縮小辞をつけると全然、意味が変わってくるものがあるので、注意が必要である。
manzana(リンゴ) → manzanilla (カミツレ:ハーブティーに使われる)
señor (旦那) → señorito(若様、坊ちゃん)
señora(奥さん) → señorita(お嬢さん)
地名に縮小辞がついたようなものもコスタリカにはあった。
Sábana → Sabanilla
(普通名詞としては「シーツ」、カトリック教会の「祭台布」の意)
Alajuela → Alajuelita
最初は同じところかと思ったが、どうもバスの行く方向が違う。“Sábana”行きのバスはよく利用したが、“Sabanilla”は反対の方角である。“Alajuela”にはサンホセの国際空港である“Juan Santamaría”空港がある。空港からサンホセまで約20キロぐらい。千葉県成田市に東京国際空港があるようなものだ。一方、“Alajuelita”はサンホセ市の中心から南の方にある一角である。郊外というと聞こえはいいが、高級住宅街ではない。スペイン語の“suburbio”は英語の“suburb”と語源は同じである。英語の“suburb”の方は「郊外」の訳でいいだろうが、スペイン語の“suburbio”のほうは「町外れ」といったほうが適切である。「郊外」は“fueras”という。
また、縮小辞の使い分けによる意味の違いもある。
コスタリカでのことだが、“calzón”に2種類の縮小辞をつけると、一つは“calzoncito”になり、もう一つは“calzoncillo”となる。前者が女物で、後者が男物のパンツの意味だったようだが、ちょっと記憶があいまいである。
自分用のパンツを買いに行ったところ、女物のパンツを所望してしまったようだ。コスタリカでは(他のラテンアメリカ諸国はどうであろうか)旦那が女房(だけではあるまいが)の下着を買いに行くのは珍しいことではないそうで、特に変な顔はされなかった。
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