答えは現場にあり!技術屋日記

還暦過ぎの土木技術者のオジさんが、悪戦苦闘七転八倒で生きる日々の泣き笑いをつづるブログ。

ぜんぜんだいじょーぶ

2024年04月08日 | ちょっと考えたこと

 まず、ぼくの基本的な考えを表明しておく。
 時代の変化とともに言葉は変わる。あえて変える必要はないが、変わったとしても咎めだてをすることはない。
 これが言葉の使い方に対するぼくの基本的態度だし、それはこの場でも再三再四あらわしてきた(つもり)。

 とはいってもそれは、すべてに対してそうであるわけではなく、「ぜんぜんかまわない」とか「ぜんぜんだいじょーぶ」とかの、いわゆる「全然+肯定語」に対しては違和感が拭いきれず、これまでできるだけ使用しないようにしてきた。
 とはいえ、ここで「できるだけ」という曖昧な表現にとどめるのが、ぼくの優柔で煮え切らなさゆえで、周囲がそれを使うのになじんでしまったぼくの脳は、いけないこととは思いながら、ついついそれを口に出してしまったりもする。

 そんなものだから、他人がそれを使う分には、毎度耳にするたびに違和感を感じつつも、よほどのことがなければ否定するまではしない。
 だが、否定派であることに変わりはない。つまり、「全然+肯定語」を「ぜんぜんかまわない」とか「ぜんぜんだいじょーぶ」と言って肯定することはないのである。

 ところが世の中というやつは、ぼくのような浅学非才が預かり知らぬことも多い。今日も今日とてたった今、幼いころより耳になじみ、正しいと思い込んでいるはずのその「全然+否定語」自体が、戦後に定着したものだという見解があること、文化庁国語課国語調査官である武田康宏氏の談で知った(ラジオ関西トピックス『ラジトピ』4月8日8:30配信)。
 事実、夏目漱石と太宰治という日本文学史上に燦然と輝くビッグネームが、前者は「全然同格である」(『趣味の遺伝』、1906年)、後者が「全然新しい」(『鷗』、1940年)というように、その「全然+肯定」を自身の作品で大っぴらに使っているというのだから、驚く他はない。

 氏によれば、「全然+肯定」の表現は「許されやすかった時期」と「許されにくかった時期」が繰り返されてきたという。

 う~ん・・・
 またひとつぼくの常識がひっくり返った。
 とはいえ「ぜんぜんだいじょーぶ」。驚きはするがショックではない。
 どころかむしろ、その論と事実が面白くさえある。
 なんとなれば、言葉の使い方に対するぼくの基本的態度は、「時代の変化とともに言葉は変わる」であるからだ。それにしても・・・・・

 びっくりしたなぁもう (*_*)


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2 コメント

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Unknown (epronkasan)
2024-04-18 17:41:26
🤣🤣🤣🎵

ホントにビックリポン‼️ですネ😲✨✨✨

そちらは地震、大丈夫だったんですか?

「だいじょばない」

コレは明らかに、イレギュラーな言葉ですが、カワイくて憎めない言い方で、ワタクシは多用しております🤭💦

もうひとつ、

「言う」

コレは、お芝居の中でさえも「ゆう」と発音されていることが多く、ゆゆしき事態です😤

「だいじょばない」は全然オッケーなのに、「ゆう」は、全然譲れない‼️
Unknown (みやうち)
2024-04-19 06:21:22
「言う」は、終止形と連体形の場合、ひらがな表記は「いう」ですが、発音は[ユー]となります。ていねいに発音する場合は[イウ]、少しぞんざいな場合には[ユー]とも発音されるという使い分けがあるわけではありません。活用形の発音は[イワナイ、イイマス、ユー、ユートキ、イエバ、イエ]です。
[ユー]は発音した場合なので、ひらがな表記で「ゆう」「そうゆう」などとは書きません。
また、終止形と連体形の場合のみ[ユー]となるので、[ユワナイ][ユエバ][ユッテ]は標準的な発音とは言えません。

以上、NHK放送文化研究所からの受け売り。
そーゆーことです(^o^)

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