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横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

袴田さん 釈放! 入院治療へ

2014-03-29 07:38:43 | 社会
袴田さん、表情緩め「ありがとう」…ついに開いた司法の重い扉(産経新聞) - goo ニュース

27日静岡地裁で袴田事件の袴田厳元被告(78)に対し「再審決定」の判決を受けて同氏の身柄が釈放されるか注目されていましたが「地検は即時抗告せず」同日夕刻東京拘置所から釈放されました。
「証拠とされる衣類がねつ造された可能性が有り、DNAが袴田氏と違い大きさも合わない」と指摘され「これ以上の逮捕監禁する事は著しく正義に反する」とまで踏み込んだ判断をしたのですから地検も抗告を断念したのでしょう。
まづはよかったですね。

袴田さんは無罪判決が出たわけではありませんからこれからも裁判は続きます。
まづは東京の病院に入院され、体調を見て静岡の方に転院されるそうです。
早く健康を回復されることをお祈りします。
さて日本プロボクシング協会は長い事袴田さんの無罪を支援してきた様です。
袴田さんは元ボクサーだった経緯が有るからでしょうが興行に関わる団体が「48年にもわたって争われている(それも死刑判決を巡って)刑事事件に被告を支援する立場を表明してきたのは大したものだと思っています。
誰の判断だったのでしょうかね?
リング前には「袴田シート」という特別席が設けてあるそうです。昨日?袴田さんのお姉さんが会場に現れ協会による支援に感謝の意を表したそうです。
袴田さんが無罪確定して心身ともに健康を取り戻したシートからボクシングを楽しむ日が来ることを願っています。


写真:東京拘置所から出る袴田さん

産経新聞:
 逮捕から48年。死刑判決確定から34年を経て、ついに司法の重い扉が開いた。27日午後5時20分すぎ、東京・小菅の東京拘置所。建物の入り口が開き、釈放された袴田巌元被告(78)が、姉の秀子さん(81)に付き添われて姿を現した。

 半世紀近く前の写真に比べ、ふっくらとした顔つき。黄色の半袖シャツに黒のズボン姿で、紺色の布靴を履いていた。自前の靴は40年前のもので、ぼろぼろなため拘置所から借りたという。右前方に一瞬視線を投げかけた後、ゆっくりだが、確かな足取りで迎えの車に乗り込んだ。

 これに先立つ午後4時すぎから約20分間、秀子さんは平成22年8月から約3年半ぶりに弟と面会した。空白期間は、袴田さんが面会を拒否していたため生じていた。

 アクリル板越しに向き合った。決定文を見せ「再審が開始された。釈放されるかもしれない」と何度も伝えた。しかし、心神耗弱状態で糖尿病が進んでいるとされる袴田さんは「そんなの嘘だ」「袴田事件はもう終わった」などと独り言のようにつぶやき、信用していない様子だった。

 釈放が決まり、袴田さんが1階応接室に現れると、秀子さんは駆け寄り、肩や背中をさすりながら「お帰り」と声をかけた。だが、特別な反応はなかった。

 昨年、全面改築工事を終えた東京拘置所。弁護団によると、袴田さんは今月3日に医療棟に移るまで、ある建物の10階の独居房に収監されていた。トイレと洗面台が付いた約4畳の空間。差し入れを受け取らないため、持ち物はあまりない。一日中、入り口と部屋の奥を不自由な膝を押して歩いていた。会話も必要最小限。もの静かだった。

 ようやく外で会うことができた姉と弟。この日は都内のホテルに宿泊し、体調が良ければ28日にも静岡に帰る。拘置所から車で移動中、2人は車酔いし、丸の内の駐車場で休憩した。外を歩く袴田さんに弁護団の一人が「釈放されたんですよ。分かりますか」と尋ねると、初めて表情が緩んだ。そして、こう言った。

 「ありがとう」

 ■拘禁反応「姉いない」

 「みなさま、本当にありがとうございます」。再審開始決定を受け、静岡地裁前で秀子さんは声を震わせた。30年以上にわたり毎月1回、東京拘置所に通い、弟を支え続けてきた姉は感極まった。

 浜松市に住む会社員一家のもとに育った。秀子さんと袴田さんはきょうだいの中でも年が近く、幼い頃から仲が良かった。「おとなしい、口数の少ない子。いつも一緒だった。スポーツが得意でね」。中学校卒業後に弟がボクシングを始めたときも「好きでやっていることだから応援しよう」と決めた。

 やがてプロボクサーを引退した袴田さんは、昭和36年にみそ製造会社に就職。41年6月に事件が起きる。「しばらくは息を潜めて暮らしていました。何も言うまい、黙っていようと思っていた」

 面会に通ううち、袴田さんに拘禁反応が出始めた。「痛みを出す電気で攻撃されている」「ごはんに毒が盛られている」…。認知症も進行して「姉なんていない」と話すようになり、面会を拒否した。

 秀子さんは「長い拘置所生活で、まともでいるという方が無理。『拘禁反応は出てくれば治る』とみなさんが言ってくださるので、それを信じたい」と語り、今後も弟を支える決意を示した。
中略:

袴田さんの今後は未定だ。「(社会に)順応しながら、ゆっくり過ごしてもらいたい」と弁護団は話しており、当面は人前に出ないという。
(引用終わり)

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