昨日の5年ぶりの山菜パーティーでは海の幸や鹿肉、猪肉の分量が多くて本来の山菜だけを目一杯食べるという趣旨から外れて単なる野外パーティーになってしまいました。
京都北山はこれからが本格的な山菜のシーズンです。
これから折々に出てくる山菜を書いて行きます。まず昨日はコゴミの写真を載せました。今日ものせておきます。
コゴミはくさソテツとも言いますがあくがなくて軽くゆがいて水気を絞って、ドレッシングでもマヨネーズでも、鰹節と醤油でもかけて食べます。山の河原などに群生している所を見つければ簡単に採ることが出来ます。
しかし、沢山生えているからと言って、根こそぎ取っていくようなことをしないでください。食べるだけ摘むということが山菜採りのエチケットです。
20数年前に、あまり人が入らない谷でコゴミが群生している所がありました。10人ほどの人を案内して来ました。その後どんどん減って今や下流に所々見ることが出来るぐらいになってしまいました。
写真のコゴミは20年ほど前に一株我が家の庭に植えたのが年々増えて20株ほどになりました。今は庭に生えてきたコゴミの丸くなった葉の先端部分を摘んで食しています。全部摘むと枯れてしまいますので半分だけ食べて半分はコゴミが成長できるように残しています。
タイトルの写真は「大葉のギボウシ」です。ギボウシは園芸種も含めていろんな種類があります。この写真は大葉のギボウシという大きな葉っぱの種類です。丁度これくらいにのびてきたのをナイフで切って採ります。これもあくがなくてゆがいてドレッシングやマヨネーズでもいただけますが私はすき焼きに入れてどっさり食べるのが好きです。すき焼きにはよく合います。ネギのように。少しすき焼きの味が染むようなのがおいしいのです。
大葉のギボウシは庭の斜面にどっさり生えてきます。まるで雨後のタケノコのように次々芽を出してきます。我が家では土地が合うのかよく繁殖します。次の年には少し離れた所に種が飛んだのか芽を出してきます。これも20株ぐらいに増えていますので、下手に畑で野菜など栽培するより大葉のギボウシを増えるに任せておく方が春先の野菜には不自由しません。
春先は野菜の栽培に精を出さずに山菜種の自然栽培(本当は栽培ではありませんが)に任せる方が賢いかも?
我々が言っている野菜とは本来山菜のことだったのですね。最近の野菜の味の水臭いこと、全く野菜の香りがしない姿形だけが野菜というような植物がスーパーなどには出回っています。それでも食物繊維が豊富だからとかテレビの料理教室などでは先生方がやたら野菜の栄養分について講釈をされています。本当に今のスーパーの野菜が成分表の通りの栄養分を持っているのでしょうか?女性の便秘症は治りませんね。野菜モドキしか食ってないからでしょう。
山菜も高く売れるというだけで栽培種に代わってきています。今やタラの芽はどこのスーパーでも売っています。そのうちタラの味のしないタラが出回ってくるでしょう。
これからの時期は生えてくる雑草はすべて山菜と言っていいくらい食べられます。といっても毒草もあるから注意しなければなりませんが。