蔑 ベツ・メチ・さげすむ 艸部
解字 甲骨文は「眉(まゆ)を強調した人(𦹋の上部+人)+戈(ほこ)」 の会意。眉(まゆ)を強調した人の意味は不明であるが、よく観察する人の意で戦場の情報参謀と思われる。この人を戈で捕らえる、または伐(き)る形。意味は、[甲骨文字辞典]によると、①捕虜を献上すること。②吉凶語で不吉の意などで用いられている。字形は𦹋に置き換えることもできるので、その後、意味も眉毛のついた目の働きを伐(きる)意から、よく見えない、転じて「ないがしろ」にする意となった。現代字は伐⇒戍ジュに変化したのち、さらに戌ジュツに誤った蔑ベツになっている。
意味 (1)さげすむ(蔑む)。ないがしろ(蔑ろ)。あなどる。「軽蔑ケイベツ」「蔑視ベッシ」「侮蔑ブベツ」(あなどる) (2)見えない。ない。「蔑然ベツゼン」(ぼんやりしてよく見えない。くらい)
イメージ
蔑の意味(2)の「見えない」(蔑・襪)
音の変化 ベツ:蔑・襪
見えない
襪 ベツ・バツ・モチ・したぐつ 衤部
中国の襪(ネットの販売品)
解字 「衤(ころも)+蔑(見えない)」 の会意形声。足をかくして見えなくする足の衣の意で足袋をいう。靴をはくとき、これを着けてはくので「くつした」の意味ともなる。
意味 したぐつ。しとうず。たび。靴下。「襪衣ベツイ・バツイ」(足袋の異称)「羅襪ラベツ」(うす絹の足袋)「襪繋ベッケイ・バッケイ」(足袋のひも)
<紫色は常用漢字>
解字 甲骨文は「眉(まゆ)を強調した人(𦹋の上部+人)+戈(ほこ)」 の会意。眉(まゆ)を強調した人の意味は不明であるが、よく観察する人の意で戦場の情報参謀と思われる。この人を戈で捕らえる、または伐(き)る形。意味は、[甲骨文字辞典]によると、①捕虜を献上すること。②吉凶語で不吉の意などで用いられている。字形は𦹋に置き換えることもできるので、その後、意味も眉毛のついた目の働きを伐(きる)意から、よく見えない、転じて「ないがしろ」にする意となった。現代字は伐⇒戍ジュに変化したのち、さらに戌ジュツに誤った蔑ベツになっている。
意味 (1)さげすむ(蔑む)。ないがしろ(蔑ろ)。あなどる。「軽蔑ケイベツ」「蔑視ベッシ」「侮蔑ブベツ」(あなどる) (2)見えない。ない。「蔑然ベツゼン」(ぼんやりしてよく見えない。くらい)
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蔑の意味(2)の「見えない」(蔑・襪)
音の変化 ベツ:蔑・襪
見えない
襪 ベツ・バツ・モチ・したぐつ 衤部
中国の襪(ネットの販売品)
解字 「衤(ころも)+蔑(見えない)」 の会意形声。足をかくして見えなくする足の衣の意で足袋をいう。靴をはくとき、これを着けてはくので「くつした」の意味ともなる。
意味 したぐつ。しとうず。たび。靴下。「襪衣ベツイ・バツイ」(足袋の異称)「羅襪ラベツ」(うす絹の足袋)「襪繋ベッケイ・バッケイ」(足袋のひも)
<紫色は常用漢字>