修行には 「動中の修行」 と 「静中(じょうちゅう)の修行」 があります。
「動中の修行」 とは、日常のお仕事において、仕事だけに成り切ることです。
仕事に一所懸命に成るから、損得に関係なく仕事が出来る功徳が得られます。
「静中の修行」 とは、一日十分でもニ十分でもよろしいですから
時間をつくって静かに坐ることです。
一切の分別心を 「放下(ほうげ)」 し、「五感(眼・耳・鼻・舌・身)」 を解放して
静かに坐ると、どんなことを見ても、聞いても、相手にしたり、邪魔にしたり
することがなくなります。
そのための集中力が養えられます。
少しお坐りになっていると、本当にそのことが、そのことだけで
完全に消化し、終るようになります。
絶えず精進(常精進) をしていくことによって、何人でも
そういう自分に為れるのです。
この機会に寸暇を割いてお坐りになって、日々の生活を送って頂きたいと
思います。