卓球の伊藤美誠選手の最近の活躍ぶりを振り返ってみた時に、見逃せないのが4歳のときから指導している松崎太佑(たいすけ)コーチで、他の一流選手の動画を400本以上も分析し、また、伊藤美誠選手の良かった試合や反省すべき試合の動画までも分析して、それを多いに生かしておられるようです。
松﨑コーチは、80冊もの大学ノートを活用して、動画を見て気付いた点をノートの右ページには伊藤美誠選手に記入させ、左ページには松﨑コーチの視点で記入し、ノートは「対策ノート」と「練習ノート」の二種類を作っていて、対策ノートには、相手選手についての特徴や抑えておくべき点などを詳しく書いて、お互いの認識を一致させるようにしているそうです。
練習ノートには、対策ノートで見えて来た課題に対する具体的な練習内容やメンタル面でのサポートを言葉にしています。この言葉にすることで、書くことや気付くことで冷静に分析できるようになって来るのと同時に、コーチと選手の考えを一致させるのに相応しい手法だと言えます。
松﨑コーチは、このアナログ的なノートをフルに活用して、伊藤選手の力を100%発揮できるようにされており、4歳のときから今まで長い間、美誠ちゃんの成長を見守って来た松﨑コーチが伊藤選手に常に自分がコーチとして必要ないと判断した際は、いつでもクビにしていいとまで伝えているそうです。
ここまでコーチが言い切るって凄いことですよね。2020年の東京オリンピックを目指す伊藤美誠選手と松﨑コーチの熱い想いまでがヒシヒシと伝わって来ます。
この練習ノートの書き方に着目し、いろんな本を今読んで勉強中です。(例えば、”学びを結果に変えるアウトプット大全”や前田裕二氏の著書”メモの魔力”など。)