Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

我慢強さの勝利(5節熊本戦)

2017-03-26 21:30:55 | マッチレポート17'
多分今季はスペイン人監督のチームにしか負けないから38勝4敗の勝ち点114のぶっちぎりで優勝するわ。自動昇格だわ。


熊本の前節福岡戦を観ていて、今日はもっと苦労すると思ってた。熊本の勤勉なハイプレスにもっと苦労すると思ってたけど、我慢強くそして心折れずにチャレンジし続けた監督と選手たちに拍手を送りたい。個人的にここがポイントだったと思うのは、竹内のハンドっぽいブロックでCKに逃れたプレーのきっかけとなった黒木のパスミス。今までであれば、あれだけ狭い局面でパスを付けられた選手は前に大きく蹴り出すのが関の山だったけど、黒木はそこでまだ展開しようと横にパスを送るもズレて相手に渡りピンチとなった。正直に言って、このミスをきっかけに全体的に消極的になって蹴る展開が増えるかなと思ったけど、その後も心折れることなく、果敢にパスで崩しにかかった。ここで徹底出来たことがこの試合の勝ち点よりも大きい収穫だと思ってる。危ないシーンもあったけど、ある程度相手を食いつかせることが出来なければ、効果的なビルドアップなんて望めないわけだし、監督が求めるサッカーに意欲的に取り組む選手たちを支えたいと思う。きっとこれからのシーズンで安い失点をしてしまうこともあるかとは思う。でもそれ以上にアグレッシブなサッカーから得られるものは大きいはずだし、ミスがあってもグッとこらえて、野次などはお控えいただきたいと心の底から思う。ちなみにポゼッションというとパスばかりに注目がいくけど、終盤に相手のプレスが緩み始めると、コテがパスを受けてからスッと5mほどドリブルで進んで1枚はがすシーンが何度かあった。これがすごい効果的だと思ったし、こういう判断はとても大事だ。最終盤に同点に追い付きたい熊本が猛攻撃出来なかったのも、地味に序盤からパス回しで走らせてたからっていうのもあると思う。まだこの部分は優先順位としては低い効果なのかもしれないけど、今季最後に大分の選手がヘロヘロになる展開の試合が少ないのと無関係じゃないと思うんだよね。


熊本の最終ラインに多数のケガ人と出場停止があったわけで、1点では物足りないのが正直な印象だけど、それでも前線の選手たちから感じる期待感は日に日に高まっている。さんぺー、伊佐、ごっちゃんはもう3シーズン目になるので、本当に連携がいい。ゴールシーンのごっちゃんのシュートのこぼれ球にただ一人反応してたのは伊佐だったし、後半にさんぺーがヒールで後ろの伊佐にラストパスを送ったシーンも素晴らしかった。中でもごっちゃんの力強さにワクワクする。当たり負けすることもほとんどないし、今日は2人まとめてドリブルでちぎるなんてシーンもあった。ゴールシーンも中に入りすぎずインサイドのレーンに位置取って、完全にマークを外してたし、いよいよ9番らしくなってきた。伊佐も唯一の複数得点者となったし、まさかさんぺーの2つの決定機逸にガッカリするような試合がこんなにも早く来るなんて去年は思いもしなかったよ。林もこのまま黙ってるわけないだろうし、ゴリゴリに争ってほしい。


今日が大分移籍後初出場となった黒木がとても良かった。これまでベンチ入りすらなかったというのが嘘のように躍動した。特に伊佐がオフサイドを取られたシーンのラストパスはコース、スピード、タイミング全てが素晴らしかった。木曜日のW杯最終予選の酒井宏樹が久保に送ったパスを彷彿とさせるものがあり、テレビの前で思わず声を出してしまった。岩田や怜のようなロングスプリントを繰り返せるようなタイプではないかもしれないけど、ボールの扱いがとてもうまいし、ここで出てきてほしいというタイミングで必ず前線まで顔を出すうまさがある。毎試合後にここのポジションの争いが激化してきたと書いてるような気もするけど、サイドも人材が豊富になってきたよ。いいよいいよ。


アウェイゲームにもかかわらず、今日は非常に聞いてて気持ちいいDAZNの実況と解説だった。特に解説の小林さん(元鳥栖)は注目選手に伊佐を挙げる等よく見てる感があったし、うちのビルドアップに対して度々好意的なコメントを出してくれていた。大分界隈で最もポジション争いが激化してないのってこのポジションなんじゃないかという漠然とした思いが今日の解説を聞いてて確信に変わった。注目選手にファンタジスタっぽい選手挙げときゃいいだろみたいのもういらないから。


次節は愛媛FC。昨晩はAマッチウィークでプレミアリーグがなかったので、トリニータの今節の試合を観る前に愛媛の今節の試合を我慢出来ずに観てしまった。今季観た対戦相手の前節の試合の中では一番出来が良くないと思った。有田が途中投入されてからかなり良くなったりとか、愛媛とは久しぶりだけど、間瀬さんとは半年ぶりだから油断ならないとか、色々と気は抜けないけど、十分にやれる相手だと思う。ちなみに新年度初日の4月1日にホームで愛媛FCと対戦するのは12年シーズンに続いて2回目。さらに3勝2敗の勝ち点9で試合を迎えるのも同じシチュエーション。そして試合はどうだったかと言うと、セットプレーからさんぺーのヘッド1発(確か)で勝った。さらにさらに12年シーズンといえば、昇格の年・・・ ってとこまではうまくはいかないだろうけど、こんな偶然な巡り合わせもあるんだね。
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