ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の縄

2023-11-30 21:01:14 | 水戸

角櫓①

角櫓②

土壁(角櫓(すみやぐら) 三の丸2-6)
 土壁は、中心部に竹を縄でしばって下地をつくるそうで、それを小舞掻き(こまいかき)というそうです(写真① 上の部分はすでに竹がしばられています)。そして、そこへ土を塗るようですが、角櫓では、その上に縄(下げ縄)をかけて土が落ちないようにして、さらに土を塗っているようです(写真②)。

 

縄ない機(大塚農民館 大塚町1223-2)
 豊かな農家が持っていたのでしょうか、縄を編む機械が展示されていました。写真左にあるラッパ状になった2つの穴に切れ目なく藁を入れて縄をない、できた縄は左の丸い部分に巻きつけるようです。

 

しめ縄(鹿島神社 渋井町420)
 お正月を前にして、氏子が神社に集まって、新しいしめ縄を作る風景がこれからよく見られるようです。この神社では、しめ縄にユズリハの葉をゆわえています。

 

垣根(好文亭何陋庵前 常盤町1-3-3)
 シュロ縄は、庭の竹垣などによく使われるようです。竹の色が緑色のときも黄色くなってからも、黒いシュロ縄はよく似合って見えます。

 

縄のれん(やきとり大吉 城南1-7-2)
 縄のれんは居酒屋のシンボルでしたが、最近は少なくなっているようです。この縄のれん(写真は令和2年)は、すす竹を使ったり、手の込んだ編み方をしていて、とてもきれいでした。今は布のれんになっているようです。

水戸の藁(1)

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水戸藩主・徳川斉昭の話あれこれ(17)

2023-11-29 20:59:53 | 水戸

好文亭全景(今年の梅まつり初日)

 

 8代徳川斉脩(なりのぶ)の存命中、支藩の藩主などを招いて、徳川斉昭(9代藩主)が熊坂という能を舞ったとき、佩いていた刀が抜け飛んでしまったそうです。どうなるかと人々が見守っていると、斉昭は「刀を使うことはないだろう」といい、相手の役者は「手で捕まえようと刀を捨てて」と応じたそうです。

 

 自分の嫁選びに関して、武田耕雲斎に書き送った斉昭の手紙があるそうです。家柄筋目は変わるものでないのでその確認があれば、容姿は十人並みでよい、とか、女は柔和で愛嬌があればよく、ツンとしているのはよくない、などといったことも書かれているそうです。斉昭の正妻・吉子は、有栖川宮(ありすがわのみや)家の生まれで、水戸徳川家初めての宮家出身の正室だそうです。

 

 好文亭の茶屋守に関しては下級武士の様子をよく知らないし、禄高によって使用人の数が違うであろうから、茶屋守の部屋の広さなどが分からないので、場所だけを指定しておく。建物の柱の場所など大工に言えば笑われるような素人が書いた図なのでその通りでなくてもよいといった注意書きが、斉昭自身が描いた好文亭図に書きこまれているそうです。好文亭建築での斉昭の係わり具合がよく分かります。写真は、弘道館と偕楽園(関孤円)にあった烈公(斉昭)筆の好文亭図です。

 

 得難い宝物の茶器ではなく、簡単に手にはいる茶器で茶を飲んでも恥じることがない者は、富貴でありながら貧賤な人とも交わることを示していると、斉昭筆の茶説にあるそうです。茶説は、茶室何陋庵(かろうあん)の手前にある、待合(まちあい)の壁にはめ込まれた茶に関する斉昭の3つある板額の1つです。写真は待合の内部です。右の横長額が茶説です。

 

 御殿医で、藩内に種痘を広く実施させた本間玄調が、弘道館の医学館へ自宅から駕籠で向かう途中、路上で苦しんでいる乞食を見て、駕籠から降りて薬を与えて救ったそうです。それを聞いた斉昭は、安政1年(1854)に玄調に救(すくい)という名を与えたそうです。写真は弘道館にあった玄調の肖像画です。

水戸藩主・徳川斉昭の話あれこれ(16)

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水戸の看板(13)

2023-11-28 20:38:31 | 水戸

アイバタオル(東野町260-3)
 名入れタオルの看板がありました。これは目につく看板です。のしの表書きの所には、「御多越る(おたをる)」とあるようです。

 

クリヤマ工芸(河和田町4405-60)
 福の意味をかけたフグ看板なのでしょうか。そうとうインパクトがあります。

 

黄門そば(南町1-3-11)
 いい感じの看板です。大盛りで有名な店のようで、小食の私などはこわくて行けません。写真は去年の5月に撮りました。

 

宮下銀座(宮町2-5-4)
 レトロ調の看板です。宮下銀座のもつイメージで描かれたのでしょう。宮下銀座のHPには「ディープでレトロな商店街、うまいもんストリート宮下銀座」とあります。東照宮の崖下にあるので宮下というようです。

 

和牛庵(見川3-695)
 鉄板を使った看板を最近よく見るようです。写真の看板は、市道116号線から店の構内に入っていくところにたっています。

水戸の看板(12)

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水戸のすべり台にあるはしご

2023-11-27 21:05:08 | 水戸

はしご形(飯富小学校 飯富町4420-1)
 これが一般的で、昔からの形のようです。写真のはしごは、足を乗せる踏みざんが鉄板になっていますが、ほかに鉄棒のもあり、その方が古いスタイルのようです。特殊な階段が設置されていても、この形のはしごもいっしょに付いているのが普通のようです。

 

変わりはしご形(東前朝日ヶ丘街区公園 東前3-243)
 写真右のように、はしご形にも、このようなものもあるようです。足を乗せる踏みざんが、U字形になっています。

 

ねじれはしご形(逆川緑地 千波町)
 写真右では、ハシゴをひねったような形をしています。上りにくそうですが、子どもには面白いことでしょう。

 

らせん形(笠原町上組第1児童遊園 笠原町278-3)
 らせん形の鉄棒をはしごとして使うようになっているようです。これも上りにくそうですが、面白そうです。

 

階段形(堀原運動公園 新原2-11-1)
 幼児用のすべり台ということもあるのでしょうが、足を踏みはずさないように階段の形になっているのでしょう。

 

積み木形(吉沢町東割児童遊園 吉沢町45-114)
 積み木を積んだような感じの、デザイン的なはしごです。

 

ボルダリング形(見川町大山台児童遊園 見川町1821-21)
 ボルダリング形のはしごもありました。ボルダリングに人気が出ていることもあるのでしょうか、写真のようなはしごはときどき見かけます。

 

ロッククライミング形(森林公園 木葉下町)
 岩を上るような形の階段です。この形は何ヶ所かで見かけました。

 

網形(諏訪児童公園 内原町36°21'51.3"N 140°21'26.9"Eあたり)
 網を張った階段もありました。以前はやったフィールドアスレチックにはよくあったようですが、最近はあまり見ないようです。

 

ロープと丸太形(県営見和アパート 見和)
 これなどはフィールドアスレチック風です。アパート群の中にある公園に設置されたすべり台です。

 

上り下り兼用型(堀町緑地 堀町803-2)
 はしごのない、斬新なデザインのすべり台です。笠原町のママスタイル(笠原町978-39)の前にもありました。 

水戸のすべり台(7)

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水戸の皿(2)

2023-11-26 19:25:23 | 水戸

かわらけ(水戸市立博物館 大町3-3-20)
 ろくろを左回転させて、底の高台を糸で切るという江戸の製法でつくられた、17世紀のかわらけだそうです。江戸の初めごろは、まだこうした釉薬をかけない皿が、神事以外でも使われていたのでしょうか。徳川頼房展で見ました。埋蔵文化財センターに保存されているそうです。

 

青磁双魚文皿(埋蔵文化財センター 塩崎町1064-1)
 青磁で有名な中国・龍泉窯(りゅうせんよう)からの渡ってきた、2匹の魚が浮きでている皿だそうです。当時は大変貴重なものだったことでしょう。田谷町白石遺跡での出土品だそうです。

 

耳皿(埋蔵文化財センター 塩崎町1064-1)
 水戸城跡から出土した、16世紀につくられた箸を置く耳皿だそうです。16世紀なら、徳川氏以前の時代なのでしょう。

 

游雲紋平器(常陽銀行本店 南町2-5-5)
 常陽銀行本店の展示スペースに、現在飾られている大皿です。常陽銀行が所蔵する、小林征児作の游雲紋平器というよう皿のです。表面に色違いの溶かした粘土を使って模様を描いて焼いた作品のようです。

 

河童(水戸市役所 中央1-4-1)
 河童の頭には皿があって、乾いたり割れたりすると力が出なくなったり死ぬといわれるようですが、広くいわれるようになったのは江戸時代後期だそうです。写真は、6月に水戸市役所で行われた、茨城県洋菓子協会作品展2023に展示されていた、荒井紗奈作の菓子です。

水戸の皿(1)

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