19日(火)、加東市黒谷の東条湖上に浮かぶ岩場に祀られている水天宮の祭りが行われました。
水天宮はダム(堰堤)近くの湖上に突き出た岩場の上に社殿に祀られています。昭和34年(1959)に建立されたもので、ダム建設によって湖底に沈んだ大小の神々を鎮めるとともに、涙をのんで立ち退かれた土井の人々への感謝、湖の安全と観光の発展を祈って水神様を祀ったのです。
岩場からは広い湖を見渡せ、ダム本体のすぐ近くにあり、ダムの向こうに広がる豊かな東条谷の田園、さらに六甲連山を遠望できるという絶好の場所にあり、その岩場にに水天宮の社殿が建てられたのでした。桜の頃には岩場のある半島の公園で花見を楽しんだという話もでました。
観光協会、加東市、地元地区、観光施設関係者、そして元土井部落住民らが参列し厳かに神事が行われました。
神事の後、グランド赤坂の高瀬舟に分乗して満水の東条湖を一周しました。東条湖はその形から「雲龍湖」という名にしようという話もあったとも聞いていますが、たしかに上空から見たその形は大きな頭と細長い胴体をもつ龍のようでもあります。また、の東条湖には、東条湖八景とよばれる絶景の場所があり、それらは、水天宮、不動岩、妹背岩、屏風岩、五ヶ所渓谷、鞍馬峡、鷲の巣窟、蓬莱峡と名付けられ、湖上巡りの観光船で賑わいました。
今日は湖面を吹き渡る涼風を受けながら高瀬舟で湖の奧深くまで遊覧できました。屏風岩、鷲の巣の岸壁は湖面から見上げる巨大さで迫力がありました。また、大川瀬ダムからの導水路(隧道)の吐出口も湖面から見ることができました。30分余りの短い時間でしたが、満水の湖から緑の美しい景色を満喫しました。
湖畔のグランド赤坂では、遊覧時間30分(大人1000円、小人500円、10名以上の団体割引900円)で高瀬舟が運航されています。天気の良い日にぜひ乗船してみて下さい。当日申込みでいけるそうです。