フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

腕時計のオイル

2016-07-31 00:10:00 | 腕時計

腕時計分解掃除で使う油さし(オイラー)・油壺(3壺タイプ)・時計用オイル

 分解掃除のとき私はオイルを使わないのですが、腕時計の修理のセオリーとしてオイルを使うので、オイルと油さし、油壷を手に入れました。

 油壷(くぼみ3箇所)、オイル(粘性強弱2種)、油さし(3本)です。
 油壷に3ヵ所くぼみがあるのは、異なる粘度の油を入れるためでもありますが、一ヵ所は油さしに着き過ぎた油を落とすため用です。テンプやアンクル、歯車などの軸受けには、ごくごく少量のオイルでOKです。多過ぎると油が蒸発した時グリス状になって故障の原因になります。

 黄色い少しドロッとしたものと、無色透明のサラッとオイル、2種です。
 シチズンやセイコーなどメーカーから出されている?(市販されているのか分かりません。)オイルは規格の番号があって、それぞれ粘性が異なっているようで、「何番は、どこの箇所に・・・」とメーカーのマニュアルで決められているようです。
 私は今までは使う時、後ろの右に写っている精製度の高いスピドルオイルを溶剤で溶いて使っていました。

 

 一番上は、0.3mmф程度の円柱のピンです。真ん中と下は、0.4mmф位のピンが中空のパイプになっていて、一本は真ん中が縦に割れていています。オイルが表面張力でピンの中に溜まるようになっています。

 よく見えませんが、0.4mmфのパイプになっていて、中心部に穴が開いています。

 

 以前はこの、ベッコウ柄のオイルツボを使っていました。

 

 私の腕時計の修理は、動かない原因と思われる箇所を特定して、それを修理・修復する。そのような方針です。特に師匠や先生がいるわけではないので、自分で分解してその経験から取得したノウハウです修理しています。
 しかしメーカーや技術者の情報を色々調べていくと、修理してその後長く稼働させるためには原因箇所の修理だけでなく、完全に分解して歯車などの部品を洗浄し、組み上げる時に必要な箇所にそこに合った質のオイルをさすことが必要だと思うようになりました。私はあくまで趣味として時計の修理をしているのですが、それでもとりあえず動けばイイというのではなく、昔からたくさんの技術者、職人が築き上げてきた技術の結晶である非常に精緻で美しい時計を、出来うる限り完全に近いものしてあげなくては・・・と、思うようになりました。カメラや万年筆もそうですが、その物の本来の機能を回復してあげることは、とても嬉しいことです。物を修理することの悦びです。

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オメガ・デビル(クォーツ)ジャンク

2016-07-29 00:10:00 | 腕時計

オメガ・デビル(クォーツ)ジャンク電池交換

 沖縄は一息入れて、オメガ・デビル(クォーツ)のジャンクを手に入れました。

 

 こんなバラバラの、風防ガラスもとれた状態、バネ棒も外して送られてきました。
 風防ガラスとケースの間には樹脂製のパッキンが入っていましたが、劣化して変色しボロボロになっていました。これを削り落として、替えのパッキンは無いので直接接着剤で貼り付けました。従って防水性は確保できません。
 バネ棒も取り付けました。バネは錆びていなかったので、そのまま使いました。

 

 文字盤も周辺が多分水が浸透してきて腐蝕したようだし、元々ジャンクなので動かないだろうと思っていたのですが、電池を入れ替えたら何と動き出しました。秒針が無いので暫く置いておかなければ分かりませんでしたが。分針がジワジワと動くのではなくて、1分毎にカチッと進み時間も正確です。

 電池は SR721SWが入っていました。テスターで電圧を計ってみると、ほとんど針が振れません。電池周りは液漏れもなくキレイだったので、一応電池を入れ替えてみることにしました。SR721が無かったので、どうせ試しなので在庫があった少し薄いSR712SW、721よりは 0.9mm薄いです。入れてみたら動き出した次第です。
 今回は動いたのですが、電池の接点は大変微妙で、基本的にはオリジナルの規格を守った方が無難です。

 

 

 電池のプラス面全体を覆う金メッキのプレートを、二本のネジで押さえるタイプです。プレートにはΩ型の切れ込みが入っていて、上からしっかり電池を押さえています。

 

 

 

 

 文字盤の縁は、多分水が浸透してきたのでしょう、腐蝕していて盤面の塗装も剥がれてボロボロです。

 ケースの縁も、こんな状態です。

 ケースの内側には、シリコンゴムのパッキンが入っていました。多少ヤレていましたが、替えが無いのでそのまま使うことにしました。
 シリコンゴムは天然ゴムに比べて、ほとんど劣化しません。ABS樹脂も劣化が激しいです。プラスチックは、まだましです。

 文字盤の裏も腐蝕していましたが、ムーブメントは大丈夫でした。黒い樹脂のケースに収まっていたので、それに守られて良好な状態が維持されていたのでしょう。
 このタイプのムーブメントは比較的新しいもので、リュウズはありません。その代わりに電気接点のスイッチボタンがリュウズと同じ3時の位置にあって、これを押すと分針が1分ずつ進みます。押し続けると連続して分針が回り、時間を合わせることが出来ます。
 オメガのこのムーブメントは非常に正確に時を刻んでいて、ほとんど時間合わせをする必要がありません。月差1分以下ではないかと・・・

 

 

 

 裏蓋のケースに収め、風防ガラスを貼りつけたフレームをかぶせて、出来上がり。

 正確に稼働はしているのですが、あまりにも文字盤が汚いので、ちょっと恥ずかしい。塗装したいのですが、その技術が私にはまだありません。今、研究中です。
 ただしこの塗装技術や小さい文字入れは、ちょっと危険・・・なもので、つまり完全に習得するとチープな玩具の腕時計をオメガに仕立て上げてしまう。まるでどこかの国でやっている違法行為になってしまいます。しかしブランド物、ロレックスなどのコピー商品はひどいですね。それも本物とほとんど見分けがつかない。そのコピー技術は凄いと言えばそうなのですが、逆にそこまでできるのであれば、新しいオリジナルブランドを作ればいいのにと思うのですが。失礼しました、ちょっと蛇足のコメントでした。

 

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沖縄海中道路

2016-07-27 00:10:00 | 沖縄

沖縄本島から平安座島へ渡る「海中道路」です

 沖縄本島から太平洋に突き出した、うるま市の半島から平安座島(へんざじま)へ渡る道があります。途中に橋もありますが、この道を海中道路といいます。水深が浅く沖縄を占領した米軍は橋が無かったとき、ここをトラックで平安座島へ渡ったそうです。

 海中道路の中ほどにある展望台からの眺めです。対岸に本島うるま市が見えています。

 

 道の右側に、浜比嘉島が見えています。左が平安座島です。

 

 途中に海の駅(ドライブイン)があって、観光客で賑わっています。海中道路は景色が良くて那覇からも近いので、地元沖縄の人たちにも人気のスポットです。
 海中道路は海を渡って平安座島、宮城島を経て伊計島に至ります。平安座島に入ると、ピタッと車がいなくなります。地元の人も含めて、みなここで引き返す?のでしょうか。

 海の駅「あやはし館」です。土産物を売る売店と食事ができる景色の良いカフェがあります。中国?の人が、多いです。と言うか、ほとんど・・・

 

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沖縄伊計島ビーチに寄せる波

2016-07-25 00:10:00 | 沖縄

伊計島のサンゴ砂ビーチの波

 7月3日にアップしましたが、改めて泊まったホテル、AJリゾートアイランド伊計島のプライベートビーチで撮った、波の写真ばかりをアップしました。

 

 伊計島は沖縄の東岸に飛び出した島々の一番北側の先端にある島です。このビーチは島の北端にありますが、西向きの入り江なので太平洋からは島陰になっていて、波は比較的穏やかです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 毎年行っている本島中部の今帰仁ウッパマビーチにも負けない位の水のキレイさです。
 岩場に囲まれた入り江に、サンゴのカケラでできた白い砂が溜まって、水の透明感を一層際立たせています。

 

 

 

 

 

 








 

 渚には、わずかに海藻などが打ち上げられていますが、入り江はサンゴのリーフに囲われていて漂流物などは、ほとんど入って来ません。

 

 

 

 

 今回の沖縄は、初めてあまり観光客のいない伊計島に1泊して海の写真を撮りました。毎年行っている本部の備瀬や今帰仁のウッパマビーチ、古宇利島とはまた一味違う沖縄の海でした。
 離島の海のキレイさに比べると本島の海は汚れていると言われますが、そんなことはありません。まだまだキレイなビーチはたくさん残っていると思います。

 

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沖縄伊計島「犬名河」、宮城島「ぬちまーす」

2016-07-23 00:10:00 | 沖縄

沖縄伊計島、宮城島のご紹介

 沖縄の伊計島と宮城島の名所?の紹介です。

 まずは、伊計島です。伊計島には、たぶんホテルは島の北端にある「AJリゾートアイランド伊計島」しかありません。宿泊施設は、ここだけだと思います。

 ホテルのプールです。ビーチが少し離れているので、宿泊客はプールを利用しています。

 子供たちが、プールで水遊びをしていました。ホテルの周りは広い草地で、コテージが点在しています。

 

 ホテルの周りには少し離れた所に、小さなビーチしかありません。人は見当たりません。本当の意味で、プライベートビーチです。気持イ~ッ!

 伊計島は、島の中心を南北に道が貫いていて、周りは一面のサトウキビ畑で家屋は全く見当たりません。その道の島の中央付近に左(西向き)「犬名河」(インナガーと読みます。)との道路標識がありました??? ”犬”・・・!?の字に反応して、行ってみました。

 犬名河は「犬がずぶ濡れで浜から上がってきたのを見て、犬について浜に降りてみると真水の水場で犬が遊んでいるのを見つけた」との言い伝えがあるそうで、犬が見つけた島で唯一の水場です。昭和50年代の中ごろ伊計大橋ができるまでは、ここから水を汲み上げて飲料水として使っていたそうです。
 橋には水管、電力ケーブル、電話線などが通されますので、真水も本島から供給されるようになり、犬名河の島の水源としての使命は終わったそうです。

 左が「犬名河」の石碑で、名前の言われが書いてあります。上の写真は、そこから見える海面で、かなり高い場所からの眺めです。この裏に浜へ降りる急な階段があって、ほとんど海面と同じ高さの岩場に犬名河の水場があります。
 細い階段は草に覆われていて、ちょっと怖いので下へは降りませんでした。と言うか、降りられなかった。なにしろ伊計島にはハブが多いと聞いていて、特に水場にいるそうなので・・・コワ、コワコワ。(つまらない写真で、すみません。これ以上、撮れなかった)

 伊計島の南に隣接する宮城島に、「ぬちまーす」という製塩施設があります。伊計島と同じくこの宮城島も何もない島で(島の皆さん、すみません)、すれ違う車もほとんどありません。ナビにも載ってない細い道を行くとその先にモダンな大きな建物「ぬちまーす」が突然現れます。そしてその駐車場には、車がいっぱい。道ではほとんど見かけなかったのに、こんな所に集まっていたとは・・・みな観光客だと思います。
 ここでは、海から汲み上げた海水を霧状にして水分を蒸発させる、独特の製塩法で塩を作っています。
 レストランと売店が併設されていて、ここで作った塩を使った土産物や食事を出してくれます。

 

 スポーツ飲料のようなドリンクと塩ソフトクリーム。アイスコーヒーも何か旨味があっておいしかったです。ここの塩はミネラル、カリウム分が多く、塩辛さがまったくありません。ダシの旨味を感じます。

 この施設も太平洋に面した崖の上にあります。伊計島も宮城島も海面から突き出した、周囲を崖に囲まれた島です。

 海岸の崖の上を巡る散策路があります。

 途中、崖の上から白いサンゴ砂の小さなビーチが見えました。入り江はきれいなサンゴの浅瀬ですが、その先は急に深くなっていて濃いコバルトブルーの太平洋です。

 散策路の途中に、何か石碑がありました。沖縄では、いたる処に大きな樹があって、そこには神様が宿っています。

 ぬちまーすの駐車場に、まるでパイナップルのような立派な実を付けたアダンの樹。おいしそうに見えるけど、食べられません。(追伸:アダンの実や葉(新芽)は食べられないわけではないようです。でも実も葉も繊維質が多くアクが強いので、あまり食用にはむかなそうです)

 宮城島の「ぬちまーす」は、それでも比較的観光客の訪れるスポットのようですが、伊計島の「犬名河」は伊計島突端のホテルにでも宿泊しなければ、絶対に行かない場所ではないか・・・。伊計島にはこじんまりとした「伊計ビーチ」と「大迫ビーチ」がありますが、地元の人がよく利用するそうです。この地域は那覇から近い割には、比較的観光客が少ない場所です。

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