フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

砥部焼蕎麦猪口の銀継

2019-04-18 22:56:52 | 雑貨etc.

砥部焼の蕎麦猪口銀継(1)

 砥部焼の蕎麦猪口が割れてしまったので、銀継することにしました。以前にも砥部焼の丸小鉢を銀継しました。その時は漆に銀粉を混ぜて接着しましたが、今回は接着用の”のり漆”を作って銀継することにします。

 まず小麦粉に水を加えて練り上げます。「エッ!小麦粉?」ですよねw・・・

 小麦粉を接着のための、のりとして使います。昔からのりとして使われた、小麦粉を銀継にも使う訳です。

 水で練った小麦に同量の漆を加えて、分離しないよう再びよく練ります。漆と小麦、けっこう混ざります。

 

 

 

 

 

 2つに割れたので、細かい隙間ができないよう両方の断面に薄く”のり漆”を塗って張り合わせます。

 

 キレイに割れたので、貼り合わせるとのり漆がはみ出してきます。これを金属のヘラで取り除いておきます。

 二股の左側の傷はひび割れです。傷を細いヤスリで削って少し広げ、その溝になま漆を塗りこんでいます。なまの漆は粘性が少ないので、傷の割れ目に浸透していきます。接着のためではなく水漏れ防止のためです。

 動かないようにマスキングテープで、固定しておきます。

 このまま1週間ほど乾燥させます。漆が乾燥したら改めてはみ出した漆を削り落し、凝縮してへこんでいるところに今度は”との粉”を混ぜた漆を塗ります。充填剤になります。ふちのかけた個所にも”との粉漆”を盛って修復します。

 のり漆がまだ乾燥していないので今日の作業は、ここまでにします。

 最近、金継、銀継にはまっています。金継といえば骨董価値のある陶器に用いられていますが、私の場合は気に入っている器、陶磁器の復活に使ったり、万年筆や腕時計の塗装、深い傷の修復に使ったりしています。

 


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オリンパス3眼顕微鏡と顕微鏡カメラ-追伸-

2019-04-17 22:58:11 | カメラ

オリンパス3眼顕微鏡と顕微鏡カメラです(追伸)

 オリンパスの顕微鏡カメラは、実態顕微鏡に取り付けて使おうと思って手に入れたのですが、3眼の顕微鏡でないと重くて取り付けられないので、同じオリンパスの3眼顕微鏡を手に入れました。しかしこれがデカくて重い!

  3眼で鏡軸上に顕微鏡カメラを取り付けます。このカメラがまた重い!なので顕微鏡本体も重くないとカメラが支えられないです。
 じつはこのカメラが使いたくて顕微鏡を手に入れたのですが、こんな大きいものとは思わなかった。当然といえばそうなのですが、これは明らかに生化学研究所などで使われているプロの代物ですね。ちょっと参ってますw・・・

  カメラは35mmフィルムのオリンパスペンベースです。ただしサイズは、ハーフではなく35mmフルサイズです。フィルム巻上げのダイヤルがあります。シャッターは、鏡筒にレリーズ取り付けて切ります。

 鏡筒に写像を確認するための、ファインダーがあります。台座にはランプ冷却用の空冷ファンがセットされています。古いものなので、白熱電球が使われているのでしょう。そのため冷却装置が必要なのだと思います。ヒューズが切れていて、ランプが点灯するかわかりません。

 まだ撮影はしていません。シャッタースピードは、マニュアルでセットします。AEではないので、露出がわかりません。生物顕微鏡なので、プレパラートの検体をセットして下から光を当てて写真を撮影するためのものです。接眼レンズは10×で対物レンズは、4×、10×、40×、100×の4本が付いていました。つまり40倍、100倍、400倍、なんと1000倍!になります。(インフルエンザウィルスも見えるんじゃないかw・・・)
 もともと時計や鉱物(宝石)の顕微鏡写真を撮ろうと思っていたのですが、結局両方とも撮影するには中途半端なものですね。対物レンズと検体が離れている3眼実態顕微鏡を手に入れないとダメですね。双眼実態顕微鏡はあるのですが。
 仕方ないので、プレパラートを作って生物研究でも始めますかw・・・でも生物研究を趣味にしている人っているのかな・・・いるな牧野富太郎博士は植物が大好きで、その趣味が高じて植物学者になった方ですね。手書きスケッチの植物図鑑は有名です。そんなえらい先生を持ち出してきて・・・私も、そこんとこねらいますかw・・・

- 追伸 -

 太い電源ケーブルが付いているので、台座の中にランプとファンがあるものと思っていたのですが、照明は台座の後ろに飛び出しているプラスチック製のパイプにマグライトなどを挿入して得るようです

 マグライトを点灯すると、対物台の下から照射されます。

 マグライトをセットしました。よく見える!でも双眼顕微鏡、見るのにちょっとしたコツが入ります。接眼レンズに目を近づけ過ぎるとよく見えません。私はメガネ(老眼鏡)をしているのですが、かけたままで見るとちょうど良い距離になります。そして二つの写真を横に並べて立体視するように、遠くを見るような感じで接眼レンズをのぞきます。そうするとまさに、映像が浮き上がってきます。なるほどねぇ~

 この画像はコーティングした紙に、パイロットの紺碧のインクで書いた文字の線です。倍率は100×です。滲みがなく、紙の繊維の隙間にインクが浸み込んで濃くなっています。

 ヒューズとプラグ接続ジャックです。ヒューズの横には、50/60Hzの切り替えスイッチがあります。なのでてっきりファンが内蔵されていると思ったのですが・・・

 台座には、ヒューズの取り付け穴があります。ヒューズは切れていたので取り替えたのですが、電源を入れてもウンともスンともいいません。ファンなどは、入っていないのでしょう。電源ケーブルの横にある二つのプラグ接続ジャックは、専用の照明器具と接続するためのものでしょう。ようするに台座が重いのは、100Vの電源を照明などに使うライトのための低電圧電源にするトランスが入っているためだと思います。
 でもなぜ低電圧のコンセントコネクターが2つあるのか、1つは対物台の下からの照明用、もう一つは多分、対物台の横から検体を照らすためなのではないか・・・と思う次第です。
 今の双眼顕微鏡を見ると、照明はLEDで台座の中に内蔵されています。昔は白熱電球しかなかったので、このような形式なったと思われます。台座の中に白熱電球がセットされていると高熱を発してファンで空冷しないと台座が熱くなりますので。

 変なものを仕入れると、それはそれで色々なことが判明して面白いです。しかしこれはもう、生物研究を始めるしかないな、牧野博士を目指してw・・・植物は好きなのでw


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ブローバの文字盤クリーニングとリュウズの金継(追伸)

2019-04-15 23:59:49 | 腕時計

スモールセコンドのブローバ(BUROVA)

 ブローバ(BUROVA)は、始め宝飾メーカーとして1875年に創業され、その後腕時計の分野に進出し現在も続いているアメリカのメーカーです。

 

文字盤がかなり汚れています。イイ味出しているのですが、ちょっと出し過ぎw・・・

 クリーナー液で拭いても、塗装まで落ちてしまいそうなので、綿棒で汚れをぬぐうことにしました。右(下)の写真、少しはきれいになった? 擦り過ぎると塗装が剥げて、テカテカになってしまいます。

 風防も外れてしまっています。リュウズの頭が錆びていて、メッキが全く残っていません。なぜリュウズの頭だけ、こんな状態になってしまったのか?
 ダイヤモンドやすりを掛けたのですが(かなり荒っぽい作業ですね)・・・これではあまりに見た目がよくないので・・・

 金継で塗装してみることにしました。

 薄めすぎてしまって、漆がうまく載りません。

 漆を直接塗ることにしました。

 

 30分程乾かしてから、金粉をふりかけます。金粉が漆に付着して乾くまで、この状態にしておきます。漆を塗った面を上にしておかないと、たれてしまいます。この状態で漆が完全に乾くまで、1週間ほど置きます。漆は乾燥するのに、時間がかかります。

 金粉をティッシュで軽く拭った二日目の状態です。まだ漆が乾いていません。中央部がへこんでいます。風防部分のUVレジンがはみ出した箇所にも金粉が付いてしまったので、ナイフで削り落とします。

 金粉をティッシュで拭き取って、きれいになりました。ティッシュで軽く拭き取ったあと、メノウのヘラで磨きます。ツヤが出てきて、メッキしたような感じになります。漆が乾き過ぎると、うまく磨けません。でも今の状態は、まだ漆の表面だけが乾いただけなので、ペコペコ、グニャグニャしてへこみます。メノウで磨くのはあと5日程してからにします。

 フレームの風防周りには、アールヌーボー風の彫刻がされていて、高級感?があります。フレームは金フィルド(金張り)で、金磨きのクロスで磨きました。風防も厚く、大きく膨らんでいてなかなか良いものです。リュウズの金継塗装も、まだ完全に乾いていないのですがキレイに仕上がってます。茶色のトカゲ革ベルトが、似合いそうです。

 

 メーカーへ修理に出せば部品交換なのですが、そもそもこんな古い時計の部品在庫などありません。古い時計屋さんにもないでしょうね。(そういえば最近街の時計屋さん、まったくと言っていいほど見かけませんね)だからオリジナルとは違ってしまいますが、現状の部品を何とかするしかない訳です。でも、それがまた楽しい訳・・・です。

 

作業テーブルの上、こんな状態です。


 ー追伸ー

 リュウズの金継、漆が乾いたのでメノウで擦って仕上がりました。でも・・・ちょっと金粉が薄れて地の漆が出てきてしまいましたね。もう一度塗っても好いかもしれません。

 金色が透けて地の茶色い漆が出てきて、それはそれでフレームの金色と馴染んできたと思います。

黒色のベルトをつけてみました。クロコダイルです。でも茶色の方が良かったかな・・・

 

 さすがブローバ(BUROVA)、文字盤もきれいになって、クラシックなデザインのよい時計です。作られて70年位たっているにもかかわらず、非常に正確に稼働しているのは驚異的なことです。

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国産ウィスキー

2019-04-09 22:32:55 | ウィスキー・ワイン・お酒

国産ウィスキー

地元のスーパーで見つけた国産ウィスキーです。

 安い!です。「スーパーの店長お勧め」とあったので、安いし買ってみました。

 37度の国産ソフトウィスキーです。アルコール分が立っていますが、香ばしさもあり甘く香りのよいウィスキーです。
 イオン・トップバリュー、イオンプロデュースのウィスキーで山梨県笛吹市で作られているようです。笛吹市の天然水(軟水)で仕込まれています。確かにソフトな口当たりで水の良さが感じられます。
 スコッチウィスキーは、硬水で仕込まれています。それがモルトの香ばしさを際立たせています。なのでスコッチの水割りは絶対硬水でと思っていたのですが、それを軟水で仕込むとは、さすが日本ですね。とてもソフトに仕上がっていると思います。ウィスキーの水割り、軟水もありなんだ・・・

 お気に入りのショットグラス(たしか銀座”ルパン”のショットグラスにそっくりだったような・・・)に、氷を一欠け浮かべてやります。けっこう、いやかなりいけます!

-追伸-
 スコッチウィスキーは、硬水で作られていると思っていたのですが、実は軟水で仕込まれているそうです。大変失礼いたしました。でもイギリス人のスコッチアンバサダーの方が確か、硬水で割るようにと言っていたように記憶しているのですが・・・
 ヨーロッパは牧畜で森林が破壊されたこともあり、アルプス山脈など岩石質の高い山があって、フランス、ドイツなどほとんど硬水なのですが、イギリスのスコットランド地方などは今でも深い森林に覆われていて軟水の地域なのですね。その水を使ってスコッチウィスキーも仕込まれていうそうです。

 


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文字盤ホウロウのSWISS Made クロノメーター

2019-04-03 10:00:00 | 腕時計

SWISS Made のスモールセコンドクロノメーター

 文字盤がホウロウ製のクロノメーターです。

 一応動くのですが、すぐに止まってしまいます。ゼンマイは巻き切った状態です。巻き切った時によくある症状です。
 ホウロウ製の文字盤、腐蝕はしないのできれいな状態です。12時から4時の方向に、目立ちませんがヒビ(ヘアークラック)が入っています。文字盤はホウロウ製なので、塩素系漂白剤の原液を楊枝の先につけて、傷に沿って漂泊しても良いかもしれません。
 ブレゲ―ブルーの長針が錆びています。4000番のヤスリで錆を落とします。ブルーとチタニュウム・シルバーの塗料を混ぜて色を出し、筆塗装しても良いかもしれません。針がキレイだと時計が美しく見えます。

 ムーブメントの状態は、良好です。ガンギ車の受板が独立した構造で、修理がしやすいです。ガンギ車のはめ込みが一番面倒です。一体型の受板では輪列を組み上げる時、ガンギ車が最後までセットできません。
 一応動いているので、受板は外さずにクリーナーで洗浄します。何度か洗浄して、何とか連続して動き出しました。

 フレームも、銀磨きのクロスで磨きます。キレイになって見栄えが格段に良くなります。時計の下のブルーのクロスが銀磨きです。磨いたカ所のクロスは黒くなります。

 

 メタルのベルトがチープです。メタルのバネベルトは似合っていますが、黒の革ベルトでも良さそうです。黒のワニ革型押しなど。黒のトカゲ革は、ちょっと似合わないような気がします。クラシックなメタルのバネベルト、なかなか手に入りません。

 文字盤は、ほんとクラシックですが、フレームのデザインと相まって、よい雰囲気出してます。ブレゲ―ブルーの針がポイントかもしれません。

 

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