山重ね 谷石重ね ヤマゴボウ
梅士 Baishi
山崩れ、谷崩れの風景は荒れ地である。
地肌をむき出した荒れ地には、かわいい山野草の姿はない。
禾の草に交じって、ヨウシュヤマゴボウも恐ろしげな荒れ地を好む
らしい。
毒草だという。
さて、六月も中旬になった。
季節は梅雨の雲の中にいる。
博多界隈には、姿を決めた博多祇園山笠の男衆が目立ち始めた。
そろそろと忙しくなるころである。
山笠の男衆にも上下の序列がある。
多くは日本型の年功序列であろうが、下っ端でも、山笠が楽しくて
仕方がないのだ。
祭りというのは、郷土愛の中に子供たちを育てる文化というべきか。
【 相続税廃止論 】
相続税の根拠は、資産家の世襲を許さないという社会主義の発想
である。
渋沢栄一翁は、親の財産をあてにすべきではないという子供への
厳しい戒めから相続否定の見解を持っていたようである。
たしかに、親の財産をあてにしていたのでは、自立心は育ちにくい
かもしれない。
しかし、遺言で訓戒し、相続放棄を促せば済むことである。
むしろ、個人資産をなぜ、国が没収しなければならないのかという
ことのほうが問題である。
相続を否定すれば、私有財産制といえど、一代限りという制限を課
することになる。
それでは、家が成り立たないし、企業もいずれは株式相続を吸い
取ることによって国営化されることになる。
すなわち、三代で資産を吸い取るという相続税は、金持ちを許さな
いという社会主義思想に根拠があるというべきである。
相続については、稼業継承という視点を入れる必要はあるだろうが、
相続税は廃止すべきである。
個人の経済活動を発展させるためにも、国がそれを吸い取るとい
うことを許すべきではない。
税は、シンプルかつ謙虚であるべきだ。
税に群がるのは、ゴクツブシの公務員である。
「公務員福祉と税の一体改革」など、絶対に許してはなるまい。
立憲女王国・神聖九州やまとの国
梅士 Baishi