Lee's Diary

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岡本太郎生誕100年企画 「TAROの塔」 第2回 *感想*

2011-03-05 | 冬ドラマ(2011)感想
* TAROの塔 「青春のパリ」 *  番組HP

今回のストーリーも かの子(寺島しのぶ)の魅力にやられてクラクラと眩暈がしそう・・・。
「生涯、母を持った記憶が無い」「彼女の存在が芸術そのもの」だと太郎(松尾スズキ)が回想する母・かの子。
パリの街にすっかり馴染んだ(ように かの子には見える)太郎を見て 
太郎を受け入れた(ように かの子には見える)パリに嫉妬したかと思えば
フランスの排他的なところや 自分の才能の無さに嫌気がさして弱音を吐く太郎を叱咤するかの子の様子が印象的。
私があげたのだから あなたには才能があるのだと言い放ち
「不遇、孤独を恐れては駄目。」 「人の評価を自分に委ねては駄目」 「他の自分に絶望して、絵に専念しなさい。」と
太郎の中にまで自らの理想とする芸術を追い求める かの子の情熱のなんと凄まじいことか。
自分の気が向いたときにだけ太郎に擦り寄るような 大いに身勝手な女性ではあるけれど
この言葉は 芸術そのものの かの子が息子に託した母親の愛でもあるのだろうなぁ。

「今までお父さんはお母さんを食べてきました。今度はお母さんがお父さんを食べる番です。」
と 帰国する父母に太郎が語っていたけれど そんな喰うか喰われるかの芸術家どうしのぶつかり合いを描いた
大人の太郎のエピソードの迫力にも これまたクラクラと眩暈がしそう。
ひやりと冷たい空気を作り出す小日向文世さんの演技が大好きなアタシは
自分を食い破ろうと挑んでくる太郎の芸術に驚き 躊躇し 寛容する丹下健三(小日向文世)のエピソードに大満足。
丹下のモラリズムと太郎の“べらぼう”がぶつかりあう様は とんでもなく見応えがあった。

そうそう ミニチュアの太陽の塔の先端部分がボタンだったり鍋の蓋だったりするのが面白かったなぁ。
そして 隅の方に追いやられた鍋の蓋を付けた太陽の塔を 恐ろしい物でも見るかのように
そっと盗み見る丹下のスタッフの様子も とても印象的。
アレをいきなり見せられたら あの奇怪で奇妙な形状に 誰もが目が離せなくなってしまうわよねぇ。   

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TAROの塔 第1回 *感想*
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