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水戸の見て歩き

水戸の武神を祀る神社

2022-08-07 18:36:42 | 水戸

 神様というと、なんとなく平和というイメージがありますが、武神を祀る神社も多いようです。武士が支配者だった時代が千年近く続いたのですから、その守護神としての武神がたくさん祀られているのは当然ともいえるのでしょう。でも、泰平(平和)の徳川時代は、その武士によって支えられていたのですから、面白いなと思います。

 

武甕槌命(たけみかづちのみこと) 鹿島神社春日神社
 建雷命とも書かれる、雷神のようですが、剣の神ともいわれているそうです。鹿嶋市・鹿島神宮の主神で、奈良・春日大社の祭神でもあり、中臣氏、藤原氏の氏神だそうです。三軍神のうちの一柱だそうです。写真は弘道館鹿島神社(三の丸1-6-4)です。

 

経津主命(ふつぬしのみこと) 藤内神社香取神社春日神社 
 古事記にはでてこない神だそうで、日本書紀では、伊弉諾命(いざなぎのみこと)の刀から流れた血から生じた神とされているそうです。武甕槌命とともに天つ神として天下り、国つ神である大国主命に国譲りを承諾させたそうです。千葉・香取神宮や奈良・春日神社の祭神だそうです。物部氏の氏神で、三軍神のうちの一柱だそうです。写真は藤内神社(藤井町874)です。先日、藤内神社では1300年祭が行われたようです。

 

建御名方命(たけみなかたのみこと) 諏訪神社 
 大国主命(おおくにぬしのみこと)の子供で、国譲りのときに、天つ神の武神・武甕槌命にいどんで、諏訪湖へ逃れたという国つ神で、信濃・諏訪大社の祭神だそうです。神名の始めにある「建」や「武」は、猛々しいということのようです。三軍神の一柱だそうです。水戸で諏訪神社は少数派のようです。写真は諏訪大明神(下国井町2166)です。水戸で諏訪神社は、いまのところ、4か所で見ました。

 

誉田別尊(ほむだわけのみこと 応神天皇) 八幡神社 
 八幡神という土着神と、応神天皇が習合して、奈良、平安時代から信仰された武神だそうです。清和源氏が石清水八幡宮を氏神としたことなどから、広く武士の信仰を集めたようです。徳川光圀は、一般の天皇信仰を嫌ったようで、八幡整理といわれた、神社名や祭神を変更することを進めたようです。水戸以外ではどこでも見ることのできる八幡神社ですが、水戸では数少ない神社です。写真は台渡里・八幡神社(渡里町36°24'32.4"N 140°25'52.7"E)です。

 

日本武尊(やまとたけるのみこと) 吉田神社熱田神社別雷皇太神・妙義神社千波神社笠原神社
 景行天皇の子供で、東国の蝦夷、西国の熊襲を制した武将だそうです。古事記では、ねたまれて父に会うことなく、最後は白い鳥になって西方に飛び立ったように描かれているそうです。水戸では、光圀による八幡整理で、多くの神社の祭神を誉田別尊から日本武尊としたようです。写真は開江町・吉田神社(開江町498-1)です。


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