林時計鋪

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ジャガー・ルクルト マスター・カレンダー 入荷しました。

2015-11-13 | Jaeger-LeCoultre


マスター・カレンダーの入荷です。
何度かご紹介した時計ですが、本当に綺麗な時計らしい時計です。
ジャガー・ルクルトらしさが詰まったモデルですので、今日はパーツごとにご紹介したいと思います。

機能としてはトリプルカレンダー(月、曜日、日付)+ムーンフェイズですね。






左の窓(FRI)が曜日で、右の窓(NOV)が月の表示です。
カレンダーディスクはケースサイドにあるプッシュボタンで早送りしますが、曜日だけは針回しをして合わせます。月表示は2時位置のプッシュボタンで早送りします。ジャガールクルトは専用のプッシュピンが購入時に付属しますが、爪楊枝でも代用出来ます。






こちらが日付け表示。
ポイントデイトやポインターデイトと呼ばれているもので、赤色の三日月が外周の日付けを指します。こちらは4時位置のプッシュボタンで早送りできます。他社にもこのような表示方法はありますが、ジャガー・ルクルトでは1939年から使われています。因みに1940年代のヴォシュロン・コンスタンタンのトリプルカレンダーモデルはジャガー・ルクルトの機械が搭載されています。
他にもパテックフィリップやオーデマピゲにも同社の機械は搭載されていましたから、スイスの3大メーカーに機械を卸していた時計メーカーはジャガー・ルクルトだけです。元々機械屋のイメージが強いメーカーですから当然なのかもしれません。これまで1200以上のムーブメントを作ってきたメーカーはジャガー・ルクルト以外にはありませんから。この数字は圧倒的ですよ。






こちらはムーンフェイズ。つまり月齢です。秒針のインダイアルに入り込むかたちで表示しています。
早送りは8時位置のプッシュボタンで行います。
月と星がゴールドですが、それほど目立つものではありません。この写真も光を当てて解り易くしていますが実際にはコゴで目立ちません。特にカタログやメーカーHPでは月が黄色く見えますが、実際には一枚目の写真のような感じです。






こちらは長短針が重なり合っているところです。直線的なドーフィン針と呼ばれる形状で、半分を艶有、半分を艶消しにしている所が特徴です。また、中心には細長く夜光塗料が塗布されています。コレは視認性を考えての事ですが、デザインを考えて極細にしているのだと思います。文字盤と同色の針ですが、決して視認性は悪くありません。






アプライド(植字)のインデックスは12,3,9のみアラビア数字で、後は楔形です。
また、12,3,6,9時の外側にポイントで夜光塗料が塗布されています。視認性は確保しながらデザインを損なわないように考えられていますね。
アプライドインデックスは文字盤に穴を開けて、そこに職人が一つづづインデックスを差し込んで行きます。立体感がでると共に視認性も良くなります。






搭載キャリバーは866。毎時28,800振動。43時間パワーリザーブ。部品数305個。ムーブメント厚5.65mm。
コート・ド・ジュネーブ装飾はスイスの伝統的な装飾で、湖の波をイメージしていると云われています。実際正面から見るとそうは感じませんが、角度によっては確かに波打ったようにも見えます。






青く見えるのが、ブルースチールと呼ばれるネジ。耐久性と美しさが特徴です。
ステンレススチール製のネジを約800℃に熱した窯に入れ、直後に80℃の油の中に入れ冷却します。次に再加熱後に冷却を行う焼き戻しによって、柔軟性と堅牢性が生まれます。これと並行して行われるのが、ネジのブルーイング仕上げです。290℃の窯の中に置かれたネジは酸化して綺麗なブルーになります。塗では無く焼きのブルーを一般的にはブルースチールと呼びます。
写真では解りにくいですが、ピンクの丸いものが人工ルビーです。たまに、時計には宝石が入っていると言われる方がみえますが、それがこの人工ルビーです。もちろん天然ルビーのような価値はありませんが、天然ルビーよりもカラーが均一で、より硬さがあります。常に回転運動をする歯車の軸受けとして、摩擦の軽減、輪列のポジショニングだけでなく、オイル容器としての役割もあります。






MASTER CALENDAR
Ref.1558420
ケース径:39mm
ケース厚:10.6mm
防水性:50m
¥1,242,000(税込)





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