スパニッシュ・オデッセイ

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雌ヤギ

2015-02-16 09:08:45 | トリビア
 スペイン語“cabra”(雌ヤギ)のもとになったラテン語は“capra”である。これにツノを表す“corno”をくっつけると、“capracorno”となり、少し変化して“capricornio”というスペイン語の単語ができあがる。英語では“Capricorn”で、「ヤギ座」の意味である。ヤギは驚いて急に跳ねだすこともあることから、“caprichoso”(気まぐれ)という語もできた。これは英語では“capricious”となり、「ペドロ&カプリシャス」というグループ名にもなった。
 イタリアには“Capri”という有名な島があるが、古代ローマ人がこの島を「ヤギの島」と呼んだというのも語源説の一つである。俳優のレオナルド・デカプリオ(Leonardo DiCaprio)の姓は「Capri島出身」の意味である。
 コスタリカには“Capri”という銘柄の煙草があり、なかでもマイルド(suave)を売り物にしているのもあった。30年以上前のことだが、映画館で映画の上映前にはコマーシャルがスライド形式で流されていて、この“Capri Suave”のコマーシャルが耳について離れない。
 “Capri Suave, verdaderamente suave”
(カプリ・マイルド、本当にマイルド)
 もちろん、当時は「軟らかいヤギ」なんてことは全く思わなかったが。


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