王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

福島原発 1号機 注水継続!

2011-05-27 07:54:50 | 福島原発事故
枝野氏不快感「我々も対応に苦慮」注水継続問題(読売新聞) - goo ニュース

昨日27日夜TVニュースを見ていたら東電が「福島の第一原発は注水を継続していた」との報道を見ました。
この局のカメラは原子力委員長の斑目氏にインタビューし「私は一体何なのだったのしょう?」との発言を引き出しなみだ目に見える顔を写しました。
全くそうだよ! 注水を止めろと助言したのか?そうでなかったのか? 責任逃れの発言の結果は糞のツッパリ(糞で支え棒の代わりをさせる=気休めで役に立たない)にもなりませんでした。高給を得ているのでしょう?! 気概があるなら「直ちに辞表を出して辞めれば済む」のですがね。

23日には枝野官房長官が「政府は中断しろとは言っていない。中断は東電の判断」と逃げを打っていました。では東電は福島現地が「注水を継続していた」事実をどうして把握出来なかったのでしょう?

これまでもブログの諸賢が今回の政府と東電そして原発現場の関係を帝国陸軍のあり方にそっくりだと指摘し浜爺もそうだと思います。
現状が把握できない統率部(政府)出来もしない方法を指示する参謀本部(東電本社)そして自分たちで出来る事をやると腹を括った現地(福島原発現場)
この三者の感情の行き違い、連絡の錯綜そして命令系統外の思惑や政治的空気。

もし注水が継続していたとして「それでも炉心溶融が起きていたのですから“そもそも注水の判断が遅きに失していた”のでしょうか?」

もし斑目委員長が「注水の時期を遅らせたのが誤りだった」とでも発言すればそれなりに存在感を示すのでしょうがそんな事言わないでしょうね。

こんなあやふやな事実認識の上で「安定化工程表」があり菅首相はドービルのサミットで原発の「年内安定化」を表明したそうです。これで「工程表」は国際公約になってしまいました。
まあお役所仕事とはこういう物で「1号機の水漏れが判った時点で工程表を先延ばしするとサミットの発言(予定)に変化が出る事を嫌った」のでしょう。
でもこの見積もり(工程表)が違った場合その責任を取るのは誰でしょうね?
菅さんは「どうせ俺でない」なんて思っていたらつけは国民に回ってきます。
もうしばらく政府発表(大本営発表)を見守りましょう。


写真:斑目春樹原子力委員長

読売新聞:
枝野官房長官は26日の記者会見で、東京電力福島第一原発1号機で海水注入が継続していたとの東電の発表について、「事実関係を正確に報告してもらわないと、我々も対応に苦慮するし、国民が疑問、不審に思う」と述べ、東電の対応に不快感を示した。

 枝野氏によると、東電側から枝野氏に報告があったのは、東電が記者会見して注水継続を発表する直前の「午後3時前くらい」だった。枝野氏は「情報の共有や意思の疎通が図られないままに発表されていたことが原因だ」と述べ、経済産業省原子力安全・保安院などを通じて、誤った情報が公表された経緯について東電に説明を求める考えを示した。(引用終わり)


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