは得るところがあると思う(たぶん)。

 

では、一昨日の稿に、

何故ただでさえ多いかもしれない約20項目のタスクを100以上に細分化しなければならないか、

という問いをいただいた、と仮定しよう。

『されど・・・』(2014.10.01)参照

http://blog.goo.ne.jp/isobegumi/e/cda9bdfa9e5d908538c1b58f86c130ea


日数の見積りにはそれ相応の根拠があるのだから敢えてそれをオープンにする必要はない、だとか、

細かくしすぎればロスがロスを生み、全体の工程が長くなる傾向になりはしないか、

などなどの指摘を受けたことは確かにある。

現に、大雑把な項目でCCPM工程を引いている人も少なくはない。

だが私は、こここそが避けて通れないところだと思っている。

そうしなければ「つながり」が見えない、あるいは、肝心な「つながり」を見落としてしまうからである。

「つながり」(因果関係)を重視しない、または無視してしまうCCPMは、もはやCCPMとは呼べないと私は思う。

なんとなれば、クリティカル(重要)なチェーン(鎖)を優先してプロジェクトをマネジメントするからこそのCCPMであって、だから、その「つながり」を明らかにするために、必要なところまで細分化しなければならないからである。

 

例をあげよう。

野菜を煮る、と想像してほしい。

仮に、「1.湯を沸かす」5分、「2.具材を切る」8分、「3.煮る」12分、とした場合、こうなる。

 

参考資料『TOC/CCPM標準ハンドブック』(西原隆・栗山潤著、秀和システム) 

 

この場合のクリティカルチェーンは2→3のつながりで、所要時間は20分である。

これはこれで、ごくごく理解しやすいようにわざとシンプルにしているのだろうが、

具材が1種類ではないとしたらどうだろう。

玉ねぎと人参とネギが具材だとしよう。

「玉ねぎを切る3分」、「人参を切る4分」、「ネギを切る1分」がそれぞれのタスクにかかる時間である。

さらに、

「玉ねぎを煮る8分」「人参を煮る11分」「ネギを煮る1分」というふうに細分化すると、

クリティカルチェーンは「具材を切る8分」→「煮る12分」という単純なものではないことが判明する。

そこで再度工程を組み直してみると、

 

 

あ~ら不思議。

まっ先に始めなければならないのは、じつは「湯を沸かす」作業であり、つづいて「人参を切る」→「人参を煮る」とつづく。

そして、その他の切る作業は順次終わらしていけば、4分の時間短縮になる。


と、こういうふうに大雑把なタスクでは判らない「つながり」が、

タスクを細分化することによって整理され、

あまつさえ(ここからが肝心だ)それが、「見える化」の効果により、

工程を組んだ人の頭のなかだけに留まらず、

この工程表を見る人すべてに周知される。

おわかりいただけただろうか?

ジス・イズ・ザ・CCPMである。

 

 

あの~、あくまでもこれは、誰も言わないCCPM初級編で、

もうちょっとレベルが高くなると、上の工程における「湯を沸かす」「煮る」といったタスクを、そのままタスクとして扱うことがどうなのか、とかいう問題も出てきたりして(コンクリート工事における「養生」とか、あるいは材料納期とかですネ)、そうなってくると、違った意味で楽しくなってきます。

あくまでも理解しやすいようにつくった例なので、ツッコミどころが満載なのは勘弁してくださいネ。

では、また気が向けばいつか。

ひのさんのCCPM講座でした (^^)v

 

 

TOC/CCPM標準ハンドブック―クリティカルチェーン・プロジェクトマネジメント入門
西原 隆,栗山 潤
秀和システム

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