ピピのシネマな日々:吟遊旅人のつれづれ

歌って踊れる図書館司書の映画三昧の日々を綴ります。たまに読書日記も。2007年3月以前の映画日記はHPに掲載。

ゾンビーノ

2007年11月03日 | 映画レビュー
 出張先で見た映画。宴会の後なので、酔っ払っていても見られるお気楽なコメディがいいなぁと思って選んだ。しかしこれ、確かに寝ずに最後まで見たけど、選択が誤っていたのではなかろうかとの疑いが晴れず…

 ゾンビによって人類の危機がもたらされたけれど、ゾンビ戦争に打ち勝ちゾンビを飼いならす方法を発見して実用化したゾンビ・コム社がほとんど世界征服してしまったかのような時代が描かれるコメディ。カナダ映画だけれど、描かれているのはアメリカ社会、つまり笑いものになって皮肉られているのはアメリカの銃社会・暴力社会だ。時代は近未来かと思ったけど、服装・化粧・車などなど、すべて1950年のテイスト。一家に一匹ゾンビを飼おう!てな宣伝に乗せられて、ゾンビ・コム社のゾンビを買うのが流行なのだ。しかし、ゾンビが怖くて家に飼うのをいやがる人だって当然いるわけで、でもそんな夫の尻を叩いて、「近所の手前、うちだけゾンビを飼っていないと変に思われる」と言い出す妻。

 まあ、どう見てもゾンビが気色悪い。ゾンビと苛められっ子の友情なんていうのも気色悪い。現代社会風刺というけれど、あんまり笑えない。なんでこんな映画を見ようと思ったんだろう~と思いながら最後まで見てましたが、ほんとはもう退席したかったのよね。アベックが一組いちばん端っこの席にいたけど、途中で早々に帰ってしまいました(^^;)。

 「マトリックス」でキアヌ・リーブスの恋人役を演じたキャリー=アン・モスがお母さん役だからねぇ。すっかりイメージが変わってしまったので驚きました。

 社会風刺の映画は好きだけど、ゾンビでそれをやられると「わたくし的にはダメ」ということを確認できただけでもよかったかも。二度と見ないしっ。(PG-12)

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FIDO
カナダ、2006年、上映時間 93分
監督: アンドリュー・カリー、製作: ブレイク・コーベット、メアリー・アン・ウォーターハウス、脚本: アンドリュー・カリーほか、音楽: ドン・マクドナルド
出演: キャリー=アン・モス、ビリー・コノリー 、ディラン・ベイカー、クサン・レイ、ヘンリー・ツェーニー

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2 コメント

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えっ! (パープルローズ)
2007-11-04 17:19:57
ピピさんがゾンビーノ??ってびっくりしました。私は見ないと思いますが。
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はい、 (ピピ)
2007-11-04 17:24:40
 わたしもびっくりしました。出張の空き時間を使っての鑑賞なので、うまく上映時間があう映画がこれしかなかったという事情もあったのですが…。

 まあ、発想は悪くないと思います。ストーリーも面白いです。でもゾンビが…ゾンビが…(^^;)
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