龍馬伝 第４１回 「さらば高杉晋作」 ＊感想＊

「さらば高杉晋作」というだけあって　龍馬（福山雅治）よりも高杉（伊勢谷友介）が目立ちまくっている第４１回。
伊勢谷さんの顔立ちは　ちょっと骨ばったようなカンジで　
ただでさえ　見ようによっては病弱に見えるというのに（・・すみません）
高杉さんったら　見る見るうちに弱っていってしまうんだもの・・・。
福山さんに「死相が出てた。」と言わしめた伊勢谷さんの演技はお見事。
「馬関の奇跡」で見られた　三味線を抱えながら戦地を飄々と歩く高杉の様子を思い出すような最期のシーン。
すっかりキャラ立ちしてしまった龍馬伝の高杉晋作・・・。
いやあ・・最期の最期まで　個性的なキャラを印象づけてくれたわぁ。
ただ　個人的には　ちょっと狙いすぎの気がする　この最期のシーンよりは
龍馬から届けられた手紙を涙を流して読むシーンの方が好き。
おうのに支えられるようにして　かろうじて上半身を起こしている姿が　何とも弱々しくって哀しかった。

高杉晋作とともに　またしても強烈に存在感をアピールしてたのは　弥太郎（香川照之）さんね。
弥太郎のテーマは壮大なアレンジがされているというのに　
やっぱり龍馬に　いいように使われてしまう弥太郎が可笑しい。　
けれど　なかなか活躍の場がなくて　長い間　土佐の地で悶々としてきた弥太郎は　
ここぞとばかりに　龍馬が押し付けたツケも　難なく処理しちゃうのね。
そればかりか　海援隊に船と仕事まで　ちゃんと用意してしまう弥太郎さん・・・さすがデス。
やっとのコトで“弥太郎すごろく”の駒が大きく前進したんだもの　ここで活躍しないでどうする？ってカンジねぇ。
弥太郎と大洲藩士の交渉のシーンが面白かったなぁ。
口から先に生まれたような弥太郎の　強烈かつ強引な交渉術が可笑しすぎる。
も～う　龍馬を食っちゃいそうな勢いだわぁ(笑)。

高杉・弥太郎ほどではないけれど　印象に残っているのが　長崎奉行に呼び出された後藤象二郎（青木崇高）。
カステーラを口いっぱい頬張る後藤の様子と　後藤が去った後に映し出された食い散らかしたカステーラの映像は　
清風亭の会談で　しっかり腹を決めた後藤の覚悟が窺えて　とっても面白いんだけど
後藤さん・・・いくら何でもカステーラを頬張りすぎなのでは・・・。
台詞が聞き取りにくいったらありゃしない(笑)。

あらぁ・・・龍馬伝だというのに　結局　龍馬の印象を書かずにここまできてしまったわぁ。
あっちでも　こっちでも大政奉還論を熱く唱えていた龍馬だけれど
ストーリーの重点は　病と戦い　道半ばで命が尽きてしまう高杉の無念に置かれているため
少々上っ面だけで大政奉還論を唱えているように見えたりもして　何だか　とっても印象が薄いのよねぇ・・・。

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