旧:鳳凰堂のランダムウォーカー <伏見の光>

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したいこと 1 資産運用のスキル向上

2012-07-20 23:51:05 | 株式投資・資産運用
したいこと 1 資産運用のスキル向上

 これは、しなければならないことでもあるのだけれど、どちらかというと「したいこと」の範疇に入ります。

 株式投資は、もうかなり長くなりますが、もうちょっと個別銘柄についての見方や考え方を深めていきたい。そのためには、会計面での知識や理解を深める必要があります。基本的にテクニカル分析系は嫌いなので、真剣に取り組むような気はないですが。

 アセットアロケーションとかリスクヘッジのあり方についても、考え方を深めながら実践していきたい。

 まあ、株とか債券とかはそんなことでいいのだけれど、他の分野、不動産とか保険とかについてはさっぱりわかってないので、ほんとはFP(ファイナンシャルプランナー)の勉強でもして、資格でも取れるといいのですが。通学して勉強したりするのも面白いと思うのだけど、これはちっょと先の課題。他にしておきたいこともあるし。

 株式投資をしているという話を経験のない人にすると、反応は色々ですが、「危ないで」「損する」「ようするな」といったリアクションが多いです。で、「まあ4~5000万ぐらいは利益が出てるかな。」というと「すごいな」「そんなに儲けてるのか」とかいう反応になったりします。

 自分自身の感覚としては、別になんにもすごくないので。そんなに自分の運用がうまいと思ったこともこの頃は全然ないですし。

 投資は、直接、不動産の現物とか事業とかに投資するということでなければ、値動きのある金融商品に投資するという形をとることが多い。そんなもん、個々の金融商品がどんな値動きをするか、値上がりするか値下がりするか、それもどの程度どうなるかなんて事前にわかりません。

 予想なり予測なりをしてそれが当たることもあるし、はずれることもある。

 なので、投資には「たまたま」とか「偶然」とか「まぐれ」とかいう要素が大きいわけです。私は「運」という言葉はあまり好きではない。これ、なんか「運」というものがあるような感じがするでしょ。そんなものは私はないと思うので。いい方の偶然が連続するということは、これは確率的にはありうるという、ただそれだけのことのように思います。

 ただ、スキルの向上によって、全体として相当程度にリスクを低減することや運用成績を安定させることは可能だろうと思うし、そのためにできることは色々あると思います。

 それから、資産運用は楽しんでやらないといけない。だけと、楽しみだけではなくて、具体的な方法を確立し、やはり安定的に利益が出しやすいような形をつくらないといけない。そうでないと、これは「宝くじ」になってしまうので。宝くじの期待値ってどれぐらいでしょう。競馬とか競輪とかパチンコなんかの期待値はどうなのかな。

 これらは「胴元」が持っていく分というのが当然ありますから、全体としての期待値は当然1以下になるし、その中でもとりわけ宝くじは期待値が低いのではないかと思いますが。
 
 となると、これは確度の高い投資ではありえず、お金を払ってするレジャーの側面が強いと考えるべき。

 金融商品の場合も、「胴元」というよりは「所場代」的な感じかと思いますが、コストはかかります。ただ、コストは、方法によってはかなり低減することができる、投資する側がコントロールすることができる側面があり、なるべく低コストの運用をするようにすれば、これは中長期的には確実に運用成績に反映されるものてしょう。

 だから、基本は低コストでの運用を大事にすること。例えば、販売手数料や信託報酬が高い投資信託は買わないとかね。

 例えば、今日は、昨日、親父さんのことで立て替えていた資金を自分の地銀の口座に戻したのですが、当面、おいておく必要がない資金をそのまま地銀の口座に放置しておいてもしょうがないので、これを各証券会社の口座に振り分けることにしました。

 その時にどうするかというと、まずはメインの証券会社に余裕資金を全部振り込んでしまう。なぜかというと、ここの振込料金はメインの証券会社が負担してくれるのです。といっても、210円だけど。今回は一回の振込の限度額を超えてしまったので、2回に分けてということになりました。なので、実際は420円。

 で、今度はその証券会社系のネットバンクから自分のジャパンネットバンクの口座に入金をする。こはれ振込手数料はかかりません。自分の名義の口座へ移すのには振込料はかからないのです、この証券会社系のネットバンクの場合は。

 ジャパンネットバンクに入ってしまえば、あとは各ネット証券から即時反映の形でコストなしで入金することができます。

 細かいけど(細かいの、結構好きだったりしますが)、これで、自分自身はコスト負担なしで資金の移動ができたということになります。


 他には、心理面の課題というのも大きいです。行動ファイナンスの様々な知見と自分自身の感覚を照らしあわせて考えてみると、いろいろ思い当たることがあるはずです。

 ここらあたりは自分で意識しているのとしていないのとでは、これも長い目で見れば随分違ってくる要素だと思います。

 基本は、気持ちの面で余裕がある投資を続けるということだと思います。無理するとろくなことがありませんから。

 というようなことで、またあれこれ荒波に揉まれつつ、自分で舟を操縦して進んでいきたいと思います。


 
 

 
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なぜあなたは株・投信で失敗するのか―データで読む危ない銘柄の見分け方48のルール

2012-07-20 20:41:13 | 株式投資・資産運用
なぜあなたは株・投信で失敗するのか―データで読む危ない銘柄の見分け方48のルール
クリエーター情報なし
日本経済新聞出版社


 図書館本。

 著者は日経の電子報道部のデスクということです。

 アマゾンで見るとわりと高い評価が多いのですが、私はあまりよいとは思えませんでした。この方は存じていないのですが、ご自身が実際に個人投資家としてマーケットの中で「闘って」きた経験が薄いのではないかと思いました。

 なんか全体として「上から目線」的な印象があります。まあ、それは本書の体裁というか編集のあり方によるところも大きいのでしょうけど(こんな失敗をしがちだけど、それはこういう理由です、というような構成になっている)。

 もう、最初のところから違和感が・・・。

 金融商品で言う「リスクは危険ではなく変動」という意味だから誤解するなということが書いてあります。

 だからなんなの?。

 「大きく儲かるかもしれないけど、大きく損するかもしれない」というのが、変動幅が大きいという意味でリスクが大なわけですよね。
 となると、これは大きく損する可能性が大きいという意味で「危険」なわけですよ。

 だから、金融商品で言う「リスク」とは、一般的な言葉の「リスク」とは違っていたとしても、それは大きく誤解しているということにはあたらないと私は思いますが。

 それと「こっちが騰がれば、こっちが下がる」みたいに相反する関係にある商品を組み合わせればリスクは小さくなる(つまり変動幅が小さくなる、つまり大損しにくくなるという意味で危険性が低くなる)ということとは、ちょっと意味が違うのでね。

 なんか、わざとそこのところを混同して書いてますか?。
 
 同じように違和感をおぼえるところがありました。

 「毎月分配型のような投信は投資という視点では損だから、長期で複利効果が得られるような投資をしたら、早くに亡くなってしまった。だったら、分配金をもらってお金を使っておいた方がよかった。」というような例が書かれているのですが・・・。

 また、意味の違うことを一緒にしてるでしょ。

 投資という視点で言えば、自分の投資資金を税金を払って少しずつ払い戻してもらうような毎月分配型の投信は損です。これは明らか。

 そのことと、自分の人生においてお金の使い方をどうするのかというのは、意味、質の違う問題で、これを一緒にしている。

 お金はそれなりに自分のために使っていこうということであれば、毎月分配してもらうのではなくて、その分だけ自分の判断で取り崩していけばいいわけです。

 全体としては「なるほど」と思う内容もあるのですが、これは「なぜ・・・失敗するのか」というタイトルの本としては極めて不十分と言わざるをえない。

 それは、投資家の心理的な要因についてまったくといっていいほどふれておらず、近年の行動ファイナンスの知見についてもふれられていないからです。実際の個人投資家の感覚としては、ここのところは非常に意味が大きいと思うのだけれど。

 「それは本書の趣旨とは違う」ということであれば、このタイトルそのものがよくないですね。

 と、また辛口になってます・・・。

 
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大丈夫、なんとかなる。 「貯金ゼロ」からはじめる軽やかな生き方!

2012-07-20 06:43:26 | 株式投資・資産運用
大丈夫、なんとかなる。 「貯金ゼロ」からはじめる軽やかな生き方!
クリエーター情報なし
朝日新聞出版


 図書館で借りました。

 うーん、率直に言って食傷気味です。あまりに色々なことを単純化しすぎていないか?。「わかりやすさ」という点ではいいのかもしれないですが。

 ちょっとさわかみ投信のサイトをのぞいてみました。この投信、日本株で運用してますが、金融株の組み入れがほとんどないのが特徴。反面、電機、輸送機、化学などの組み入れ比率が高い。そういう意味では特徴のある投信ではありますが、それがいいかどうかはその時々の状況によるのでなんともいえません。

 コスト的には、比較的ましですが、果たしてインデックスファンドと比較して「いい商品」といえるのかどうかは疑問。

 個人的には、やはり「日本株ぐらい自分で考えて運用しようよ。」ということになるので、私には縁はないでしょう。

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