皆さん、「アダプティブファッション」ってご存知ですか?
障がいのある方が抱える服の悩みや困りごとを一つずつ解消するのが、アダプティブファッションの役割なのです。
座ったままの車椅子ユーザーさんや、ボタンやジップでの着脱が難しい肢体不自由者の方々など、ハンディキャップに応じた機能や仕様をゼロから設計し、置き去りにされて来たニーズに応える新たな試みです。
私自身も両足に障害があるので、雨降りでゴミ出しを行う際に、両手で杖をついている為、傘をさすことが出来ず、いつも苦労しています。
どうしているかって?、風防の付いたジャケットを着て、雨に濡れるけどゴミ袋を片手で抱えながら、ゴミ置き場まで持って行くか、傘の柄を首と肩に挟みながら、両手で杖を突きながら、昨日も雨で、ゆっくりと歩きながら持って行こうとした時、風が吹き傘が飛ばされる始末で、ちょうど通りがかりの人に拾って貰うなど、難儀な雨でした。
次回からは簡易な透明なレインコートを100均で買ってこようと思います。これだと濡れても大丈夫ですよね。
一般の人には何でもない事が、障がい者にとっては小さなハードルがいくつも存在すると言うことです。
先日も尋常性白斑という難病を抱えた青年が、自分で事業を起こし紫外線を防止するEVカットのウエアを開発し、ビジネスに結び付けておられました。
ファッション業界では、様々なブランドがインクルーシブを掲げている中で、肢体不自由者の利便性を考えてデザインしたアダプティブ・アパレル/ファッションが、少しづつ拡大する動きが興味深いところです。(※インクルーシブとは、「仲間外れにしない」、「みんな一緒に」と言う意味です。)