白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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入門教室

2017年08月10日 23時20分47秒 | 囲碁について(文章中心)
皆様こんばんは。
本日は学習塾の四谷大塚で行われた囲碁入門教室の講師を務めました。
私自身は2回目ですが、子供達が集まると熱気が凄いですね。
面白いことをやらせてくれ! という無言の期待をひしひしと感じます(笑)。
残り2日も、期待に応えるように頑張りたいと思います。

囲碁のルールは簡単で、基本的には・・・

<1>線の交わる所に石を交互に打つ
<2>石を囲むと取れる(+着手禁止点)
<3>陣地の多い方が勝ち

たったこれだけです。
これさえ理解していれば、とりあえず対局は成立します。
実際にはこれだけだと問題が生じることもあるので、他のルールも必要に応じて学んで行くことはありますが・・・。

<1>に関しては、慌てなければ誰でもすぐにできるようになります。
<2>はある程度のレベルに達するまでは実戦で非常に見落としが多いですが、ルールそのものの理解は難しくありません。
問題は<3>です。
言葉は非常に簡単ですし、イメージもしやすいですね。
では、囲碁では具体的にどういう所を陣地とみなすのか?
これが入門者がほぼ必ずぶつかる壁であり、指導者も頭を悩ませるところです。

もちろん、難しいと言っても直感で理解しにくいだけで、時間をかければ誰でも必ず理解できるようになります。
ただ、その時間が得られるとは限りません。
最初に難しさを感じた時点で、やめてしまう方も相当多いのです。
特に小さい子供はその傾向が強いですね。

そんな訳で、このような時間の限られた入門イベントでは、厳密にルールを理解することを求めません。
本人が理解したと思ってくれればそれで十分なのです。
そして、囲碁を続ける気になってくれれば、後は時間をかけてしっかりとルールを理解することができるでしょう。

以上、大半が他の講師からの受け売りでした。
まだまだ経験不足ですが、楽しく囲碁に触れてもらえるよう、自分なりに頑張っています。