今野浩のこの本は、1958年に東大理1に入学した、今野氏をはじめ、最優秀な連中のことを書いたもので、非常に面白い。
日比谷高校のことや東大のことなど、詳細に書かれていて非常に興味深い。
このベスト&ブライテストの一人で、今野自身と関係が深く、富士製鉄でも一緒になり、さらに米国を経て共に日本の大学の教員となる後藤公彦のことが一番詳細に書かれている。
彼については、冒頭で美男子で吉永小百合の従兄弟として語られ、彼は慶応高校から東大にわざわざ入って来たという人物でもある。
そして、本の最後で、後藤の母親は、小笠原貞子であることが明かされる。
小笠原の名を知っている人も、今ではそう多くないと思うが、全国区と北海道から参議院選挙に出て4回当選した日本共産党の女性議員である。
となると、小笠原と吉永小百合の母親は、姉妹で、小笠原は吉永小百合の叔母ということになる。
たしかに、小笠原は、結構美人の議員だった。
また、吉永小百合は、もともと都立の名門校の都立駒場高校に合格していたが、仕事が忙しくて精華学園に転向した。
だが、そこも中退せざるをえず、大検を受けて合格し、早稲田大学文学部にも一般受験で合格したという頭の良い女性である。
「何とか受験」で早稲田に入学した広末涼子などとはもともと出来が違う。
勿論、誰が誰と親戚だとしても、問題はない。なぜなら出自は自分では選べないからである。
要は女優なら女優として良い仕事をすれば良いだけである。
広末涼子は復帰して欲しい。色気が有ります。
テレビはともかくとして、映画の『夢千代日記』はひどかったと思いますが。
最高は、『細雪』だったと思いますが、彼女はつらかったそうです、なにもできないので。
最後に吉永について「彼女はつらかったそうです、なにもできないので。」と指田氏はお書きですが、具体的にはどう言うことですか。
今大きな地震が起きました。ではまた。
浦山は、「社会主義とリアリズム」しかなかった人で、この二つがなくなる前に死んだのは、彼にとっては逆に幸福でしたね。