味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

文質彬々として、然る後に君子なり。

2013-11-18 11:06:39 | ブログ

タイトル----文質彬彬として、然る後に君子なり。第1788号 25.11.18(月)

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 文質彬彬として、然る後に君子なり。『論語』

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 文は養って身につけたもの、即ち後天的な修養であり、質は天性の質朴誠実で飾りけのないものである。この両者が、いずれ劣らず立派に兼ね備わっていてこそ君子と言えるのだ。

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【コメント】

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 大変参考になる『論語』の言葉であります。「文」は後天的な修養の成果とは申せ、そこに天性の質のある方は、文そのものに天性の輝きがあるようです。

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 昨日のブログでも紹介しましたが、『日本人へ』を執筆されている塩野七生様はそういう方であると観察しています。なんて気高いお心であろうと思っているのです。

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 願はくば、漢文を教える先生方もそのようであって欲しいのですが、どうやら詮無い期待のようです。とにかく次元が低く、稚拙な感が否めないようです。

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 今朝の学問館は583回となりました。『南洲翁遺訓』跋文の意訳、そして『一生の静坐』を学修しました。その後『菜根譚』も学修しました。

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 『菜根譚』後篇 99 を紹介します。

〈病に遇いて後に強の宝たるを思い、乱に処して後に平の福(さいわい)たるを思うは、蚤智(そうち---先見の明)にあらざるなり。福を倖(ねが)いて先ず其の禍(わざわい)の本たるを知り、生を貪(むさぼ)りて先ず其の死の因たるを知るは、其れ卓見なるか。〉

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 病気にかかってから健康の有難さに気がつき、戦乱になってから平和の幸いなことに思いつくのは、先見の明がある人とは言えない。(これに対し)、幸福を願い求めはするが、まずそれがわざわいの本である事を知っており、また、ぜひ長生きしたいと願い求めはするが、(不老長寿の仙薬を飲むなどして)、まずそれが死を早める原因にもなることを知っておるのは、本当に卓見を待った人と言える。(岩波文庫『菜根譚』)

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 謹んで教えてあげます。今時のサプリメントを飲むよりか、『運命を拓く』をお読みになられた方がいいと私は思っています。

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 まさしく上の『菜根譚』が訓戒するとおりと言えましょう。ところが「平和を求めはするが、それが禍のもと」であることを知らない政治家の稚拙さはなんとかならないものでしょうか。

 『常識』の研究にあるように、「社会党が今日のようになることは、統計的にはもう十年も前から明らかだった」というように、小政党の政治ゴッコはどうにかならないものでしょうか。

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 短歌の紹介

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人生の経験・読書は心への 

              食物であり養われるなり 華麗 修身教授録 471

人生の深刻切実な経験も 

              読書なしでは無意味な結果に 華麗 修身教授録 472

座右の書心の通い永遠に

              心に刻む愛読書なり 翫習 『知命と立命』151

愛読書克己の理性で読むでなく 

              心の自然で必然要求 翫習 『知命と立命』152

健康と長生きしたく飲む粒は

              ほんとかしらとサプリメントさま 6056 『菜根譚』330 

病など卑しい口から入るとは 

              天風訓戒正論なりき 6057 『菜根譚』330

一世の師表仰がれ岡田式

              静坐の法は一世風靡 6058 『一生の静坐』1

この著書を円心会士読書せと

              紹介せしは勝氣翁の師ぞ 6059 博庵語録

柳田師禅との出会い二心

              迷いて禅道問叩くなり 6060 『一生の静坐』2

岡田師は天地万物一つとして

              公案でないものなきと諭した 6061 『一生の静坐』4

岡田師の言葉で悟りなきために

              一回限り禅と無縁に 6062 『一生の静坐』4

禅無縁ひと月過ぎて健康が

              益々険悪再度ご縁に 6063 『一生の静坐』4

再びの会で胸倉とりて上

              半身思い切り引き下げてくれ 6064 『一生の静坐』4

三十分座して開眼別世界

              不思議なるかな清浄な世界 6065 『一生の静坐』5

静坐会道知り会い難き法出会い

              喜び深く感得をする 6066 『一生の静坐』5

カイゼルの心一つの誤りで

              一次大戦悲惨勃発 6067 『一生の静坐』5

肝要は「心」究明悟るべし

              生涯これほど大なるはなし 6068 『一生の静坐』5

大事時に心を締める鍵を持て

              そは賢者らの心ひとつぞ 6069 『一生の静坐』 6

リュウマチと余病侵され高熱が

              静坐続けて一挙に下がり 6070 『一生の静坐』7

息長く吐きて丹田力入れ

              一心不乱で病遠のく 6071 『一生の静坐』7

人間の天賦の力強きなり

              静坐の教え驚異なるなり 6072 『一生の静坐』8


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