スパニッシュ・オデッセイ

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コスタリカのクリスマス

2013-12-24 08:10:17 | コスタリカ
  
 コスタリカではクリスマスが近づくと、かつては町に uva (ブドウ)や manzana(リンゴ)が出回ったものだ。コスタリカは熱帯に位置するので、ブドウやリンゴのように温帯や冷帯で栽培される fruta(フルーツ)は採れない。mango(マンゴー)、papaya(パパイヤ)、piña(パイナップル)、sandía(スイカ)などは腐るほどあるのだが。
 筆者の家内が子供のころはわざわざ Guápiles という田舎町から、首都のサンホセまでブドウやリンゴを買いに行ったそうである。高速道路もないころなので、汽車に乗って1日がかりである。もちろん、輸入品なので、国産の果物に比べると高い。メキシコやアメリカから輸入されていたようである。かつて、日本ではバナナが高級品だったころのことを思い出させる。ぶどうはともかく、リンゴは日本のものの方がサイズも大きく、味もいい。高いけど。
 そういうわけで、ブドウやリンゴが町に出回ってくると、クリスマスが近いことが実感できた。今では、スーパーで年中売っているので、昔のようなありがたみはない。町の飾りつけは12月になると、クリスマス一色になり、1年中暖かいにもかかわらず、クリスマスがやってくるのだなあと感慨にふけることができる。それに比べると、日本は都会はともかく、田舎はさびしい。サンタの赤い帽子をかぶった酔っ払いもめっきり見なくなってしまった。
フルーツ以外のクリスマスの食べ物といえば、tamal (タマル)である。ふつう1個では満足できないので、複数形の tamales を使う。
 実は、tamales という言葉は、高校時代から知っていたのである。もちろん、どんなものかは知る由もない。Righteous Brothers (ライチャス・ブラザーズ)のアルバムの中の1曲で、曲自体は大したことはない。このエピソードについては、2013年10月18日付の記事で述べたので、そちらをご覧いただきたい。

【山積みになったタマレス。バナナの葉っぱで包んである。お湯で40分ぐらい温めてから食べる。】

【タマルの中身。トウモロコシの粉がメインだが、コメも少々入っている。その他、豚のコマ切れが一つ、赤と緑のピーマンも入っている。グリーンピースが入ることもある。味はシンプルな塩味。コーヒーにあう。】
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