活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

機能1

2017年02月06日 | 法理

「聞こう」 という意識を働かさなくても声は耳から

入ってきます。

 

眼・耳・鼻・舌・身という五根の作用(機能という窓)で

外から来るものを受け入れています。

 

外から来るものというのは、受け入れられるその時には、

善悪も好悪(こうお)も美しいとか美しくないとかいうことも

ありません。

「そのまま入って来ている」 だけです。

 

それを、「意(心)」 に送る 「機能」 がおこると、

「意という心意識」 が働いて、好きだ嫌いだ、

よい音だ、きれいな花だというようなことを

「分別する機能」 が働きます。

 

それによってまた次の 「機能という窓」 が、自分のものに

しようとか、投げ捨てようという 「意という心意識」 が

働きます。

 

それらはすべて機能そのものの働きです。

 

そういうことを、いちいち取り上げて 「解決しなければならない」

と思っても、どんなに長時間をかけても解決出来ません。