ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の広告(2)

2024-05-07 21:42:19 | 水戸

 今回は、書籍に掲載された広告です。

 

延命丸(積善堂薬館)
 明治34年出版の伊藤利男著「水戸案内」にありました。「精神活発」「如何なる難病にても全治すること速(すみやか)なり」といった、いかにも明治時代らしい文章表現が見られます。この頃の1円は現在の1万円くらいの感じだったようですので、延命丸45錠で2千円くらいだったということなのでしょう。

 

水浜電車
 昭和6年出版の前田香径(こうきょう)著「水戸を語る」にありました。昭和41年まであったという水浜電車という路面電車の広告です。西端の袴塚へは昭和3年、東端の那珂湊へは昭和5年につながり、全線開業がなったそうです。戦時体制下、昭和19年に茨城交通が発足に際し、合併吸収されたようです。

 

茨城農工銀行
 昭和19年出版の斎藤新一郎著「徳川頼房卿伝」にありました。農工銀行法によって全国各地で創業した農工銀行の一つだそうです。創業は明治31年で、昭和19年に、日本勧業銀行に合併されたそうです。

 

常陽銀行
 昭和29年出版の鈴木宏編集「水戸大観」にありました。常陽銀行は、昭和10年に水戸の常磐銀行と土浦の五十銀行が合併して設立された銀行で、初代頭取は亀山甚だったそうです。この頃の定期預金金利は7%くらいだったようです。常陽銀行は、平成28年に足利ホールディングスと経営を統合して、めぶきフィナンシャルグループを発足させ、現在、その一部門という形になっているようです。

 

清酒 一品(吉久保酒造)
 昭和29年出版の鈴木宏編集「水戸大観」にありました。今でもこの字体が、一部のレッテルなどに使われているようです。この頃の住所は、「本六丁目」という改正前の表示ですが、現在は「本町3丁目9番5号」だそうです。

水戸の広告(1)

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