キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

今日にて打ち止め

2017年03月31日 | Weblog
朝早くから日が差して春らしい陽気になった。
十時半頃忽然と弟夫婦が母の誕生日のお祝いにやってきた。
三女と共に日光へ遊びに行っていたらしく、彼の地の最中と東照宮の御守りをもって来た。
黒沢明の「用心棒」を観ていたが、後半は話をしたりで集中できなかったが、黒沢明の映画を初めて観た。どうも長い間嫌っていたのだが、単純だが淡々とした話の流れが面白い。

頼んであったワインが届き、弟に3本持たせた。

11時を過ぎてから自転車でヤオマサに魚を買いにいったが、相模湾の朝どれは鯖と鯔、鯖はサイズが小さく、鯔はどうも食べる気がしないので無駄足に終わった。

帰ってきて生垣の剪定をした。
隣の家との間に私道があるが、裏の家2軒でこの道を使って車の出し入れをするので、なるべく刈り込んで通りやすくしたい。
だが、貝塚息吹なのでバッサリやると芽が出ないので厄介なのだ。

2日間休んで、4月からの予行演習をしているようなものであるが、今後はこの一年より更に人と会わなくなるなあと思う。
人と会うのが苦手で人恋しい厄介な性格ゆえ、仕事で頻繁に人に会っているときは良かったが、家に籠ると1日誰とも話さない日が多くなるような気がする。
昔、菓子職人になった高校の同級生が、何日も人と話さないことがあると云っていたが、彼は鬱屈して、健康を害し40代の若さで死んでしまった。
取引先の年長者で、会社のトップとして働いて、退職後は無聊をかこち酒の量が増え、3年と経たずに急死してしまった。
生物学的に考えても、そういう事は多分にあるんだろうと思う。
それでは気を付けるかと云えば、子供たちも成人し、母親を看取らなければならないが、もうやるべき事は然程なく、酒を毎日呑んで死ぬならそれはそれでいいなあと思っている。

昼、野菜粥、磯辺焼き、最中を食べる。

2階の陽の当たるベッドで日向ぼっこをしながら清水健一の「ワインの秘密」を読了する。
理科系の端くれのためか、清水健一の「ワインは能書き不要、飲むのにわかっている必要はない」との主張に多いに賛同する。
後二日でワイン屋を辞めるが、ワインがたくさん飲まれるためには、ああだこうだと言わないことだと思う。
酒、ウヰスキー、コニャック、アルマニャック、マール、カルバドス、オルホ、グラッパ、ジン、ラム、白酒、紹興酒と何でも好きだが、これからも美味いアルコールに巡り合いたいね。

二時半過ぎに東海道で辻堂に向かう。
行くところと云っても本屋かBOしかなく、他に楽しみはない。
ワインの本を書かなければならないが、先ずは何事も整理が先で書籍と書類の整理だ。
資料を探すにも現状では多大な時間が掛かってしまうからね。

結局、寄ったのはBOだけで、「佐高信の昭和史」 角川学芸出版 平成27年 1,900円、四方田犬彦「ラブレーの子供たち」新潮社 2005年 2,400円、堀田平七郎「江戸そば一筋」柴田書店 1995年 1,500円、新海均「深沢七郎外伝」潮出出版 2011年 2,095円を買った。
先が思いやられますね。

朝やけに早く起きて仕方なく「佐高信の昭和史」を読んだ。
ついこの間読んだことをますますはっきりと思い出したが、前に買った本はいったいどこへ行ってしまったのだろう。

今日が最後の日と知って息子たちが起き出して来た。下の息子は見送りまでしてくれた。
子育てはほとんど上手くいかなかったが、この一事だけをもって了といたしましょう。
コメント
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