フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

ペリカン スーベレーン 万年筆とボールペン

2017-03-02 00:10:00 | 万年筆

ペリカン ・スーベレーン(PELIKAN SOUVERAN) 万年筆とボールペン

 ペリカン・スーベレーン万年筆とノックタイプのボールペンです。

 

 左から、スーベレーンM800、M400、ボールペンです。万年筆のM800とM400の大きさは、かなり違いますね。私は万年筆を外に持ち出して使うことが多いので、M400の大きさがお気に入りです。ボールペンはM400とペアの大きさです。ペリカンボールペンの新製品は、クリックタイプではなくてツイストタイプです。
 ちなみに、万年筆スタンドは自作です。良い万年筆スタンドは、なかなか見つかりません。それで紫檀や広葉樹の硬い木材で、自作しました。

 右のM800のペン先デザインが、現行のものです。M400のデザインは、かなり古いものです。

 


 緑縞のスーベレーン万年筆とボールペンです。

  ペリカンと言えば、この緑縞のデザインですね。万年筆の緑縞の胴軸は、半透明でピストンで吸引されたインクが見えるようになっています。インクの残量が確認できます。

 

 左が昔から(50年以上前?)からデザインの変わらない、そして今でも生産されているパーカー・ジョッター(PARKER JOTTER)ボールペン です。

 

 

 カートリッジの形式は同じです。



 ボールペンのカートリッジはペリカン製なのですが、クリックするノブとのジョイント部はパーカーボールペンと同じ形式です。クリックする毎に、軸が回転します。パーカーボールペンのカートリッジデザインは昔から変わっていないので、多分ペリカンがパーカーの形式を採用したのだと思います。

 

~~~~~~~~~~~~~~    ~~~~~~~~~~~~~~

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

オパル(OPAL)万年筆

2017-02-13 20:46:36 | 万年筆

オパル万年筆(Made in Japan)

 久しぶりの万年筆です。多分、1950年代の Made in Japan です。

 クラシックなデザインの万年筆です。キャップの環とクリップにR14Kと刻印があります。14Kメッキという事でしょうか。
 クロスで磨くと環やクリップ、ボディーもきれいになりました。

 

 ペン先は青く染まって汚れていました。水に浸けるとペン芯に残っていたインクが染み出て来ました。古いインクのかすは、緑色になります。

 吸入は古いピストンタイプです。
 戦後の古い万年筆は、このタイプのインク吸入方式を使っているものが多いです。古い物は胴軸とピストンのステムの気密性が弱っているものが多く、インクが漏れ出すことがあります。
 よく洗浄した後ここにシリコングリスを着けて、インク漏れを防止します。元々このタイプは、インク漏れを起こしやすいです。尻軸と胴軸の継ぎ目のこの部分から、よくインクがにじみ出てきました。

  インクを入れて書いてみました。
 暫く書いていると指先が汚れてきます。首軸の汚れではなく、首軸と胴軸の継ぎ目からインクがにじみ出てきたようです。
 この部分の密閉性も弱ってきているようです。
 少し緑がかっています。残っていた古いインクのかすの色です。


 

 

 

 首軸を外してみます。スクリュータイプでした。古い物は、オスメスのジョイントで継いでいるものが多いです。
 胴軸側にピストンの先が見えます。尻軸をねじ込んで、このピストンの先端で首軸の孔を塞ぐ構造です。書いていて、だんだんインクの出が悪くなってくると、尻軸を緩めてピストンの先端を開けてタンクのインクをペン芯に補充します。

  よく洗浄してから、気密性を確保するため同軸と首軸の接続部に、シッカロール(タルカムパウダー)を塗ります。
 シッカロールは、オスメス軸のジョイントにも使います。接着剤で着けてしまうと、後々分解できなくなるので。ネジ込タイプは密閉性が高いのですが、この万年筆はインクが漏れ出してきていたので、シッカロールを付けて接続しました。

 

 

 書いてみるとカスレるので、ペン先の具合を見てみます。するとかなりペンを立てて使っていたようで、ペン先の下面から70度位にすり減っていました。下端が尖っているので、これを耐水ペーパー2000番で丸く研磨します。

 

 スムースにインクが出るようになって、キレイに書けるようになりました。太さのサイズは、EF(極細)ですね。この当時の日本の万年筆は、極細サイズが多いです。でも、なかなか良い万年筆です。

 

~~~~~~~~~~~~    ~~~~~~~~~~~

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

ウォーターマン万年筆

2017-01-19 23:42:58 | 万年筆

Whaterman's (MADE IN U.S.A)万年筆のインクサック交換

 久し振りの万年筆、修理を依頼されました。レバーフィラータイプの古い万年筆です。

 1950年代頃?のウォーターマンです。

 

 古い物で首軸と胴軸の継ぎ目にインクがこびり付いていて、長時間お湯に浸けておいて、やっと外れました。
 ゴム製のインクサックがボロボロで、胴軸の中にはカケラがたくさん残っていました。胴軸と首軸を、超音波洗浄機を使ってよく洗浄します。

 電池式のメガネ用の、超音波洗浄器です。水で洗っています。

 

 首軸の径は7mmですが、それよりも細めのインクサックを取り付けます。

 

 

 インクサックを、ボンドを溶剤で薄めて貼り着けます。首軸と胴軸の継ぎ目には、タルカムパウダーを着けて接続します。

 

  タルカムパウダーとは、赤ちゃんの汗も予防などに使うシッカロール、テンカ粉のことです。地元のマツキヨで買いました。使用量はほんの少量なので、こんなに大きなものは必要なかったのですがこれしか無くて、これで500円です。一生使えます。

 

 完成!です。首軸とインクサックを着けた接着剤が乾くのを待って、試し書きをしました。

 

 細字です。非常~に滑らかな書き味です。古いウォーターマンの万年筆なので、ペンポイントの研ぎは、英文字に合わせたもでしょう。横書きの英文字の書き味が特に滑らかなように感じます。
(ウォーターマンのスペル間違えました。正しくは、”Whaterman’s”です。)

 

~~~~~~~~~~~    ~~~~~~~~~~

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

ペンクリニックの川口明弘さん

2016-05-06 08:51:15 | 万年筆

ペンクリニックで川口明弘さんに、モンブラン・マイスターシュテュック146を診てもらいました。

 地元お気に入りのホームセンターで無料のペンクリニックがあって、川口明弘さんに、以前にアップしたモンブランのマイスターシュテュック146を診てもらいました。
 モンブランの公式サイトを見ると、今はマイスターシュテュック146は販売終了しているようで、それに替えてゴールドコーティング ル・グラン (79,920円)として出ていました。

  ペンクリニックは、地元ホームセンターで、定期的に開いてくれています。
 万年筆、診てもらうと写真のような川口さん押印のカードを、発行してくれます。
 川口明弘さんは、セーラー万年筆のドクターで、全国を回られている。以前にも一度、昭和30年代の古い万年筆を診てもらったことがあります。その時の調整の仕方を見て、ペン先の調整の方法、器具の使い方などを見よう見まねで真似ています。

 

 
 左から、モンブラン320、アウロラ、モンブランマイスターシュテュック146です。

 

 

 右のマイスターシュテュック146を、調整してもらいました。

 以前、首軸とピストンを外してペン先、ペン芯を洗浄し、字が太過ぎるのでペンポイントも研磨したのですが、インクが出過ぎる状態でした。

 

 

 

 ペン先をルーペで見て、すぐに「ペン先曲がっておる。」と指摘されました。
 数ミリの径の孔が開けてある真鍮のプレートにペン先を差し込んで、ちょこっと左右に調整し、耐水ペーパーで軽く研磨してアッという間に終了です。



 以前、ペン先の食い違いを調整してペンポイントを研磨したのですが、その時にペン先を曲げてしまったようです。

 調整の仕方を、直接教えてもらう訳にもいかないので、見させてもらって覚えるということですね。
 ペンポイントが大分すり減っているのですが「モンブランの146という万年筆は、とてもよいものだ。この万年筆も、まだまだ使える。」と言ってもらいました。そして試し書きをした私の字の書き方、書いた字を見て「あなたには、太すぎるかもしれないな。もう少し大きい字を書く時に使ったらよい。」私は確かに普段、メモ書きや下書きをする時には、小さい字を書いています。そして「この万年筆は、細くしない方がいい。」つまりペン先を研磨して、細字が書けるようにはしない方がよいと言われました。ちょっと字を書くのを見ただけで、ここまで本質的なことが判ってしまうのですね。やはり凄いプロですね、川口さんは。私も、そのような能力を持つ技術者になることを目指したいと思いました。

 余談ですが、私が診てもらう前に、50歳前後の女性の方がセーラーの万年筆を持ち込んで診てもらっていました。「セーラーの万年筆が気に入っていて使っている。でも、少し引っかかりがある。」というような、結構こだわったことを言ってました。無償で診てもらっているのに、何か文句をつけているような言い方で、川口さんとやり合っているふうです。
 でも、その人の試し書きをした字を見たら、唖然! もの凄く、上手い! 多分、書くことを生業にしているプロなのでしょう。だから万年筆の書き味には、人一倍こだわりがあるのでしょう。ササッと書いて、あんなにキレイな字が書ける。尊敬してしまいます。字の上手な人は、とても聡明に見えますね。見習いたいです。

~~~~~~~~~~~~~~~~    ~~~~~~~~~~~~~~~~

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

ウォーターマン万年筆(フランス)のペン先修理

2016-02-04 00:01:55 | 万年筆

ウォーターマン万年筆のペン先、ペンポイントの修理

 フランスの万年筆ウォーターマンのインクの出が悪いので、ペン先とペンポイントを修理しました。

 赤と黒のマーブル模様のスリムな万年筆です。女性ものでしょう。

 

 ペンポイントの位置でもスリットが開いていたので、左右交互にクロスさせて密着させました。インクを浸けてしまっているのでわかりませんが、ペンポイントの箇所だけ密着しています。
 ペン先の腐食も見られます。14Kなのに、腐食するんですね。

 

 ペンポイントが字を書くペンの角度に、すり減っています。字を書く面が平らだと、インクの乗りが悪くなります。

 

 

 ペン先のスリットにハート穴が無いタイプなので、それもインクが出難い原因かもしれません。
 薄いステンレス板、これは字消し板です、これをスリットに刺し込んでインクのカスなどを掻き出します。

 

 

 

 

 先の方が、少し下に曲がってしまいました。
 上に戻すと、またスリットが開いてしまいそうなので、これで良しとします。

 

 

 

 

 

 インクの乗りも良くなったし、字の線もちょっとだけ細くなりました。

 

 左が研磨前、右が研磨した後の字です。
 少し細くなったでしょうか・・・

 

 

 

 

 

 この万年筆のペン先サイズは”M”と刻印がありますが、ペンポイントがすり減っていて、ほとんどB(太字)状態でした。スリットを調整して、ペンポイントを研磨したらカスレずキレイに書けるようになりました。

 ウォーターマンは、ペン芯にインクを溜める構造にした最初の万年筆です。その構造は、現代の万年筆も基本的に変わっていません。

 今回は工房の仕事、万年筆の修理でした。しかし、ペン先の調整は、まだまだ修業が必要です。

~~~~~~~~~~~~~~~~    ~~~~~~~~~~~~~~~~

コメント
この記事をはてなブックマークに追加