農村ライフ 日々是好日

山形・庄内平野でお米を作る太ももの会広報部長の農村日記

北越急行ほくほく線

2021-02-23 15:11:29 | 
またまたまた十日町周辺の話題です。



今回出かける前に地図を見ていたら、特徴ある一つの鉄道の路線が目に留まりました。
北越急行ほくほく線(路線距離59.5km)です。


山深い上越線の六日町から海沿いの信越線の犀潟までほぼ東西に一直線に伸びている鉄路。
真っ直ぐな訳は路線の大半がトンネルだから。
トンネルを抜けて谷間の地上に出る地点にぽつりぽつりと駅があります。
まるでリニア新幹線の予定路線のようです。

これは見るからにただの田舎のローカル線ではありません。
名前からして急行と付いている。

実際時刻表を見ると快速どころか超快速なんて車両も運行しています。
一見都会を走る電車の案内板かと思ってしまいます。


六日町から十日町まで一駅区間を乗車してみました。


日曜日にはゆめぞらシアター・トレインが運行されるらしい。
トンネルに入ると天井のスクリーンにCG映像が上映されるなんて、
これは体験してみたい。


午前9:30初の超快速スノーラビットが入ってきました。
十日町までおよそ10分の乗車。
途中の3駅は停車せずに通過しますが、2駅目の美佐島駅は地下駅だそうです。


こちらはまつだい駅前にある記念碑です。

「雪深く交通が不便な山間地を開くには鉄道を貫通させなくては」
沿革史によると、昭和の初めから鉄道の開通は住民の悲願でした。
「ほくほく線」は当初国鉄新線「北越北線」として予定され、
昭和43年以来工事が進められてきましたが昭和55年に工事は中断。

しかしながらこの路線は豪雪地帯である新潟県魚沼地域と
日本海側の頸城地域の生活基盤を確立する上で重要な路線であることから、
紆余曲折の末、昭和59年に第三セクターである北越急行株式会社が設立。  
翌年に建設工事が再開され、鍋立山トンネルなどの難工事を経て、
ようやく「北越急行ほくほく線」として平成9年に開業したのでした。




まつだい駅にラッピング電車が入ってきました。

北陸新幹線が開通する平成27年までは、
越後湯沢駅から北陸方面を結ぶ「特急はくたか」がほくほく線を走行していました。
富山や金沢方面の乗客にはお馴染みの路線だったわけですね。
単線でトンネルと高架線とはいえ、
ここを時速140kmで特急が通過していたとは驚きです。


北越急行ほくほく線。

はくたか亡き後も超快速スノーラビットは名前の通り「快速」で、
現在日本国内において乗車券だけで乗れる列車としては表定速度が最も高い列車なんだだそうです。

反対にたっぷり時間をかけながらゆったり各駅停車を楽しみながら走る
「超低速スノータートル」という企画列車もあるそうですよ。
ウサギとカメですね。

沿線に見どころも多いし、超快速に超低速そしてCG上映ゆめぞらの運行、
さらにユニークなデザインの駅舎など、
なかなか楽しい路線じゃないですか。
ぜひ今度は全線乗ってみましょう!