食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

傷みやすくなった最近のバナナは殺菌剤が少なくかなり安全/食品のカラクリ・果物3

2014年03月31日 | 果 物・野 菜
Ntpkarakuri

食品のカラクリシリーズ バナナ/果物
傷みやすくなった最近のバナナは殺菌剤が少なくかなり安全
かつては発ガン性殺菌剤のプールに浸し殺虫剤をスプレーした

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■20世紀のバナナは数週間から1か月程度は腐らなかった
「バナナ」は、ビタミンC・ミネラル・たんぱく質・繊維質が含まれ、脂肪がほとんどないバランス栄養食です。しかしその陰で、数々の薬剤が使用されていたのです。1990年代までのバナナは、放っておいても数週間から1か月は腐りませんでした。かつてのバナナは、それほどまでに農薬汚染が酷かったのです。発ガン性がある、ベノミルやベテルタノールなどの殺菌剤が使われていたからです。

バナナ処理場では、ベノミルの水溶液が入った10m以上のプールが多数あり、その中にバナナの房を投げ込みしばらく浸しておくのです。そのあとに、殺虫剤をスプレーして出荷されました。そのため現地の貧しい作業員が、素手や何の防御もなく薬剤を扱い込み、死亡や重篤な健康被害が多数発生していたのです。

東京都立衛生研究所やマスコミ、健康団体などの度重なる指摘から、徐々にバナナの違法薬剤の使用が減ってきました。傷みやすいバナナを敬遠するむきもありますが、勘違いして欲しくないことは、傷むということはかなり安全な証拠です。最近は野菜・果物などますます農薬の使用が目立ちますが、バナナは珍しい例です。

■バナナは輸入の際に青酸ガスで燻蒸される
時々、「ポストハーベスト農薬」(収穫後にも農薬散布)が禁止されていない国向けのバナナが、日本に輸入されることがあります。従って、完全にバナナが安全になったとは言い切れません。しばらく置いても腐らないバナナだったら、次回からはその店やスーパーのバナナを買うのはやめましょう。

バナナはフィリピンや中南米からの船便で輸入され、陸揚げされる段階では緑色で味も甘みはほとんどありません。そのため加工業者が、果実成熟用のエチレンガスを噴射して甘みを増す調整をします。ガスの噴射はこれだけではなく、輸入時に外国の昆虫を上陸させない目的で、害虫が発見された場合は「青酸ガス」で燻蒸(消毒)することが義務付けられています。

青酸ガスは浸透性がなく、バナナに残留しないとはいえ気持ち悪さを感じます。バナナに限ったことでなく、中国産ネギも青酸ガスで害虫を殺します。このように私達の口に入るまで、想像できないほどの猛毒にさらされている実態があるのです。

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