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大阪万博⑫松尾貴史氏コラム◇吉村大阪府知事の「玉川徹を万博出禁に!」発言炎上/少数派

2024年04月09日 | 経済劣化・万博カジノ
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/カジノ・ギャンブルを許すな(大阪・関西万博)
大阪万博⑫松尾貴史氏コラム◇吉村大阪府知事の「玉川徹を万博出禁に!」発言炎上


松尾貴史さん作

Matsuoiwakan
毎日新聞の日曜版、「松尾貴史のちょっと違和感」というコラムからの記事をご紹介します。
松尾貴史氏はコラムの中で、痛烈な批判をしています。ぜひお読み下さい。
*投稿タイトルは、新聞の原題・原文に基づいて投稿者が行ったものです。


 ↓ ↓ ▽松尾貴史氏のコラム

■「出禁」発言は公人として不適切・2億円のトイレ・工事現場でメタンガス爆発
なんでも、この4月12日までに中止を決めれば350億円ほどの違約金で済むが、13日以降であれば844億円に跳ね上がる、らしい。どこかでそんな記事を読んだ。2025年大阪・関西万博のことだ。これほど悪評が高い万国博覧会がかつてあっただろうか。当初の2倍近くにも上振れする会場建設費、完成が不安視されるパビリオン建設、約350億円もかける木製の大屋根(日よけリング)、またそれが邪魔で建設資材を搬入しにくくなると不評、想定を上回る地盤沈下、トイレに2億円もかける、もともとゴミ処理場だったのでメタンガスが発生しそれが原因で爆発事故が起きる、売り上げ不調という前売り券を地元の企業などに購入させる……。メタンガスの問題は、昨年23年11月に福島瑞穂参院議員が予算委員会で指摘していたのだが、その懸念通りのことが起きてしまった。主催側はそれぞれ反論しているようだが、万博よりも、そのために国家予算を投入させ、整備ができたところで隣接地にカジノを含む統合型リゾート(IR)を造るという手法に見える。ずる賢い。そうやってどんどん準備を進め、どうにかして後戻りできないところまで進めてやれという意図があちらこちらに透けていて、もう目も当てられない。

悪い意味で「万博の象徴」となりつつある巨大な輪っか型日よけリングについては、あちこちからの批判が強い。だが大阪府知事で万博協会の副会長でもある日本維新の会共同代表の吉村洋文氏は、3月23日に大阪で開催された党の会合で、こういう趣旨の発言をしたという。「今批判してるね、名前言いませんけど、『モーニングショー』(テレビ朝日系)の玉川徹。今批判するのはええけど、(万博会場に)入れさせんとこと思うて。入れさせてくれ、見たいと言うても、モーニングショー禁止っちゅうねん。(コメンテーターの)玉川君、禁止」。周囲に忠告してくれる人がいないのだろうけれど、大阪府の最高権力者としてこれはあまりにもひどい言論の弾圧ではないか。公金を使って開催する事業にもかかわらず、批判した人物を出入り禁止にするという脅しは悪辣(あくらつ)であり、公人として不適切極まりない。玉川氏が批判している内容は至極まっとうであり、コメンテーターとして当然の仕事をしているだけなのだが、説得力を持つ言葉で責められるので吉村氏はこんな場外乱闘的な行儀の悪いことをやらかしてしまったのだろう。しかし、玉川氏が気に入らないからといって、国家的な事業であるべき博覧会は、彼の経営するイベントでも私的な集まりでもない。何の権限があって「出禁(出入り禁止)にする」などと、考え方による差別を助長するような物言いをするのか、全く理解に苦しむ。

後日、記者から「言論統制に当たらないかという批判の声もある」と問われた吉村氏は「僕自身が本当に出禁にする権限があれば問題だけれども、権限がないのは当然のこと」と珍妙な論法ではぐらかしていた。これもまたおかしな言い逃れではないか。権限がなければ何を言っても許されるのか。例えば、吉村氏が気に入らない記者を「あいつ懲役5年にしたろかな」と公の場所で発言したとして、「懲役に処す権限がないから問題発言ではない」と釈明するのと同じだろう。権限があろうとなかろうと、権力者の言葉としてあまりにも不適切であり、「すみません、軽口が過ぎました」とでも言えば、ここまでの「炎上」はなかったのではないか。吉村氏は「(万博に)参加する国々からは、なぜ日本のメディアは批判ばかり言うんだと聞く」とも言っていた。そもそも「なぜ批判されるようなことばかりやるんだ」という視点は一切ないようだ。発言した際の話し相手だった横山英幸大阪市長は「フラストレーションがたまっての発信」とかばい、馬場伸幸日本維新の会代表はSNSで「イッツ・ア大阪ジョーク」と投稿した。こんな程度の低いいじめが、大阪のジョークと言われれば、大阪の皆さんも怒るべきだろう。

■投稿者の文章|万博難航は出鱈目な発想を基にカジノ宣伝を兼ねて安易に開こうとした結果
いやはや、日本維新の会の焦りは相当なもんだ。日本維新の会共同代表、大阪府知事、万博協会副会長たる吉村洋文氏の発言が炎上している。2025年4月13日(日)開幕、とうとう残り1年になった。1年後は、どんな様相になっているのやら。こんな杜撰な発言に加え、2億円のトイレ、ゴミ処理場の埋め立て地を慌てて会場にしたせいでメタンガスが溢れ工事作業員がタバコを吸った瞬間に爆発した。こんな調子では、地震が来れば「液状化」してパビリオンが傾くのでは。万博が難航しているのは、出鱈目な発想を基にカジノの宣伝を兼ねて安易に開こうとした結果だ。さて万博を批判したテレ朝・羽鳥慎一モーニングショー出演の玉川徹氏に、”万博出禁”を公の場所で言い放った吉村氏は何という傲慢さだ。それが批判されると馬場代表は「大阪ジョーク」と逃げた。馬場氏は維新を「第二自民党」(本音)と言ったり、今回の発言も軽率過ぎる。投稿者は関東の人間だから、大阪ジョークやそのニュアンスが今ひとつ掴めない。「関西の人間しか、このジョークが分からへんのや」と言うなら、まさしく維新は「大阪ローカル政党」でしかないことを証明した。全国に維新を拡大したいなら、中部ローカル・関東ローカル・東北ローカル・北海道ローカルの有権者にも分かる言葉と表現で言うべきだ。こういう政党をこれ以上、伸ばしたらアカン。日本が悪くなるだけだ。最後に東京ジョーク?(笑点ネタ)で、吉村氏は副会長と言っても「2億円のトイレでお尻を拭く(副)会長」。座布団一枚!

追記/4月11日付 毎日新聞


Sankoub
前号/大阪万博⑪投書欄|万博の強行は正しいのか!ブログ投稿者「復興万博と言い出すかもね」

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