林時計鋪

もちろん時計の話を中心にその他諸々を、、、

きっかけは冗談半分でした

2005-02-19 | 〜2010.12.31
しかし、あとの半分はもちろん本気でした。
スイスの超一流メーカーであるジラール・ペルゴ社にデザインを持ち込んだ時は、すこうし腰が引けたのですが。
担当のシュバイツァー氏が「1890年につくられたロゴだって。ロレックスより古いじゃないか」と言ってくれ、おそらくジラール・ペルゴ初の、漢字ロゴとのダブルネームが決まりました。
ケースは18金ホワイトゴールドの削り出し。世界最小の自動巻クロノグラフ。年間に10本位ずつ。
「ムチャするなあ」と周りから困られたりしてますが、叱られてはいません。
すでに予約も入っております。
世界中のハヤシさん、リンさん、いかがですか。

《ネジまきオヤジ通信vol.1》 NAGI凪 No.17 夏号掲載
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持ち主たちの思い出と共に時計は歩く

2005-02-15 | 〜2010.12.31
今、ウチの長女が付けている時計は、彼女の祖々母が使っていたモノ。彼女が4〜5歳の折、ボクにとっての祖母と仏壇の前に並んで座り”まんまんちゃん、あーん”と意味不明な言葉を発して拝んでいたのを思い出す。
ばあちゃんの通夜で、一晩中ロウソクの番をしていた長女。あれから二十年。時計に刻まれたキズは、持ち主たちの思い出でもある。それを消してはイケナイ。
思い出と共に時計は歩く。前の持ち主を思いつつ、自分もキズを付けながら歩く。思い出を加えながら、魂を埋め込みながら、歯車の動きを感じながら歩く。それができるのは機械式の時計しかない。それしか百年は使えない。ロボットではなく、人間が魂を込めて作ったものでなければ。
一九六十年代、東京オリンピック、ヘップバーン・・・そんな時代を思い浮かべての、生意気にもボクのデザイン。そして、使われるのを待って、スイス・ジュラ渓谷に眠っていたスグレた機械。
「サ・エ・ラ」いよいよです。

《ネジまきオヤジ通信vol.2》 NAGI凪 No.18 秋号掲載
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モノづくりは楽しくやらなきゃ、ねえ

2005-02-05 | 〜2010.12.31
そりゃもう、中身すなわち機械とケースのつくりに関しては文句なしなんだけど、彼等は、出来上がった時計に採用する皮ベルトについては、とても無頓着。
ただ高級に見えれば良いとだけしか、思っていない。
だから、ボクはスイス人の皮ベルトに関するセンスは信用していない。
輸入している日本の代理店さえ、ベルトのことまでは考えていない。
だからこそなのです。
スイスで作らせるオリジナルのベルト。
普通はしないのだけれど、表も裏も色と風合いを変えたワニ皮。
とても贅沢なのですが、これが素晴らしく強くて丈夫。
当然(彼等は当然とは思っていないけれど)手縫いのステッチの色にも気を配り、あげくに漢字の「林」のロゴを焼き印で。
ベルトひとつで、時計はもうひとつ良くなります。
「林のオーダーはとても楽しい」と、彼の地の職人達は言ってくれます。
楽しくやらなきゃ、良いモノは出来ませんよねえ。

《ネジまきオヤジ通信vol.3》 NAGI凪 No.19 冬号掲載
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