5月29日からドイツのデュッセルドルフで開催される世界卓球選手権を前にして、平野美宇選手の強さを振り返ってみると、やはり、中澤鋭コーチの指導法が大きいように思う。
平野美宇は、リオの代表選手に落選したことを理由にしているが、本当は同年代の伊藤美誠と比べても自分には格上に勝つ武器が無いことの閉塞感に悩んでいたと言う。
そこで、中澤コーチは平野のプレースタイルを変えるのと同時に美宇選手の頑(かたく)なな物の考え方を柔軟にしようと意識改革を試みたのです。その一つが自分から壁を作らず、いろいろな人と話してコミュニケーションを取ること、もう一つは、自分で考えそれを周囲にちゃんと伝えること、そして新しいことに挑戦する勇気と変なプライドを捨て、人の意見を聞くと考え方の幅も広がり、ひいては卓球の幅も広がると中澤コーチに教えられたと言う。
また、平野美宇は前のコーチに頼り過ぎていたことの反省から練習内容や戦術について積極的に自分の考えを提案するようにもなったそうです。それを続けることで徐々に格上の選手にも勝てるようになり、新しい超攻撃型卓球に挑戦してみようとモデルチャンジを決意すると共に、中澤コーチの言うことや自分自身を信じて、もっと勝つことに貪欲になりたいと肝に銘じているようです。
しかし、今回は中国や世界の選手から平野美宇の卓球を分析され、大変な大会になることは間違いありません。それでも、攻めの卓球を貫いてくれることを期待しています。