天気が良くなったので、去年登らずじまいだった
新潟県境の日本国555mに行ってきました。
今回は山形県側の鶴岡市小名部からのルートを選択。
鼠ヶ関から国道345号を東に5km入った小名部集落。
この道路はかつて毎年参加していた温海トライアスロンの
自転車コースだっただけに馴染みがあってしみじみ懐かしい。
小名部の集落から南に堀切峠を目指し、
途中に大きな登山口の看板があります。
ここから林道に。
中の俣口登山口というルートです。
荒れた作業道を数分進んだ伐採地が終点。
ここからはおよそ1時間のコースタイムです。
伐採地から少し湿っぽい谷を詰め主稜線にあがる斜面の取り付き。
ここから七曲の急登が始まります。
植林された杉林の中をジグザグに登っていきます。
七曲り、実際は20以上のつづら折りでした。
30分ほどで主稜線の峠に出ました。
日差しと青空と西側からの海風が気持ちいい。
小名部側から直接この尾根を上がってくる山道も在ったようです。
ここからは進路を南にとって歩きやすい尾根道を登ります。
杉と雑木(栗もあり)のミックスした植生は山頂まで続きました。
北側斜面だからなのか斜面にはシダ類が多い。
峠から30分で登頂です。
背後のヤマはたぶん温海岳。
山頂は明るい広場になっていて、
ベンチなど構造物がいろいろあります。
休憩舎と書かれた丈夫な山小屋。
中には三畳ほどの板の間があります。
展望台は劣化が進んだのか立入り禁止になっていました。
ユニークな日本国という名前の由来には諸説あって、
蜂子皇子が「ここから先(南側)は大和の国(日本国)だ」と言った説に、
立派な鷹を捕らえた猟師が殿様から「その山を日本国(日の本一)と名付けよ」と言われた説など。
標高が555mと語呂がいいのも相まって、
日本国は面白い山です。
山頂からは日本海が望めるのですが、
展望は新潟県側の府屋と勝木海岸に屹立する岩塔が見えました。
条件がいいと粟島はもちろん佐渡も見えるのだとか。
潮風に吹かれ絶景を眺めながらのお弁当開きでした。
南側の新潟県村上市小俣に下る登山道はここから。
ひと下りした蛇逃峠からは松峰経由で小俣集落へ直接出る道と、
堀切峠を越えた集落手前の蔵王堂に出る道があります。
どうも新潟県側の方が道の状態がいいそうです。
下山は午後2時。
林に差し込む日差しを楽しみながら下りました。
下山後、府屋町内から東側を振り返り見上げる日本国。
この山は40年近く前、一度親父と登ったことがありました。
鶴岡での用事が速く済んだので、思いつきでトラックを飛ばして
日本国に登りに来たのでした。
どこから登ったのか覚えていませんが、
夏の終わり、ちょうどいまくらいの時期だったと思います。
あの頃は親父もまだ40代?若かったなあ。