かぶれの世界(新)

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豊洲から国会議事堂 仰天パック旅行顛末

2019-03-20 18:42:14 | 旅行記
いざ豊洲市場へ
再び息子の会社制度を利用して、豊洲見学から築地で食事、国会議事堂見学、東京湾クルーズという関連性の薄い組み合わせのパッケージ旅行を家族3人で楽しませて貰った。元々は息子の勤める会社の支援制度に乗って家内が旅行を提案、先月は河津桜を見学し昨日は豊洲市場を見学した。

家内と私は最近になって旅行会社の割安パッケージ旅行の充実ぶりを実感し利用して来た。そもそもはパンフレットで見た豊洲市場見学を私が希望し家族の支持を得た。参加してみて何故こんな考えつかない変な組み合わせの日帰り旅行を考えたのか我が家の疑問は理解できた。

報道である程度予想していたが、豊洲市場は観光客に見せるような考慮は全くされてなかった。商品を扱うエリアは全て衛生的にシールドされている為、通路から見える場所は限られた。市場内だけでなく駐車場からホテル・レストランまで、全ては卸・仲卸とバイヤーの為に最適化され、観光客は広大な市場を外から歩き回るだけ。我々の様な高齢者ツアー客にはタフな見学コースだった。

記憶に残ったのは、過去の水揚げ最大のマグロの模型と屋上からビルの合間に見た丹沢山越えの白く霞んだ富士山と、めげずに歩き回る外人観光客の比率の高い見物客だった。加えて、ワサビというより毒の効いた政治ネタを連発する能弁なガイドと、異常に切り替わりの早い交通信号だった。

その後気築地に連れていかれ(気持ち的には)、棒になった足を引き摺り小さなお店を見て回った。買物する家内だけ元気を取り戻した。1時頃にやっと築地本願寺前の料亭で海鮮丼を頂いた。明らかに作り置きご飯の状態だったが、それでも刺身ネタは新鮮に感じそれなりに美味しかった。

初めての国会議事堂
少し元気を取り戻したところでバスは皇居前を通り国会議事堂に着いた。長く東京に住んだが初めての経験だ。議会が終わった直後で予定通り西側裏の衆院本会議場の見学者の為の通用門から入り、空港並みの身体検査を受け本会議場に導かれ説明を聞いた。正にテレビで見る景色だった。印象深かったのは戦前の天皇の為の政治を行う議事堂の作りが、敗戦を経てそのまま残されていたことだ。

見学が終わり正門に向かうと国会訪問したVIP(インド議会副議長)が出て行くところに出くわした。正門には日本とインドの国旗が掲揚され、そのうち門が開かれストッパーが下がり黒塗りの車が数台出て行った。正門が開いてVIPが出入りする風景を見るのは珍しいとガイドは言った。正門の周りには警備の人達が何人もいて、我々の他愛ない質問にも答えてくれた。

劇的な風景の変化
最後は日の出桟橋から遊覧船に乗り20分足らずの東京湾クルージング、お台場に向かった。30年余り前に何度か晴海の見本市でショーをやった時、勝鬨橋からの道路が大渋滞で海上バスで会場に向かった記憶がある。ツアー全体を通して感じたのは高層ビルが360度林立した風景の変化だ。

その集約が遊覧船から見た風景だった。当時晴見より先は何も無く浦島太郎感覚に陥った。目印だった東京タワーや東芝・NECの本社ビルも最早高層ビル群の一部だった。朝往路で老婦人が埋もれた感のある東京タワーを見て、「随分チンケになったのねー!」との言葉は私も実感として感じた。

最後のドラマ
その後は首都高から中央高速を通り予定より30分余り遅れて立川に戻った。実は最後のドラマが待っていた。立川駅に戻りスマホがないことに気付いた。家内のスマホを使い旅行会社のコールセンターに連絡も営業時間終了、緊急連絡先に事情を伝え改札を通り過ぎた時、添乗員から息子に連絡が入った。

息子が事情を話し、添乗員がスマホを見つけ、駅まで持参してくれると話は一気に進展した。家内を先に返して駅構内のカフェで息子とコーヒーを飲んで待った。約40分待ってスマホを手にした時はホントに救われた気がし、添乗員にはお礼のしようもない程感謝した。スマホで重要な処理はしないとはいえ高齢者にも生活必需品になった。

ドラマは続く
ここでドラマは終わってなかった。添乗員と別れ1階のホームに向かう途中、大きい荷物を抱えて階段で立ち往生している白髪の老婦人を見つけ手助けした。手押し車のついた荷物は重く私も抱えた瞬間階段でふらついた。彼女に感謝され満員の電車に乗り込み暫く走ると、彼女が目の前の客に大声で席を要求した。私は様子を見守るばかりだった。

サラリーマン風の若い男性客は困惑した様子で直ぐに席を立って譲ったが、二駅目で下車すべく彼女が立ち上がり又もや車内中に響く大声で出口を開けろと要求した。周りの人達は一言も発せず少しずつ隙間を作って出口への道を作った。滅多に見ない風景だった。

考察
彼女の異様に見える振る舞いについて息子と話した。私の仮説は老人や幼い子供連れ等を助ける姿を余り見かけない日本の社会が彼女の様な人を作った、異常に重いバッグがもしかしたら彼女の全財産かもと。息子は余り同情を示さず、異常な振る舞いをする老婦人が京王線で車掌に降ろされたと聞いたことがあると言った。多分そうなんだろう。そうかも知れない。

何れにしろ想定外の事件も含めた刺激満載の豊洲市場・築地場外での買い物と食事・国会議事合見学・東京湾クルージングツアーであった。万歩計はバドミントン練習日より多い19,200歩を示してた。今朝から1日中身体がだるい。明日は孫と一緒に高尾山ハイキングの予定、ちょっと不安。■
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