スパニッシュ・オデッセイ

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青年海外協力隊へ(1)

2013-10-29 18:00:39 | トリビア
  その後、大学を卒業してからは、しばらくスペイン語からも遠ざかっていたのだが、高校の英語教諭をやっているときに、青年海外協力隊の日本語教師隊員に応募したら、運よく合格した。子供のころは「兼高かおる世界の旅」を毎週見ていて、海外への憧れがはぐくまれていった。小学校のころの作文に「将来は大使になりたい」と無邪気なことも書いていた。海外での仕事とはいっても、特に、専門技術がないので、日本語教師でもと思って、高校教師を続けている間、日本語教授法を通信教育で受講していた。応募の時点では、まだ終了まで数か月を残しており、ダメもとで受験したのだが、現職の英語の高校教諭で、外国語教授法は一応やったことにはなっていたので、それもよかったのだろう。その頃の問題はあまり難しくなかった。今、受けたら危ない。英語の試験は中学レベルだったから、満点で当たり前である。ASEAN加盟5か国(当時)の名前を英語で書けという問題をよく覚えている。フィリピンが一番難しかったのだろう。ちゃんと勉強していないと書けない。高校英語教師なら、できて当たり前。
 無事、合格して、派遣先がエル・サルバドル(El Salvador、「救い主」の意)に決まった。スペイン語圏である。8年前にスペイン語を勉強した甲斐があったというものだ。大学時代は、大学紛争の余波もあり、他の勉強はあまりしなかったが、語学だけはちゃんとやった。
 基本文法は知っていたので、訓練期間中は、それを身につけ、会話練習をするだけでよかったような気がする。スペイン語を一から始めた候補生もいる中で、筆者はずいぶん楽をさせてもらった。
 スペイン語の先生は最初の2か月はパラグアイ出身の若くて、美しい女性で、NHKのテレビ・スペイン語講座の講師もしていた。次の2か月はメキシコ女性で、こちらは知的なタイプで、二人とも日本人の奥さんであった。

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1 コメント

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Unknown (石井信也)
2012-01-18 03:39:02
今読んでいます。面白い経験談ですね。
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