ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

忠魂碑の蝉

2023年07月31日 04時22分34秒 | Weblog
 

 30日(日)、加東市社の忠魂碑の草引きや清掃を行いました。生垣のひらどつつじの剪定はこの月のはじめにやったのですが、垣内に生えた草や碑の台石に生えた木を引いたりしてきれいにしました。
 一休みと腰をおろしたとき、ふと、忠魂碑を見上げると、碑の両側に建てられている英霊尊名碑の右側の表面に、一匹の蝉が止まっているのが目に入りました。アブラゼミでした。以前、同じような場所にカタツムリがついていたことを思い出しました。今日はアブラゼミが作業のようすを見にきてくれたんだなと、水分補給しながらしばらく見ていました。
 忠魂碑の周辺には林があり、蝉が鳴き続けているのにわざわざ碑に、しかも止まりにくい石の表面に止まっているのを不思議な感覚で見ていました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4年ぶりに上田地区の天神祭り開催

2023年07月30日 05時16分08秒 | Weblog
 

 29日(土)、加東市上田地区では、4年ぶりとなる天神祭りが開催されました。天神祭りは、25日に行われていましたが、神事や祈祷などは従来通り25日に行われ、イベントを土曜日に開催する形にしたということでした。
 日中は、屋外での活動は危険な猛暑がつづいていますが、祭りが始まる午後6時30分には、夏の夕暮れらしく、涼しい風が会場の上田グラウンドに吹いていました。
 消防団、老人会、婦人会、子供会など地区あげてのイベントで、テントでは、たこ焼き、焼きそば、フランクフルト、飲み物などが提供され、仮設ステージ前には観覧席が設けられて、地区の老若男女が参加しました。夏休み、週末とあって子供の姿が目立ちました。
 演し物では、和太鼓の夢工房、ダンスの滝っ呼、兵庫教育大学チアリーディングが演技を披露しました。空には月がかかり、暗くなった空中に繰り広げられるチアリーディングの演技に大きな拍手が贈られました。夢工房、滝っ呼も4年ぶりの祭り出演とあって、大いに盛り上がりました。
 8時30分から櫓を囲んでの総踊りが行われ、加東よしよし音頭、炭坑節、河内音頭、きよしのズンドコ節を踊りました。私も輪に入りましたが、4年ぶりの踊りで、最初はぎこちなかった動きも次第に勘が戻ってきてなんとか踊ることもできました。地区では婦人会、子供会で踊りの練習もされたということでした。
 こうした地区の祭り、夏のイベントは、コロナ禍中は中止、縮小されてほとんど開催されなかったのですが、今年は、ご案内もいただいており、久し振りの夏、お盆が戻ってきそうです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

社高校が連覇ー胸にメダルで帰校した球児たちを包む嬉野の夕景

2023年07月29日 04時14分39秒 | Weblog
 


 27日(木)の午後4時30分頃、ほっともっとフィールド神戸球場では、決勝戦の熱闘の興奮がまだ残る中、閉会式が行われ、優勝の社高、準優勝の明石商業の両校選手がダイヤモンドを一周し、大会の最後を締めくくりました。 
 球場の外では、さっそく朝日新聞の号外が配られ、見出しの「社」の一文字が大きく躍っていました。
 午後7時15分頃、加東市山国の社高校では、選手達が帰ってくるのを迎える保護者やOB会、同窓会、先生や生徒などが待っていました。すでに日は沈んでいますが、桜の木の向こうの西の空には、まだ残る夕焼けの光に黒い入道雲が何本も立ちのぼっていました。嬉野台地には夏の夕べの心地よい風が吹き渡ってきました。
 やがて、バスが着き、選手等が降りてきました。胸には優勝の金メダルが輝いていました。隈主将の号令で整列し、礼のあと、隈主将が代表して、応援のお礼と甲子園への決意を述べました。たったそれだけの短いセレモニーでしたが、あの大舞台で何度もピンチを乗り切り、次には自らチャンスをつくって勝利を呼び込み、「優勝」を手にした社高校野球部員たちが大きく見えました。
 創立110周年の節目の年に、3季連続の甲子園出場という歴史的快挙を成し遂げてくれた球児たち。兵庫県の代表として、「社ここにあり」と、自分たちの野球を思う存分やって、母校の名を轟かせてほしいと思うばかりでした。
 
 
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏の庭のトンボ 

2023年07月28日 05時35分55秒 | Weblog
 

 

 26日(水)の午前、庭のメダカの大甕の近くで、生垣あたりを飛ぶトンボに気づきました。赤トンボぐらいの小さなトンボで、腹から尾の部分はだいだい色で、頭部は黄色が目立ち、複眼はくっついている、そんな特徴のあるトンボでした。何トンボか?よくわかりません。
 東のナンキンハゼの下の陰にハグロトンボがひらひら飛んでいました。しばらく見ていると、木製の椅子に止まって、時々翅を開いては閉じます。このハグロトンボを見ていると、忙しない日々の時間感覚が薄れていくようです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

御大神宮さんのお祭りー町内会で継承する伝統

2023年07月27日 04時05分47秒 | Weblog

 25日(火)の午後7時。佐保神社境内の西に並ぶ小宮の一つ、御大神宮さんの前に、加東市社の田町筋の中田町(なかたまち)町内会の人が集まって、小さなお祭りが始まりました。
 この御大神宮さんの祠は、かつて社の田町通りの真ん中あたりにあったのですが、昭和のはじめにバス道になるというので、佐保神社の境内に遷されたものです。それ以来、中田町の人々が今もお祀りし、伝統を継承しています。
 特別なことをするわけではなく、祠の前や周辺をきれいに掃除し、祠に伝わっている幟を立てたり、飾り付けをし、御神酒や山海のお供え物をし、各人が参拝をするというものです。かつては社で一番古くから栄え、店が軒を連ねて賑わった田町通りですが、今は住宅街に変わり、町内の戸数も大きく減じていました。しかし、近年、家の新築などもあり、戸数が増加に転じ、子供の数も増えました。町内会の会員が正月の初参会と7月の御大神宮さんの祭りの2回、集まる機会になっており、年行事の交代や協議費などの集金も兼ねて行われます。
 話題は、去年に引き続いて社高校が決勝戦に挑むことなどで弾みました。西の青野原の地平線に日が沈み、心地よい風が吹いてくる夏の夕べの祭りになりました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東条川疏水について講演ーうれしのふるさとたのしみ隊で

2023年07月26日 04時44分37秒 | Weblog
 

 25日(火)、県立嬉野台生涯教育センターのうれしの学園生涯大学(県の地方高齢者大学)のサークル「うれしのふるさとたのしみ隊」の企画で「東条川疏水を学ぶ」と題した講演を行いました。
 企画では、午前の講演に引き続き、午後は、鴨川ダムや曽根サイフォン、安政池や昭和池の現地見学も予定されていました。10時からセンターの第4研修室で、約20名の皆さんに60分余り、疏水の歴史や施設などについて私の歴史ブログに紹介してきた東条川疏水の投稿記事をもとにお話をしました。
 講演の後半では、鴨川ダム建設の語り部、藤原さかえさんやダム建設の授業づくりと実践に取り組んだ教師、藤井喜明先生を紹介し、また、東条川疏水ネットワーク博物館の活動、県民局や土地改良事務所、土地改良区、団体、グループ、大学や小学校など教育機関などの多彩な取り組みを紹介しました。また、土肥芳郎さん作詞の「東条川疏水の物語」も紹介し、この貴重な地域の宝をみんなで次の世代に繋いでいきたいと締めくくりました。
 東条川疏水の講演をするのは、今回で3回目になります。ぜひ、多くの人に東条川疏水のことを知り、体験し、その価値を認識していただきたいと思っています。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

網戸のクマゼミ 真夏の朝

2023年07月25日 04時35分07秒 | Weblog
 


 24日(月)の早朝、庭に面した窓のカーテンを開けると、目の前に大きなセミが。網戸に止まっていたクマゼミでした。セミの鳴きはじめの頃、アブラゼミが同じように止まっていたのを紹介しましたが、真夏の今朝はクマゼミでした。
 網戸にでも止まってくれなければ、腹の方からクマゼミを見ることはありません。胸を見れば、腹弁があり、オスだとわかります。別の戸から外に出て、背中からも写しておきました。昔は、捕まえるしかありませんが、今は、デジカメで撮ることで「捕まえる」ことができるようになりました。もちろん、子どもは網で捕るのが楽しいのですが。私がそおっと手で捕まえると、孫はびっくりします。セミの掴み方を教えると、最初は怖々ですが、慣れてくると、得意げに掴みます。それでもクマゼミは力が強いので、指の力をしっかりいれないと逃げられてしまいます。
 そんなことを思いながら、写真に収めました。地面には幼虫が這い出た穴がぽっかりと空いていました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

EXPO70大阪万博の政府広報ー昭和45年3月8日付読売新聞 

2023年07月24日 05時18分12秒 | Weblog
 

 ここに1970年大阪万博の特集新聞があります。昭和45年3月8日付の万博ガイド特集です。1週間後に開幕する万博への期待感の高揚が伝わってきます。
 その2面の下段に総理府広報室の宣伝が掲載されていました。見出しは「新しい世界をひらく」。アジアで初めての万博、人類の限りない英知と科学の粋を結集、「人類の進歩と調和」等々の言葉が並び、最後は、「世界の人びとに、日本が正しく理解されるよう努力しましょう」と結んでありました。
 今、2025年大阪・関西万博のパビリオン建設の着工遅れが報じられるなど開催への期待というより懸念が広がっています。先日も、ある講演会で万博協会の方にそのことを質問すると、心配ないとの答えでした。その後も建設業界などからも不安の声が上がっているとの報道や吉村大阪府知事の延期はないという発言などが報じられています。
 半世紀余り前の新聞特集を読み返しながら、何とかして行ってみたいと胸を躍らせていた高校時代を懐かしく思いだしています。
 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「加東の民俗芸能について」ーやしろ歴史民俗研究会の研修で

2023年07月23日 05時29分29秒 | Weblog
 

 22日(土)、やしろ歴史民俗研究会の第2回研修会が社公民館で行われました。
 今回は、播磨学研究所所長の小栗栖健治さんが「加東の民俗芸能」と題して、加東市の3つの民俗芸能、上鴨川住吉神社の神事舞、秋津百石踊、朝光寺の鬼追踊について講演されました。
 3つの民俗芸能について、氏は若い研究者の時代から調査と研究を続けられており、資料をもとにエピソードを交えながら、由来、内容、意味などを背景となる時代や村組織などを分かり易く解説されました。
 私もこれら3つの芸能を見てきましたが、その独特の動き、リズムなどにいつの間にか惹かれて、大好きになってしまっています。今日はそうした踊りや衣装、音などの意味を深く知ることができ、ますます興味が深まりました。
 播磨学研究所の研究紀要の第26号には、小栗栖先生の論文「秋祭りに見る播磨の中世-加東市上鴨川住吉神社」が掲載されています。コロナ禍の間は、踊りの練習などに制約も多く、公開されなかったり、縮小されていました。人口減少や少子化の進行で、こうした伝統芸能の維持、継承が困難になりつつある今の時代に、その歴史的、文化的価値を認識して、その保存に力を注いでいかなければならないとの思いを強くする機会ともなりました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

真夏の空に向かって セミの羽化のあと

2023年07月22日 04時51分42秒 | Weblog
 

 夏休みが始まり、まさに真夏到来です。その強い日射しの下、庭では、クマゼミの鳴き声が木々のあちこちから飛び交っていました。
 ふと見ると、トンボの指定席になっている竹の竿の先にセミの抜け殻がくっついていました。庭に出て、下から見上げると、竿の先には青い空が広がっているだけです。夜の間にこの竹をよじ登って、もうこれ以上はない、という天辺で足を固定し、羽化をしたんだと思うとその神秘的な光景が目に浮かんできました。
 今鳴いているセミの中にこの殻から羽化した一匹がいるのかもしれません。真夏の光景でした。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅雨明けの夜 涼風に揺れて羽化するセミたち

2023年07月21日 05時54分30秒 | Weblog
 

 

 20日(木)の夜、涼しい風が吹く中、玄関の横の庭の生垣には、数匹のセミが羽化を始めていました。
 先週に羽化したあと、しばらくは見かけませんでしたが、今夜はあちこちで羽化していました。葉の先端にしがみつき、風にゆれながら羽が伸びて乾いていく、そんなセミもおれば、生垣の中の木の幹にしっかりとくっついて既に羽も伸びて、あとは色がうす緑から黒い色に変わっていく途中のセミもいました。
 セミはよく知っているのです。梅雨は先週にすでに明けていたのです。今日、気象庁の梅雨明け発表がありましたが、それを知ってか知らずか、たくさん出てきました。それにしても、数年も地下で過ごし、梅雨が明けると地上に這い出て、それぞれ羽化の場所を決めて、殻を破って出てくる。朝までかかってセミになる。その過程は生命の神秘そのものです。何歳になってもわくわくします。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1970年大阪万博のパンフーソ連館

2023年07月20日 05時43分09秒 | Weblog

 友人が珍しいものを持って来てくれました。家の片付けをしていると、1970年の大阪万博のパンフレット類が出てきたということでした。
 当時、私も友人も高校2年生でした。私は、会場近くの町に住んでいた従兄弟の家に泊めてもらって、何日か会場に通いました。
 友人は、公式ガイドブックや新聞、各国のパビリオンのパンフなどを見せてくれました。その中にソ連館のガイドがありました。ソ連館の記憶は断片的ながら今もあります。あれから50年余り、ソ連は解体し、今はなく、ロシア、ウクライナなどにわかれ、そのロシアがウクライナに侵略をしています。
 アメリカ館の月の石は長蛇の列で、閉館時間間際に駆け足で見たように思います。ソ連館やドイツ館で暑さをしのぎ休んだことも懐かしい思い出です。2025年の大阪・関西万博は、各国パビリオンの建設に黄信号がついています。当時、田舎の高校生が学校を休んでも絶対に行ってみたいと思うほどの熱気があったことは間違いありません。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大甕のメダカー夏を迎え元気に泳いでいます

2023年07月19日 06時05分15秒 | Weblog

 このブログで何度も紹介してきた大甕のメダカ。夏を迎え、オオカナダモも繁茂し、白い花が咲く甕の中を元気に成長し、泳いでいます。
 エサを持って覗くと水面近くに寄ってきます。観光地の池の鯉のように。去年からの越冬組、今年生まれた小さい奴、十数匹が甕の中を泳ぎまくっています。
 この甕の中で生まれ、育ち、やがて一生を終えていくメダカたち。世界はこの甕の中だけですが、今日も元気な姿にこちらも思わず元気になっていきます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「海の日」の朝の社商店街-朝日に映える日の丸の小旗

2023年07月18日 04時42分42秒 | Weblog

 17日(月)は「海の日」。明治9年、明治天皇が東北・北海道御巡幸から、灯台巡視船「明治丸」で横浜港へお帰りになった日を記念して制定された日です。海に囲まれた日本の、そして、こうした歴史に由来する日を国民の祝日として制定し、海の恩恵に感謝するとともに海洋国家日本の発展を願うのはいいことだと思います。7月唯一の子祝日です。
 海のない内陸の加東市ですが、もちろん加古川や国道175号で瀬戸内海と直結しています。朝、玄関に国旗を掲げました。ウォーキングで商店街を歩いていると、銀座通りに日の丸の小旗が掲げられ、清々しい空気の中で朝日に映える白地に赤の日の丸がまぶしく光っていました。社町時代から続いている「祝日には国旗を掲げましょう」運動が継続されているのです。しかし、近頃は国旗を揚げる家も少なく、また、商店街も高齢化などで、小旗を掲げることができなくなったところもあります。各地区の公民館の掲揚柱には国旗が揚げられているところもあります。そんな光景を目にすると、嬉しくなります。
 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

飛べないクマゼミと、昼間に羽化するクマゼミ 生命の神秘

2023年07月17日 04時12分33秒 | Weblog
 

 16日(日)の早朝、昨夜、門柱で羽化していた2匹のクマゼミのうち、片方の羽の先の部分が広がりきらずにいたセミが気になって、確かめると抜け殻だけが残っていました。よかった、あの羽でもちゃんと飛んでいったんだなとほっとしました。妻も心配していたので教えると喜んでくれました。
 午後3時過ぎ、まぶしい日射しの中を玄関から出て駐車場に向かうと、アスファルトの道路面を動くものに気づきました。近づくいてよく見ると、クマゼミではありませんか。もしやしてと思い、羽を見るとやっぱり先が縮れていました。昨日、わが家で羽化したクマゼミだったのです。そうか、生きていたか、とそっと手でつかんで、裏庭のナンキンハゼの幹に止まらせました。クマゼミは、その足でしっかり皮をつかんで止まりました。あとは、自力で生きろよ、の思いでしばらく見ていましたが、少し移動して止まりました。
 しばらくして、そのクマゼミを見にいった妻が、近くに今羽化したばかりのセミがいる、と叫んだのです。今は昼の3時やで、と見間違いではないかと思いながらよく見ると、なんと、緑の葉が風に揺れる中に、殻から抜け出て、殻につかまっているまだ羽化したばかりのセミが確かにいたのでした。こんな時間に、ナンキンハゼの地上3メートルほどの高さの枝の先まで登って羽化したんですね。さっき止まらせたクマゼミのすぐ近くでした。何か、人智を超えた生命の神秘を見ているようで敬虔な気持ちになりました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする