活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

群を抜けて益なし1

2017年03月28日 | 道元禅師

道元禅師「弁道法」に曰く、

「動静大衆(どうじょうだいしゅ)に一如し、群を抜けて益なし」

とのお示しがあります。

 

「動静大衆に一如」とは、大衆の皆さんが休むなら、その時は

同じように休み、起きる時は同じように起きる。

すべての生活が一つに成るということです。

 

「群を抜けて益なし」とは、特別なことをしてもなんの益も

ありませんよと、お示しに成って居られます。

 

しかし、それを正直に受け取ってしまって、「みんなが寝るから

もういっしょに寝よう。みんなが休むから一緒に休もう」

としている人があったならば、少し考えて頂かなければならない

ことがあります。

 

道元禅師が中国でご修行なさった様子は「三年間、脇席つけず

(横になって寝ない)」そして、「隣に坐っている人の顔を

見たことがない」ということを言って居られます。

 

そこに大変な「矛盾」を感じて頂かなければなりません。


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