ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

「殉国英霊芳名録」

2017年08月10日 05時59分26秒 | Weblog
 先日の神戸新聞北播版に加東市立社中央図書館(加東市社)で戦争を知るための図書展が開かれているという記事が出ていました。
 8月15日の「終戦の日」や広島、長崎への原爆投下の日に合わせて、こうした取り組みが行われているものですが、図書の中に、藤本義秀氏(加東市山国)が発刊された『殉国英霊芳名録』が紹介されていました。
 この芳名録は、藤本氏が終戦70年を機に、地元の社町域出身の戦没兵士を悉皆調査され編集された貴重なものです。
 芳名録には、明治初期の西南の役から、日清、日露、支那事変、大東亜戦争に至る近代日本の存亡を賭けた戦争に殉じた郷土出身兵士の一人ひとりについて、氏名、法名、行年、戦歴などが克明に記録されています。その数は、社264名、福田153名、米田119名、上福田133名、鴨川49名の合計718名に及んでいます。
 この芳名録の中には、私の母方の叔父2人の名もあります。一人は昭和19年2月18日南洋群島方面で、もう一人は昭和20年6月10日フィリピンミンダナオ島アマロンで戦死。24歳、29歳でした。
 私たちはこうした英霊の「未来」という時間を承け継いで「今」という時間を生きています。慰霊は、その「いのち」を引き継いで生きる私たちの務めです。国のため、郷土のため、愛する人や家族のために「いのち」を捧げて戦い、散華された先人への感謝と国と郷土の平和と繁栄を守っていく、そうした思いを込めて『殉国英霊芳名録』を読んでいきたいと思います。
 写真は8月4日(金)の夕空です。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ハスの花が終わりました | トップ | せみの楽園-早やほいつくが... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事