旧:鳳凰堂のランダムウォーカー <伏見の光>

2019.4.22以降、新規の主要な記事は新サイト「fusiminohikaru.net」
で書いています。 

IRセミナー 4503アステラス製薬 典型的新薬開発型企業、ディフェンシブな一発屋

2017-07-13 22:21:22 | 株式投資・資産運用
IRセミナー アステラス製薬 典型的新薬開発型企業、ディフェンシブな一発屋

今日はアステラスとメディパルホールディングスでした。

IRセミナーは、私にとっては「有望な投資先を見つける」云々というよりもエンターティンメント
的要素が大きいです。

さてと、アステラスですが。
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=4503.T

ここは407株保有。

なんで半端な株数かというと、かつて累積投資で毎月1万だか2万だか買っていた時期があるからです。
その頃はまだ山之内製薬でしたが。

平均買いコストは690円程度で、配当を含めればパフォーマンスは倍をちょっと超えたぐらいになっています。
まあ、投資期間も長いからね。

医薬品株は食品株などと並んでディフェンシブ銘柄と言われることがあります。

まあ、景気がよくても悪くても必要な薬は使うでしょうし、食べ物も買うでしょうしね。
食べ物の方は、高級食材とかまあ、色々あるから景気が悪くなれば売れないものもあるでしょうが、
医療機関で使われる薬というのは景気に左右されるようなことはそりゃそんなにないでしょう。

ところが、ジェネリックではなく新薬開発系の製薬会社の場合、ディフェンシブでありながら、
とてつもない「一発」というのが生まれることがあります。

最近では小野薬品のオプジーボという薬が有名ですが、ブロックバスターといって、一つの薬で1000億を
超えるような売上のある薬が業績を牽引するというのは、大手の新薬開発系企業では普通です。

また、だからこそ、赤字の新薬開発系の企業が上場したりするということもあるわけです。

しかし、いったいどれが本当に大型の新薬に育つのかといったことを事前に見通すのは困難。

アステラスだったら、イクスタンジンという癌関係の薬は2016年度実績で世界で2500億を超える売上になっています。
他、泌尿器系で1000億ぐらいの薬も複数あります。食品では、いきなりポテトチップが1000億も売れたりしません。

ところが、これ、特許が切れると、一気にジェネリック系の薬品がなだれこんでくるので、売上は激減します。
いわゆる「特許の崖=パテントクリフ」という奴で、まあ、これはこうした新薬系企業では必然。

去年の4月の記事ですが、こんなのがありました。
「【アステラス製薬】利益で武田を超えた優等生 第二の崖を前に再編待望論も」
http://diamond.jp/articles/-/89950

そこをカバーしていくのが新薬開発のパイプラインということになります。

これも、新薬候補の化合物等の開発、導入から、一相から三相までの治験、申請、承認から市販まで、長い道のりがあります。
多くはその途中で開発が中止になったりして脱落していく、とりわけ早い段階でそうなることが多いということでした。
三相までいくと半分ぐらいは申請までこぎつけるそうです。
そうなると薬として承認される可能性が高まるということになります。

これは、なんとなく、止まることを許されないラットレースという感じがします。
別に悪い意味ではなくて、そうした不断の新薬開発があって画期的な新薬が生まれ、それで病気から救われる人というのがある
わけですね。

とにかく百回、千回とバットを振り続ける。無論、やみくもにということでなく重点領域を定めて取り組むわけですが、
それでもなかなかバットに当たることすら少ない。
しかし、場合によっては、それは満塁ホームラン1000本分ぐらいの特大ブロックバスターに育たないとも限らない。

資料の中では「多くの新薬候補が今後の成長をけん引」として具体的な薬の名前も挙げられていましたが、
なにがどれぐらい有望だと考えているかといった個別の具体例についてはコメントされませんでした。

ROEについて。15%が目標ということです。海外ではもっと高いところもあるということでしたが、自己資本のあり方、性格が
異なっていたりして単純に比較できない部分もあるということ。

ここ数年でアステラスのROEは大きく向上しています。これは自社株買いでの償却も去ることながら、やはり利益が増大している
ことの影響が大きいとコメントされてました。そりゃ数字的にそうでしょうが、逆にまた大きく落ち込む可能性がせないとも
言えません。

あと、売上の地域別の比率について。人口的には比率の高いアジアでの売上比率がかなり低いのです。アジア・オセアニアで6.7%ぐらい。
あとで聞いてみましたが、中国やインドなどはジェネリックが中心で、いきなり新薬系の薬がどんどん売れるような状況ではない
ということでした。とりわけインドなどはなかなか難しいということでしたね。

投資判断ですが、別に売る理由も意味もないので。保有株は持続です。配当利回りは悪くないという程度にいいです。

薬品は武田とここを持っているので、あと、分散ということなら、アルツハイマーのエーザイあたりを買っておいてみたいという気は
しますね。



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億飛んじゃった! 株のしくじり先生 天国と地獄

2017-07-13 21:17:41 | 株式投資・資産運用
億飛んじゃった! 株のしくじり先生 天国と地獄
クリエーター情報なし
宝島社


図書館本。

 面白いかと思ったら、あまり面白くありませんでした。

 角山さんを除いて、私とはスタンスが違いすぎます。

 特定銘柄、特定セクターへの集中投資、あるいは信用二階建てなどレバレッジをかけた投資でうまくいけば一気に資産が増えることがあるのは当然です。
 それは「たまたま」という要素がかなり大きい。

 逆に、この時点で失敗して破綻した人は、株式投資ではなかなか生き残ってないでしょう。
 もちろん、そこから復活されてこられる方も中にはあるわけですが。

 そりゃ、うまくいく場合もあれば、そゔない場合もあるわけでね。

 結局、やはり大事なのはポジション管理やリスク管理ということなんだろうと思います。

 私はそもそも、かなり「びびり」なので、特定銘柄集中投資やレバをかけた投資は、よーしませんわ。

 この中で考えさせられたのは高齢で介護が必要な親父さんがリスキーな信用取引をやめず、手数料の高い支店で頻回に売買を繰り返しているというケース。
 傾向としては、こういう例は増えるんでしょうね。自分がその親父さんになったりして・・・。

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IRセミナー 4187大阪有機化学工業 化学はわかりにくいが世界的に高シェアの製品群あり

2017-07-13 10:54:29 | 株式投資・資産運用
IRセミナー 4187大阪有機化学工業 化学はわかりにくいが世界的に高シェアの製品群あり

 一昨日のIRセミナーの最後がここです。ここは名前しか知りませんでした。

 化学関係の会社の多くがそうですが、多くはBtoB取引、企業同士での取引で、
最終的な消費者に直接具体的な製品を販売することが少ないため、どうもその事業内容
をイメージしにくいというところがあります。ここもそうですね。

 ここ、あれ、どこかで聞いたことがあるなと思ったら、この会社の主力の工場というのは
北陸自動車道の小松から白山あたり、海岸沿いの道を突っ走るあたりに、小松精練や小松ウォール
等大きな工場群がある地域がありますが、その中の一つだったのでした。
だから、高速を走った時に見ており、名前がなんとなく記憶に残っていたということです。

 しかし、ここ、日本海側だって巨大地震が起これば津波に襲われる可能性はあるわけで、
高速道路沿いで平地に広い土地も確保でき工場用地としてはいいのかもしれませんが、やはりなんと
なく立地的にリスクを感じてしまったりしますね。

ここの資料ですが、当たり前かもしれませんが、決算短信を財務諸表の部分まで含めてちゃんと入れて
くれているのがいいです。

資料についてはウェブサイトにアップされているのと同じものでした。
以下です。
http://www.ooc.co.jp/company/ir/material/pdf/setsumei/70th_h290711_setumei.pdf

事業内容はアクリル酸エステルという材料から様々な製品へと展開しています。

アクリル酸だと、紙おむつの高分子吸収材などの材料になるのですね。これは京都の東福寺の近くにある
三洋化成工業などがてがけてます。
化学関係の会社は、近くだと中書島の新日本理化などがあります。ここはなにをしているのだろう、さっぱり
わかっておりませんが・・・。

目先の業績は、利益率の高い電子材料などが伸びて非常に堅調に推移しており、2014年の中長期計画の目標
をかなり前倒しして達成した(してしまった)ような形になっており、今後はやや慎重な業績予想となっています。

慎重な予想になっているのは、実はスマホへの有機ELディスプレイ採用の広がりというのが想定されるから
というところもあるそうです。
ここの主力製品が高精細PS材、これは液晶のフォトスペーサー(PS)形成の時に必要なものですが、現在、
この製品群の売上がおよそ12億程度あり、そのうちの半分程度がスマホ向けということで、これが有機ELディスプレイ
に置き換わると売上が減少する可能性があるということで、それがどの程度どうなるのか読みきれない部分もある
ようです。

会社サイトでの説明。
http://www.ooc.co.jp/products/electronic/lcd_materials/photospacer/

ここの工程で必要なもの。
http://www.vtec.co.jp/ir/process.html?11

また、電子部品では半導体、LSIのフォトレジスト用原料の製品群の売上も25億ほどあり、このあたりが稼ぎ頭
になっているようで、ここの動向が業績に与える影響が大きいようですね。

利益率はこの電子材料のところが最も高いですが、他のセグメントについても利益率が上昇傾向であることは評価できます。

資料的には、高精細PS材とかフォトレジスト用原料とか言われても、なんのことかよくわからない人が多いと思います。
私も、高精細PS材なんて、調べてもよくはわからないし、フォトレジストも、つまりは半導体の微細の回路の焼き付け等に
必要なものという程度のイメージしかないです。

まあ、IRセミナーですから、あまりここの解説で時間をとってもしょうがないですが、スマホなんかにも使われている
ということだったら実は身近な製品でもあるわけで、主力製品でもあり、世界的なシェアも高いわけですから、説明をもう
少し丁寧にされてもいいかと思いました。資料としては工夫のしどころでしょう。

あと、現在、ここは輸出の比率がそんなに高くありません。で、為替の変動も現状はそんなに多く業績に影響を与える
わけではなく、むしろ、原油の価格動向が業績に与える影響が大きい(具体的な感応度についてのコメントはなし)という
ことでした。無論、価格が急騰したりすると業績には厳しいということでしょう。

現在の株価は1350円程度。去年から株価はずっと上昇してきており、PERは15倍程度で、特段、割安感がある水準でも
ないです。配当利回りは2%以下です。うーん、これであれば第一希元素を買うかなー、これから東証一部上場期待もあります
しね。

ただ、世界的に高シェアをとってる製品群もあるので、実はかなりすごい会社だったりするというのもあるかもしれない
です、ここは。注目はしておきたいと思います。

化学会社で馴染みが持ちにくいということもありますから、希元素のようにクオ・カード優待でも設定して、オリジナル
デザインのもので製品の解説でもされたらいいと思いますよ。




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ヤフオクくじ おっと4等当選

2017-07-13 08:05:49 | インターネット・パソコン・デジカメ
今日は4等当選でした。


さて、どうしましょうか、これで切手3万円分を買うと10%の3000ポイントが戻ってくるということになります。

これは5月分に同様の形をとったポイントが加算になった画面です。今日のもの。
3万円の切手を額面以下で買っているので、還元ポイントは3000にちっょと足りていませんが。


ゆうメール料金が値上げになったこともあり、切手の消費ペースは以前よりもちょっと多くなっているようにも
思います。夜にチェックして、よさそうなものがあったら落札を検討しましょう。

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